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掲載日:2022年10月19日

令和4年9月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(齊藤邦明議員)

害獣対策について

Q   齊藤邦明 議員(自民)

仕事が遅いもので、夜遅くまで議事堂に残るときがあります。議事堂の出入口も時間で鍵が掛かりますので、本庁舎を通り帰宅いたします。日をまたぎかけたある日、本庁舎南玄関を出た際に植栽方面に向かって歩く動物が視界に入りました。明らかにキツネでした。
野生動物の生息域が広がってきたのでしょう。県庁でキツネを見たことも驚きですが、私の住む上里町でも20年ほど前には見かけなかった動物が出没するようになりました。タヌキやキツネ、ハクビシンなどは、それぞれ二、三度見たことがあります。私自身は見たことはないのですが、イノシシやシカの目撃情報も寄せられるようになりました。
単純に珍しい、かわいいで済めばいいのですが、野生動物による農作物への被害は後を絶ちません。県内の野生動物による農作物への被害状況を見ますと、直近5年間では毎年およそ40の市町村から1億円ほどの被害が報告されています。
昨年度の被害額を動物別で見ると、1位がアライグマ、2位がイノシシ、3位がシカとなっております。なお、動物別の被害状況については、アライグマによる額が2年連続で最多となっております。ちなみに、令和2年度は蕨市を除く62市町村で8,080頭のアライグマが捕獲されています。
そこで質問です。
在来野生動物に加え、外来種による農作物の被害が急増する中、埼玉県農業技術研究センターでは害獣防止用の電気柵である「楽落くん」や、アライグマ専用の捕獲器でほかの動物では反応しない「ラクーンキューブ」などを開発し、成果を上げているところですが、県として害獣対策を今後どのように展開されていくのでしょうか、農林部長の御所見をお聞かせ願います。

A   小畑幹 農林部長

本県の有害鳥獣による農作物の被害金額は、令和3年度の速報値が8,681万円で、野菜、果樹、いも類の被害が86%を占めています。
獣種別では、アライグマ、イノシシ、シカの順に被害が大きく、議員お話しのように、山間部から平地へと被害が広がってきています。
害獣による農作物被害の防止は、農業者が意欲を持って生産活動をしていく上で、極めて重要です。
このため、県では市町村やJAの職員等を対象とした鳥獣害防止指導者育成研修を実施し、これまで280人が修了しています。
また、国の交付金を活用し、被害防止に取り組む県内24地域に対し、捕獲わなの購入経費や、捕獲を行う人の活動経費などを支援しています。
今後、平地での被害防止を強化する上では、食べさせない、住まわせない、捕獲する、という基本的な対策を組み合わせ、地域全体で取り組むことが重要です。
例えば白岡市では、侵入防止柵「楽落くん」を試験的に梨ほ場に設置したところ被害が無くなったことから、柵の設置が拡大をしています。
今後更に、県南東部の市町等に対して指導者育成研修への積極的な参加を促すなど、平地を含む県内全域で対策が適切に実施され被害軽減につながるよう、取り組んでまいります。

 

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。
  • 氏名の一部にJIS規格第1・第2水準にない文字がある場合、第1・第2水準の漢字で表記しています。 

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議会事務局 政策調査課  

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 議事堂1階

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