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掲載日:2020年7月8日
Q 吉田芳朝議員(民進・無所属)
相模原の障害者施設で19名もの方々が命を落とされた事件から、間もなく1年がたとうとしています。事件後、埼玉県でも障害者施設の警備が強化をされ、物々しい防犯カメラが多数設置をされ、また一方で、措置入院制度が強化をされ、措置入院者が退院する際には警察も含めた協議会が設置されようとしているなど、社会のそうした動きには私は非常に強い違和感を覚えています。何か障害者は特別な方々、まして精神障害者は更に特別な方々、健常者との間に大きな隔たりを感じてしまいます。私は先ほど、6歳から隔離される社会のことを申し上げましたが、その結果がこういった状況になっているのではないかと思います。
以上を踏まえて、知事にお伺いしますが、障害をお持ちの方が施設から地域へという大きな流れを逆行させることなく、施設収容化や管理強化に走ることなく、誰もが排除されない、安心できる共生社会づくりに向けた埼玉県をつくるという、知事から強いメッセージをいただきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
A 上田清司 知事
障害のあるなしで分け隔てられることなく、地域の中で共に育ち、学び、働き、活動できる「共生社会」の実現が極めて重要だという認識は持っております。
先般の相模原における過酷な事件もあったりすると、振り子ではありませんが、必要以上に障害のある方を隔離したりブロックしたりするような動きが見られたりします。
私たちは物事の本質を見失ってはいけないというふうに思っております。
県では地域での生活を希望される障害のある方については、施設から地域への移行支援を積極的に行ってまいりました。
地域移行を進めるためには、県民一人一人が共に助け合い支え合う心を持ち、共生社会についての理解を進めることが肝心です。
昨年はダンス界で有名な近藤良平(こんどうりょうへい)さんと障害のある方々が結成した障害者ダンスチームが、県内の高校生と共演したことなどが大変好評を得ました。
これは、文字通り障害のある方と障害のない方が共演するということを通じて、お互いに分かち合う、支え合う思いを持ったことが極めて印象的な出来事でございました。
また、先日はロックイベントの主催者の皆様から、チャリティーオークションでの収益金を障害者の文化芸術活動のためにと寄付をしていただきました。
2020年の東京パラリンピックを控え、こうした共生社会の実現につながる動きが更に高まっていくものだと考えております。
今後とも障害のある方や関係の皆様の意見を聞きながら、「施設から地域へ」という流れを逆行させることなく、障害者への理解促進や社会参加などの施策をしっかり進めてまいります。
誰もが住み慣れた地域で安心して生活でき様々なことにチャレンジできる埼玉、そういう姿を実現していきたいと考えております。
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