トップページ > 埼玉県議会トップ > 定例会・臨時会 > 定例会概要 > 令和4年6月定例会 > 令和4年6月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文 > 6月27日(月曜日) > 逢澤圭一郎(自民) > 令和4年6月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(逢澤圭一郎議員)
ここから本文です。
ページ番号:218773
掲載日:2022年7月12日
Q 逢澤圭一郎 議員(自民)
私立幼稚園の意義、教員の処遇改善については、今申し上げたとおりですが、本県では、先ほどの質問でも挙げたように、発達障害児への支援も、他の都道府県に比してかなり力を入れております。こういった取組もまた、正当に評価するべきことが必要ではないかと考えているところでございます。
本県の私学助成園経常費補助金、全園児1人当たり補助単価額の推移を見ますと、金額としては年々上がっておりますが、令和3年では19万3,173円となっております。その要因は、地方交付税等の増額によるものであります。全国で比較すると、この補助単価の金額は29位となっております。平成9年には6位であったものが徐々に下がって、現在の状況となっております。東京都の21万4,826円と比較すると2万1,673円の差、千葉県の20万5,678円と比較すると1万2,505円の差が出てまいります。その差額の要因は、県単独補助金によるものです。
県単補助の違いは子育て支援に対する姿勢であると、保育の分野でも予算特別委員会で指摘させていただいたところですが、埼玉県の県単独補助金は、平成15年には1万4,230円あったものが、令和3年度は395円となっております。一方で、千葉県は1万3,100円と、その差は歴然です。東京都と千葉県と隣接する本県にとって、同水準まで県単補助を上げ、私学助成園の運営支援を図ることが必要と考えますが、大野知事の御見解をお伺いいたします。
A 大野元裕 知事
運営費補助金は、私立幼稚園の健全な発展に資することを目的として交付されるもので、幼稚園運営を支える大切な柱となっております。
県はこれまで、運営費補助金について、国の標準費を上回る補助単価を維持するよう努めてきたところでございます。
例えば、令和3年度の埼玉県の私立幼稚園運営費補助金の補助単価は
19万3,173円で議員御指摘のとおりでございまして、国の標準費である19万2,778円を上回っております。
先ほど隣県の話がございましたが1都3県で比較をすると、議員御指摘のとおり、東京都、そして、千葉県よりは低くなっておりますが、神奈川県は17万4,243円となっており、埼玉県は全国の場合、29位となっております。
ここで、国の標準費の推移を見てみますと、平成9年度では11万7,030円が、令和3年度には19万2,778円と、この間、7万5,748円増加をしております。
県の考え方としましては、平成15年度から令和2年度までの私立幼稚園の全体の経費に対する運営費補助金の割合は、ほぼ一定でございます。
標準費に対して手厚く県単補助を上乗せしていた時期も、その後も、幼稚園経営の安定という観点から、幼稚園の経費に対する運営費補助金の割合が一定程度維持されるよう努めてきました。
つまり、国の標準費が低かった時点では県の単独補助が厚く、国の標準費が大きく上昇してきた現在では、運営費補助金の割合を維持するために、県単の補助が少なくなってきたという経緯がございます。
いずれにしても、国の標準費を上回る形で確保をすること、そして一定の割合で運営補助金の割合を維持し、そして幼稚園の健全な経営に資することが大切だと思っております。
教育条件の維持・向上、経営の健全性確保、保護者負担の軽減などに大切な役割を果たしているこの必要不可欠な運営費補助金につきましては、財政状況が厳しい中ではありますけれども、予算のなかでしっかりと議論をし、先ほど申し上げましたとおり、全体の経費に対する運営費補助金の割合を一定に保つことができるよう、今後も努力してまいりたいと考えております。
再Q 逢澤圭一郎 議員(自民)
全体の経費の中で考えていくと、予算編成のときに検討するということで、これが前向きな答弁なのか否かはちょっと私も今分からないところでございますけれども、お金としては本当に大きな金額になると思うんです。
しかしながら、私は無理なことを言っているつもりはないんですね。やっぱり千葉と東京都、それが埼玉が、全体の経費が千葉より、何というんですかね、多いのか少ないのか、僕、大体同じだと思うんですね、千葉県も東京都も。としたら、やはり近県より低い金額だから、私は合わせるように努力してほしいと言っているわけでございます。
千葉県は、平成22年度から1,000円又は2,000円と年々上げていっているんです。森田知事から熊谷知事に代わって、今年度1,000円また上げているんですね。それで、令和4年度は1万4,100円になっております。コスト意識というのは大事なことなんですけれども、コストありきでは私は駄目だと思います。
大野知事の子育て支援に対する温かい気持ちが盛り込まれる、そんな予算配分を期待するところでございますけれども、一気に同水準までというのは、これはもう予算編成上、大変厳しいということは理解できるところでございますけれども、例えば5年ぐらいかけて同水準まで持っていく、こういったことを検討していただきたいと思うんですが、再度御答弁の方をお願いいたします。
再A 大野元裕 知事
私どもといたしましては、コストをカットするということが先にありきでもなく、また他県との比較が先にありきでもございません。
私立幼稚園への運営費補助金は、教育条件の維持・向上、経営の健全性の確保、保護者負担の軽減などに鑑みて組み立てているところでございまして、予算のなかで必要な金額というものを、これまでも割合で考えてまいりました。
他方で、議員お話しの長期的な視点というものも、大切なところだと思いますので、財政状況が厳しい折ではございますけれども、先ほど御指摘のありました、子育てに対する温かい気持ちをしっかりと鑑みながら、予算編成の中で議論をさせていただきたいと思います。
お問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください