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掲載日:2024年11月29日
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NPO法人やボランティア団体等がこどもなどに対し、無料又は低額で食事を提供する「こども食堂」、学習を支援する「無料学習塾などの学習支援教室」、遊びの場を提供する「プレーパーク」など、こどもの居場所づくりの取組が広がっています。
こどもの居場所は、「家でも学校でもなく居場所と思えるような場所」のことです。こどもの安全・安心を守るための最低限のルールを除き、「こうあるべき」といった固定概念はなく、運営者の創意工夫により多様な形で展開されています。人とのつながりや教育・体験の機会を通じてこどもの自己肯定感をはぐくみ、貧困や孤独・孤立の解消、コミュニティの再生などの役割も担っています。
代表的なものとしては次の3つが挙げられます。
地域の人々が主体となり運営し、こどもが安心して利用することができる無料または低額の食堂です。食事を提供するだけでなく、学習支援や体験の機会を提供している場所も増えています。
経済的に苦しい家庭のこどもだけではなく、夜一人で食事をしているこどもや、忙しくて食事を作ることのできない家庭、一人暮らしの高齢者等地域の人たちが一緒に食卓を囲み、団らんしながら、顔の見える関係を作っています。
経済的に苦しい家庭のこどもへの学習支援は、単に勉強を教えるだけでなく、ときには家庭訪問なども行い、保護者や家庭も支えつつ、こどもが安心して過ごせる居場所を確保しながら行われています。
高校中退を含む中卒者が貧困に陥るリスクがとくに高いことから、文部科学省でも高校卒業を目指す支援を強化しています。こうした背景から、各地の教育委員会を中心にNPO や民間団体、塾などが協力して支援が行われています。
プレーパーク
地域住民や行政などが協働しながら、禁止事項を減らし、こどもたち自身が想像力で工夫して、遊びを作り出す、こどもたちがのびのび遊べる場所です。
遊び場の環境づくりや場のコーディネートをするプレーリーダーが、遊びの種類に応じ注意を払ったり、こどもの関心を引き出したり、声掛けをすることにより、お互いに信頼関係を結ぶことができ、よき相談相手にもなっていきます。
こどもの居場所の魅力などをまとめた動画「教えて!?子供の居場所」を作成しました。
YouTubeで公開していますので、以下のURLからご覧ください。
https://youtu.be/CAfrPzdAQfM(別ウィンドウで開きます)
テキスト版:教えて?子供の居場所(PDF:227KB)
こどもの居場所の新たな展開として、「フードパントリー」も県内で急速に広がっています。
フードパントリーとは、生活に困っているひとり親世帯などを中心に、フードバンクや企業・団体などから提供を受けた食品や日用品等を無料で配付する活動です。配付の際に、こどもや保護者から困りごとを聞き取り、必要に応じて行政や関係機関などにつなげる「地域のセーフティネット」としての役割も果たしています。
埼玉県では、地域全体でこどもを育てる社会の実現を図るため、こどもの居場所の増加に向けた取組を行っています。
こどもの居場所は、「こどもが安心して来られる居場所」として力を発揮できるよう、地域がつながりあい、ネットワーク力を高めていくことが求められます。
そこで、社会貢献活動を主体的に行う団体・個人のネットワークである「こども応援ネットワーク埼玉」を発起人とともに立ち上げました。
会員の社会貢献活動等をフェイスブックで積極的に広報するほか、会員に有益な情報を提供します。
また、こどもの居場所活動団体と支援企業とのマッチングを行うなど、社会貢献活動を推進しやすい環境づくりを行います。
この仕組を通じて、会員自らが個々の得意分野を生かし自発的に社会貢献活動を行うことでこどもの居場所づくりなどを推進し、すべてのこどもたちがチャンスと希望を持って素敵な大人になれるような社会を目指します。
詳しくは、以下の「こども応援ネットワーク埼玉」のホームページをご覧ください。
https://kodomoouen.pref.saitama.lg.jp(別ウィンドウで開きます)
フェイスブックは、以下からご覧ください。
https://www.facebook.com/kodomoouen.saitama(別ウィンドウで開きます)
こどもの居場所やフードパントリーなどを利用したい方などに向け、埼玉県で把握しているこどもの居場所及びフードパントリーの活動マップを作成しています。
http://kodomoouen.pref.saitama.lg.jp/map(別ウィンドウで開きます)
フードパントリーマップ
http://kodomoouen.pref.saitama.lg.jp/pantry(別ウィンドウで開きます)
こどもの居場所づくりに取り組むにあたり、活動のノウハウがないために開設に踏み切ることができない方に対して、こどもの居場所づくりの実践者や食品衛生・栄養・広報・福祉制度・法律・資金等に関する専門家を派遣し、開設や運営、地域とのネットワークづくりなどのノウハウを提供しています。
詳しい内容や派遣の依頼などについては、以下のページをご覧ください。
https://kodomoouen.pref.saitama.lg.jp/adviser(別ウィンドウで開きます)
また、こどもの居場所づくりに必要な情報や留意事項などをまとめたスタートブックや事例集なども作成しています。
https://kodomoouen.pref.saitama.lg.jp/document(別ウィンドウで開きます)
こどもの居場所の立ち上げ及び活動継続の支援を行うため、埼玉県社会福祉協議会に基金を設置しました。
基金の活用や寄付方法などについては、以下の埼玉県社会福祉協議会のホームページをご覧ください。
https://www.fukushi-saitama.or.jp/site/contribution_77.html(別ウィンドウで開きます)
寄付者のご紹介
https://www.fukushi-saitama.or.jp/site/contribution_14.html(別ウィンドウで開きます)
令和6年10月に実施した「食品衛生講習会」の様子を公開しています。
詳しくは以下のページをご覧ください。
https://www.pref.saitama.lg.jp/b0616/ibasho/eisei2024.html
こどもの居場所について知って、体験できるイベント「こどもの居場所フェア埼玉」を、令和6年11月23日(土曜日)及び24日(日曜日)に大宮ソニックシティにて開催しました。
詳細は、以下の公式ホームページからご確認ください。
https://kodomo-ibasho.pref.saitama.lg.jp/(別ウィンドウで開きます)
令和5年開催の様子は、以下からご覧いただけます。
https://www.pref.saitama.lg.jp/b0616/kodomonoibasyofea.html(別ウィンドウで開きます)
近年、こどもの居場所団体間の相互扶助や、スケールメリットを生かした横のつながりを求めて、地域内の団体同士でネットワークを組織する動きが活発化しています。
ネットワークに行政や社会福祉協議会、企業などの支援者を巻き込むことで、ネットワークの運営基盤を安定化させたり、大口の寄付をネットワークで受け取って団体間でシェアしたりと、こどもの居場所の安定的な活動を地域で支えることが可能になります。
埼玉県も地域ネットワークの重要性に着目し、ネットワークの立ち上げを支援しています。
地域内で課題が解決し、地産地消の支援が行われ、こどもの居場所の運営の安定化や新たな拠点の開設を後押ししてくれる、そのような地域ネットワークづくりを県は応援しています。
県内で活動する地域ネットワークを以下のページでご紹介しています。
https://www.pref.saitama.lg.jp/b0616/ibasho/network20240307.html(別ウィンドウで開きます)
県では、こどもの居場所等のネットワーク立ち上げに係る経費を補助しています。
詳しくは以下のページをご覧ください。
https://www.pref.saitama.lg.jp/b0616/library-info/ibasyonet.html(別ウィンドウで開きます)
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