トップページ > 埼玉県議会トップ > 定例会・臨時会 > 定例会概要 > 令和2年9月定例会 一般質問 > 令和2年9月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(吉良英敏議員)
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掲載日:2023年10月17日
Q 吉良英敏 議員(自民)
略して県学調、教育委員会はこの有用性を強調し、国などから絶賛されていますが、学校現場では必ずしもそうではありません。簡単に言うと、副作用が強い。埼玉県は年に2億円以上かけて、この調査を6年間実施してきました。確かに、児童生徒一人一人の学力の伸びを計れるメリットはあります。しかし、同時に先生の能力を計る指標にもなっています。
さらに、学校や市町村の順位、こういったものが成績のようにひとり歩きし、先生も児童も4月の試験対策に追われています。これが実態であります。
しかし、ここまで言って何ですけれども、全面反対しているわけでもございません。逆に、この副作用をうまく使います。
そこで、学力の伸びだけでなく、伸び悩んでいる子や明らかに落ち込んでいる子の状態を把握することで、ヤングケアラーをはじめとする子供たちのケアに結び付けることはできないか。県学調をバランス良く活用し、教育的な視点だけでなく、福祉の面でも有効に活用することについて、教育長の見解を伺います。
A 高田直芳 教育長
県の学力調査では、教科の調査だけでなく、最後までやり抜く力や、学習に向かう態度などについての質問紙調査も実施しております。
それらを手がかりに、児童生徒の心の声に気付き、早期のケアにつなげていくことは、重要であると考えております。
例えば、学力が伸び悩み、粘り強さに大きな低下が見られるなど、調査結果から把握した一人一人の状況を一元化し、教職員全体で共有できるカルテのようなシートを作成し、市町村や学校に活用を促しております。
今後、各学校が調査結果を基に、児童生徒一人一人の状況を丁寧に把握し、組織全体で共有する取組を一層促進することにより、ヤングケアラーを含めた児童生徒の適切な支援につなげてまいります。
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