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掲載日:2022年10月19日
Q 齊藤邦明 議員(自民)
少子化により、本県でも中学校卒業者数が年々減り続けています。そのため、県教育委員会では高校再編を進めております。地元本庄・児玉地域では、9年前に本庄高校と本庄北高校が統合されました。また、来年4月からは児玉白楊高校と児玉高校が統合され、普通科、農業科、工業科の3学科が併設された県内初の高校として開設されます。在校生、新入生、保護者、卒業生、地域の皆さんが新たな学校に注目をしています。
教育局では、今後も高校再編を進め、令和11年4月をめどに令和5年4月の132校を121から124校程度に再編整備する予定であると聞いております。その際、県立高校の教育の活性化の観点から、適正な学校規模を下回る学校については生徒募集の状況や地域の生徒減少率とともに、学校、地域の状況や取組などをも考慮しながら、近隣の学校などとの統合などを検討しますとの説明を受けました。
そこで質問です。
令和4年度入試では定員割れをした全日制の学校が59校ありました。その中には、毎年のように志願倍率の低い状況が見受けられる学校がありますが、入学志願者の増加に向け、県ではどのような検討がなされてきたのでしょうか。入学志願者数が伸び悩む学校の原因と対策について、教育長の御所見をお聞かせください。
続いて、伺います。
埼玉県議会では、中高一貫教育や国際バカロレア教育などを導入することについて、複数の議員が一般質問で取り上げてこられました。時代のニーズではあるものの、市立や私立と違い広範囲を受け持つ県では、スピード感を持って改革していくことは難しいのであろうとも思っていました。
しかし、茨城県はこの3年で10校もの県立中高一貫校を開校しています。ちなみに、合計数は13校で全国最多を誇ります。また、4年連続で校長の公募を実施しているのですが、民間企業や官公庁で管理職経験のあることが必須条件であり、教員免許、教職経験は不問だというのです。県には、内容以上にこの思い切りを是非とも参考にしていただきたいと思います。
そこで、改めて教育長に伺います。
県立高校の強みや良さは、どこにあるとお考えでしょうか。そして、それを生かして魅力的な高校づくりをどのように進めていかれるのでしょうか、教育長の御所見をお聞かせ願います。
A 高田直芳 教育長
まず、「入学志願者数が伸び悩む学校の原因と対策について」でございます。
議員御指摘のとおり、令和4年度入試では、定員を満たすことができなかった全日制の県立高校は59校となっています。
その原因として、全体的には少子化の進行による人口減少はもとより、学びの多様化が進み通信制への進学希望者が年々増加していること、そして、中学生やその保護者に県立高校の学びの内容などの魅力が十分に伝わっていないことなどが考えられます。
県立高校のこうした状況について、強い危機感を持っており、中学生にとって、より一層魅力ある県立高校づくりに取り組み、その魅力をより広く伝えていく必要があると考えます。
先日、越谷と熊谷のイオンで開催された埼玉フェアにおきましては、生徒が商品開発したお菓子の販売や、ものづくり体験教室等を行い、地域の皆様に高校生の頑張っている姿を見てもらうことで、地元の高校に興味を持っていただく機会をつくりました。
また、「おがわ学」や「ふかや学」など、多くの学校で地域の特色に応じた探究課題を設定し、市町村や地元企業、団体等と連携した教育活動を展開するなど、地域に根差した学校づくりを行っております。
こうした県立高校の魅力を高める取組を進めるとともに、学校ごとに生徒の育成方針を明確にした「活性化・特色化方針」を策定し、ホームページやSNSで情報発信するなど、中学生や保護者のみならず地域の皆様にもその魅力を広く伝えております。
こうした取組をより一層積極的に進め、県立高校の魅力向上に努めてまいります。
次に、「県立高校の強みや良さはどこにあるのか、それを生かして魅力的な高校づくりをどのように進めていくのか」についてでございます。
公教育を担う県立高校は、様々な生徒や保護者、地域のニーズに応えて教育を提供していくことが求められており、こうした多様なニーズに応えることができることが強みや良さと考えます。
例えば、普通科だけではなく農業や工業といった専門学科に加え、定時制や通信制があることや、地域との連携・協働による学びを展開したり、基礎的なことから学びなおしができることなど、生徒の多様なニーズに応える学校がございます。
これからの県立高校においては、こうした強みや良さを最大限生かしつつ、時代の要請に応えられる創造性豊かな人材を育成するため、より一層の特色化を図り活性化していくことが必要と考えております。
そのため、再編整備に際しましても、こうした魅力ある県立高校づくりを進めていくことが重要と考え、平成30年4月に「再編整備の進め方」を公表し、特色ある学校づくりを推進しているところでございます。
令和4年7月には、新たに12校を6校に統合するとする「魅力ある県立高校づくり第2期実施方策(案)」をとりまとめ、公表いたしました。
国際科や情報科といった新しい学科や、アニメーションを学ぶことができる美術に関する学科、実践型のビジネス教育に取り組む学科を設置する予定でございます。
県といたしましては、時代の変化も見据え、生徒や保護者、県民の方々からの様々なニーズに応えられるよう、これからも魅力ある県立高校づくりに取り組んでまいります。
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