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ページ番号:164577
掲載日:2022年10月6日
自然再生・循環社会対策特別委員会における審査経過の概要について、御報告申し上げます。
本委員会に付託されております案件は、「自然環境の保全・再生、地球温暖化・省エネルギー対策、廃棄物の処理及び資源循環社会の形成に関する総合的対策」でありますが、今回は、「循環社会の形成に向けた農林業・農山村づくりについて」審査を行いました。
審査に当たりましては、執行部から詳細な説明を受け、その後、質疑を行いました。
以下、主な論議について申し上げます。
まず、「バイオマスの利活用がなかなか進まないのは何が問題であると考えるか。また、県として今後どのように関わっていくのか」との質問に対し、「事業系の食品残さの利活用が進まない状況である。この原因は、廃棄物の品質が一定でないことや、割り箸やビニール等が混入するため、一般廃棄物として捨てられやすいことがある。研修会の開催や関係団体への支援等を通じて、排出事業者、リサイクル業者、バイオマス商品を利用する者のネットワーク化を進めることで、利活用の向上に取り組んでいく」との答弁がありました。
次に、「森林を守るという一方で、太陽光パネルの設置等で森林が伐採されているがどう考えるか」との質問に対し、「林地開発制度の適正な運用等により、土砂災害や水害などが発生しないか等の指針に基づき審査し、森林の持つ機能が維持されるようにしていきたい」との答弁がありました。
次に、「県は、県産木材の利用促進を行っているが、それだけでは、県内の一般の材木業者の経営は厳しいままである。県として真剣に現状を研究し、改善策を提案していくべきと考えるがどうか」との質問に対し、「木材価格の低下に伴い、林業の経営が難しくなっている。レーザー測量等の新技術による生産性の向上や埼玉の地の利を生かした流通方法の変革によって大手業者との価格差を埋めていけるように、今後とも政策を続けていきたい」との答弁がありました。
以上、審査経過の概要について申し上げましたが、「自然環境の保全・再生、地球温暖化・省エネルギー対策、廃棄物の処理及び資源循環社会の形成に関する総合的対策」につきましては、今後とも引き続き審査する必要がありますので、閉会中の継続審査事項として御決定くださいますようお願い申し上げまして、本委員会の報告を終わります。
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