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掲載日:2019年2月4日
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国は、昭和46年6月、都市計画中央審議会に「都市における公園緑地等の計画的整備を推進するための方策」について諮問するとともに、都市公園等整備緊急措置法案を国会に提出し可決されました。これにより、都市公園整備の長期構想を強力に推進し、都市公園整備の立ち遅れを取り戻すため、政策的かつ応急的な措置として昭和47年度を初年度とする都市公園等整備5ヶ年計画が定められました。この中で、都市公園整備の促進を図る方策の一つとして、公園適地と認められる都市河川の高水敷の都市公園化を図ることが示されました。
荒川河川敷で最初に開設されたのが秋ヶ瀬公園です。この公園には、明治43年の大洪水を契機として行われた堤防改修の際に出水後の堤外民有地の遊水地を取り込んで築堤した名残として家屋跡の屋敷林が発達し、色濃い樹林地が形成されていました。
昭和41年に計画決定し、現在100.1haが開設しています。公園内には、池や低湿地があり、そこに繁茂する関東平野の代表的な風景をかたちづくってきたハンノキ林は、埼玉県誕生120年を記念して平成3年6月に県の蝶に指定されたミドリシジミの繁殖地になっています。JR浦和駅から西方約3kmに位置する緑豊かなこの公園には、年間100万人以上の利用者があります。
昭和50年代後半になると、高度経済成長時代の仕事第一から余暇を楽しむという方へ気運が高まり、それまで大衆のスポーツとして認知されていなかったゴルフも、一般の人が楽しむ野外スポーツとして定着してきたことから、ゴルフ場など各種スポーツ・レクリエーション施設を取り入れた総合的河川敷公園の整備をすることとなりました。
昭和57年、吉見町の荒川右岸河川敷に、第1号のゴルフ場を有する吉見総合運動公園が開設しました。この県民ゴルフ場は、土日はもとより平日も人気が高く、利用者の要望に応えられない程の盛況でした。こうした状況に応えるため、熊谷市と江南町にまたがる荒川左岸河川敷に、緑豊かなスポーツ・レクリエーションの場として、昭和61年に県営で2番目のゴルフ場を含む河川敷公園として、荒川大麻生公園が開設しました。
また、平成7年には、県東部の吉川市の、埼玉県と千葉県の県境を流れる江戸川の右岸河川敷に、水辺景観等の河川敷特有の自然環境を活用しながら、家族みんなで野外レクリエーションが楽しめ、野外スポーツや各種イベントなどの開催にも対応できる多目的利用が可能な河川敷公園として、吉川公園が開設しました。
これらの河川敷公園は、スポーツ・レクリエーションの場としてだけではなく、都市近郊の大規模な水と緑のオアシスとして重要な役割を担っています。
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