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掲載日:2023年12月28日
Q 木村勇夫 議員(民主フォーラム)
先日、会派で東松山市の平和資料館を視察させていただきました。その中で、県内の多くの戦争遺品を見せていただきました。県内には貴重な戦争遺品が残っており、特に貴重なものは平和資料館の収蔵品として保管しているとのことでありました。
しかし一方で、個人で保管している戦争遺品もあります。故人の思い出の品として遺族が大切に保管しておられますが、高齢化により引継ぎが困難になっているケースも多々あると聞きます。それらの遺品を今後どうするべきなのか。できれば信用できるところで保管してもらいたい。また、遺品の保存について相談に乗ってもらいたい。戦後78年がたち、そのようなニーズが一気に増えてくることが予想されます。
そこで、お伺いいたします。
戦争遺品については、現在、厚生労働省や遺族会などが対応していると聞いておりますが、県としても平和資料館などで相談を受け、物によっては平和資料館で受け入れて後世に残して役立てる取組が必要だと考えますが、県民生活部長の見解を伺います。
A 島田繁 県民生活部長
本県では、戦争の悲惨さと平和の尊さを後世に伝えるため、埼玉県平和資料館を設置し、戦争に関する県内に残された資料を展示しております。
また、同館では埼玉県ゆかりの戦争に関する歴史的資料の寄贈も受け入れており、県民等からの寄贈資料は令和5年11月末時点で約4万点にのぼります。
県民から寄贈を受け入れた資料の中には、ビルマ戦線の捕虜収容所で手作りされたマンドリン、当時の学生が戦時下の生活を記した日記など貴重な資料があり、いずれも収蔵庫で適切に保管しております。
こうした県民からいただいた品々を有効に活用するため、毎年寄贈資料展を開催し、平和の尊さを考える機会としております。
戦時下から長い間大切に伝えられてきた遺品の数々は、その時代を生きた人々の暮らしや心情を、現代の私たち、そして後世に伝える大変貴重なものでございます。
また、議員ご指摘のとおり、終戦から78年が経ち、ご遺族の高齢化が進むにつれ、遺品の保存管理を求める声は一層高まるものと認識しております。
遺品等の寄贈の希望がある場合には、平和資料館においてご相談をお受けし、可能な限り受け入れるとともに、寄贈品を活用し、引き続き戦争の悲惨さと平和の尊さを多くの方に伝えてまいります。
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