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掲載日:2023年10月17日
Q 岡地優 議員(自民)
新型コロナウイルス感染症の拡大により緊急事態宣言が出された4月、400ミリリットルの献血に協力した人の数が、埼玉県を含む40都道府県で血液製剤の需要予測を基にした計画人数を下回ったとの新聞報道があったところです。競泳女子の池江璃花子選手がツイッターで「少しでも多くの方の献血協力が必要です」と献血の呼び掛けを発信した3月には、全国の達成率は103.9%であったものの、4月は88.4%と大きく落ち込み、埼玉県の4月の達成率は86.7%と全国の達成率を下回ったとのことです。これは、各種イベントの延期や大学の休校などにより、団体献血の中止が相次いだことなどが背景にあると考えられます。
一方で、血液製剤の供給については、新型コロナウイルス感染症の対応のため医療機関が不急の手術を延期するなどしたため、実際の血液製剤の需要が予測を下回り支障はなかったということを聞き、安心いたしました。
しかしながら、白血病を含むがんの治療などに利用される輸血用の血液は有効期限があることから、安定的に血液製剤を供給するためには途切れることなく献血者を確保する必要があると考えます。献血会場では感染防止対策を徹底した上で運営しているとのことですが、新型コロナウイルス感染症の影響がある中においては、献血者の確保が厳しい状況が続くと予想されます。また、いつまでも手術を延期できるものではなく、血液製剤の需要が増加した際には、供給不足という事態が想定されます。
そこで、緊急事態宣言後の血液の確保状況はどうなっているのか。また、献血者を確保するためにどのように取り組んでいくのか。保健医療部長にお伺いさせていただきます。
A 関本建二 保健医療部長
血液製剤は、病気やけがの治療のために不可欠なものであり、その多くは、献血によって支えられております。
県では、「安全な血液製剤の安定供給の確保等に関する法律」に基づき、毎年確保すべき血液の目標量を定め、埼玉県赤十字血液センターにおいて季節変動などを考慮し、毎月の確保目標量を定めております。
お尋ねの緊急事態宣言後の血液の確保状況でございますが、5月以降、目標量の95%に改善し、8月には106.5%と回復しております。
次に献血者の確保ですが、企業や大学などに出向いて採血を行う移動採血車は、依然厳しい状況が続いております。
このため血液センターでは、配車計画を見直し、駅頭やショッピングモールなどで献血を実施しております。
また、献血に積極的に御協力いただける方を登録する複数回献血クラブ「ラブラッド」の会員にメール配信し、献血ルームでの献血の呼びかけを行っております。
県では緊急事態宣言発令後、市町村及び関係団体に献血会場の確保や献血への協力について依頼するとともに、ホームページやSNSなどを活用して情報発信を行っているところです。
また、血液センターと連携し「初回献血+ラブラッド登録キャンペーン」などを実施し計画的に献血を実施していただける献血者の確保に努めております。
国や市町村、埼玉県赤十字血液センター等と連携し、血液製剤の安定供給が図られるよう、献血者の確保に努めてまいります。
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