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掲載日:2023年12月28日
Q 木村勇夫 議員(民主フォーラム)
県内百137校ある県立高校では、普通教室への空調・エアコン設置については、自衛隊機の防音のために県費で設置している16校以外は県費ではなく、保護者が設置しています。また、リース契約や電気代を含む維持管理費が保護者負担となっており、学校によっては民間から借入れをし、保護者負担で返済しているところもあるのが現状です。学校によって保護者負担が異なりますが、ある学校では月額1,000円、年間1万2,000円となっています。
また、昨今の夏の異常な暑さに加え、電気代の高騰の問題や設備の老朽化など、これまで以上に問題が大きくなっている現状があります。お聞きしたある学校では、老朽化により空調のきかない教室が複数あるものの、授業への支障を考慮して生徒が使用する普通教室を優先してリースで更新。しかしながら、費用の面から教員が使う授業準備室等は更新することができない場合もあり、老朽化により使用できなくなる可能性もあるということでした。
また、保護者負担額は必要最小限にすることと県教育委員会からの指導があることから、現状では2回目の更新は見通しが立たない状況もあると聞きました。今後は、生徒数の減少から更に更新が難しくなってくるものと思われます。
埼玉県高等学校PTA連合会は、毎年、空調整備の設置費及び維持管理費の公費負担を県教育委員会に要望していますが、公費負担は難しいとの回答です。
最近の暑さは異常であり、正に災害級、暑さに対する捉え方が変わってきています。全国的に見ると、県費で普通教室のエアコン代の負担をしていない都道府県は4つの道県しかありません。北海道、岡山県、鹿児島県、そして埼玉県であります。もう県費でエアコン代の支援をするべき時期に来ているのではないでしょうか。
そこで、お伺いいたします。
これまで保護者負担になってきた県立高校の普通教室のエアコン代を県費で支援するべきと考えますが、教育長の見解を伺います。
A 日吉亨 教育長
県立高校の普通教室のエアコンについては、自衛隊機の防音のために設置しているエアコンを除き、リース代などの設置費や電気代などの維持管理費を保護者に御負担いただいております。
近年、夏場の暑さは大変厳しく、特に、今年は記録的な猛暑が長期間にわたって続き、生徒の健康の保持増進を図る上で、エアコンに係る費用は学校の設置者である県が負担することが望ましいと考えております。
県では、各学校のエアコンの設置状況や契約の方法・期間などについて調査を行うとともに、他県におけるエアコン公費化に向けた整備計画や保護者への補助制度を調査するなど、公費負担に向けた検討を進めているところです。
しかしながら、県立学校の施設に関しては、現在も特別支援学校の整備を計画的に実施しているほか、校舎の老朽化対策なども必要な状況であり、エアコンの公費負担に係る財源の見通しを立てていく必要があります。
引き続き、エアコンの公費負担の実現に向け、財源の見通しを含めその手法について検討してまいります。
再Q 木村勇夫 議員(民主フォーラム)
教育長の答弁からは、これから調査して検討していくということで厳しい答弁なんですけれども、昨今の燃料代とか電気代の高騰を考えるとですね、せめて高騰分ぐらいは支援していくべきなのではないかと思いますけれども、見解を伺います。
再A 日吉亨 教育長
今や学校のエアコンは、生徒の健康保持のために必要不可欠なものと認識しておりまして、現在エアコン代を保護者に御負担いただいていることにつきましては、大変心苦しく思っております。
様々な課題はございますが、今後、必要な財源の見通しが立ち次第、速やかに公費負担に着手できるよう、準備を進めてまいります。
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