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掲載日:2020年11月30日

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新型感染症専門家会議後の知事発言内容(11月30日)(テキスト版)

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知事

   お疲れさまでございました。
   今日は、新型感染症の専門家会合を開催をさせていただき、議会との関係等で時間がいつもより遅くなりました。ただ、しっかりとしたご議論を先生方にはしていただきました。具体的なお話を若干私の方から大まかなところを話させていただいて、岡部先生から付け加えていただけるところがあれば、付け加えていただきたいというふうに思っておりますのでよろしくお願いします。今日議論いただいたポイントですけれども、まず一点目は、現状の評価、分析を県として提示させていただいた上で、福祉施設のクラスター対策、これは皆様にも申し上げていますけれども、最優先事項として高齢者を中心とした福祉施設にクラスターが目立っていますので、そこへの介入が最も効果的であるということで県として最優先に今進めていることをお話しをさせていただき、この件については、先生方、委員の先生方から肯定をいただいたというふうに考えています。そして2点目ですけれども、夜の街、あるいは会食での感染とGo Toキャンペーンへの対応に関する埼玉県の考え方について、お話をさせていただきました。また、それと同時に新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づく協力の要請、この両方についてお話をさせていただきました。先ほど申し上げたとおり、県として最大の優先課題は、福祉施設に対する対応で、そこでしっかりと高齢者、医療施設への負担を持っていく、ただそれに加えて、年末年始、これから医療体制が脆弱になります。これを控えている中で、東京がすでに夜10時で時間の短縮を行いました。また埼玉県でも、残念ながら、陽性者は減らない、かえって増えている、こういう状況の中で Go To トラベル、さらには、時間の短縮等の要請について、どう考えたら良いかというお話をさせていただいたところでございます。まずGo To関係につきましては、私どもが今採っている対応については、是とするというお話をいただきました。その上で、夜の街、会食関連ですけれども、先生方にお諮りしたのは、事業者の皆様と県民の皆様に協力を要請したいと、一つ目は要請内容ですが、事業者の方々には営業時間の短縮ですけれども、これは酒類の提供を行う飲食店、及びカラオケ店の事業者に対して、夜10時まで、夜10時まで、そして朝の5時まで、営業の自粛をしていただく。ただし、可能な限り、短い範囲で、なおかつ小さなエリアで行うことによって、経済活動に対する影響を最小限に留めるということで、さいたま市大宮区、川口市、越谷市内のクラスターが過去に発生した地域における酒類の提供を行う飲食店及びカラオケ店、この両方は、最近においてもクラスターが依然として発生をしている業種であります。こういったところについて、短縮をすることではどうでしょうかということでお話をさせていただきました。
   なお、要請の期間ですけれども、現時点では12月の4日から17日まで、とすることが適当ではないか、これは東京ともやはり合わせていくことが効果が高いという、そういった観点からであります。こういったお話をさせていただきましたところ、先生方からは最初にお話を申し上げた割合は、会食もしくは接待を伴うような夜の街のお店における感染の割合、陽性者の割合は減っているけれども、絶対数は増えているという中で、やはりそこは絶対数が増えているということをきちんと重く見るべきである。というのは絶対数が医療機関に対する負担に直接関わってくるので、そうであればやはり今この時期、特に年末年始の前にこれを行うということは適切であろうと、また東京と同じ、東京とはGo Toとか、関係あるなしに関わらず、毎日のように埼玉県と東京は行き来をしていますので、そこにおける対応をしっかりと同じ時期にやるということは効果が高いであろう。逆にこれを合わせない場合には、単独でやる場合の効果と考えれば相当違うのではないか、このようなコメントをいただいたところでございます。さらに新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づく協力要請としてこれを24条9項でやらせていただくということであります。また、ステージ3の仮に相当になった場合の対応についてどうお考えですかという話をさせていただいたところ、国が示した対応、ステージ3以下での対応についてはしっかりとやるべしと。一部の先生からは、今からでもやってもいいんじゃないかと、ただ経済とのバランスがある事は重々承知していると、こういった話もいただきました。それから、家庭内感染の防止対策については、なかなか家庭内、とめることは大切なんだけれどもそれが難しい、もしくは、その対策ができないと、例えば5つも6つもお願いをしてその対策ができないと、一つもやらないということになりかねないと、そういった意味からは、できることをしっかりとお願いをするということと、家庭内の前にやるべき対象があるのではないかといったご意見をいただきました。これが今日大体、大まかな御議論をいただいたポイントでございます。私の方からは以上です。

岡部先生

   ありがとうございます。岡部ですけれども、あの今日、今、知事がおっしゃったような事については専門家としては納得ができる所だというような思いでした。もちろん感染症、今ずっと増えてるというのは主に首都圏では非常に心配してるところで、もし何もしなければ、これはそのままずっと増えていけばちょうどクリスマス、お正月あたりはもっと増えてしまう。ということは通常は年末年始って医療機関、その他も非常に手薄になる可能性はあるのでそれを今から対策をとらないといけないだろう。ただ、いつも申し上げているんですけれども完全にやろうと思ったら、人の動きを止めるのが一番、感染症対策としてはいいわけですけれども、そこと社会の成り立ちと、どういう風にやっていくかというところで最終的な判断をしないといけないところだろうと思います。それでただ今日は、先ほど知事の方からも発表されていましたけれども、人に見えない所かもしれないんですけど高齢者のところがやっぱり一番私も心配してるところで、それは若者あるいは20代、30代、40代ぐらいにかけても重症化率から言えば低いんですけれども、50、60、70歳ぐらいになってくると急速に悪くなってくる。それは施設の中に入っていることになればそこでクラスターあるいは施設内感染ということになると、そこの苦労ももちろんですけれども、それを引き受ける病院はさらに逼迫してくると。そのようなところから施設や何かは病院ではないのでどうやって早く見つけるかどうやって早く連絡をするかってことで、私24時間コールセンターのような形でホットラインですかね、そのような形で施設とのやり取りができるというのは、非常にありがたいなという風に思いました。それからの前回の時に 、病床の増床ということについても計画を立ててるようですけど、今日、明日に全部出来るわけではないわけですけれども、しかし、もし今回のが仮にうまくいったとしてもここはちゃんと押さえて増やしておくということが今後の対策に大きく結びつくので、是非進めていただければというようなことを申し上げました。
   それから話をその中のディスカッションと関連もしましたから、PCR っていう検査法は拡充をされてて随分いろんなところで増えてきた、これ自体は私もいいことだと思ってるんですけれども、PCRという検査は生きてるウィルスを見つけてるわけではないんですね、ウィルスがあってそこが壊れて、その中の遺伝子の一部が見つけ出される非常に鋭敏な方法なので、もちろん生きてるウィルスがあれば敏感に捉えられます。でもウイルスが消えた、あるいは、すごく量が少なくなって人から人への感染性がなくなってるにも関わらずやっぱりPCRは陽性なんですね、検査、そのぐらい敏感にとれるんですけれども、そこは誤解を招いてPCR=感染性がある、PCRの人は来ないでほしいとかそばに行かない方がいいとかそういうことではないので、その辺の誤解を解いていかないとPCR の読み方に間違いをきたす可能性がある。そんなようなことも議論の中で出てきました。それと病院の、かなり病院の入院やなにかを調整してる先生方とそれから現場にいる先生達はやっぱりひたひたと患者数が増えてきて大変であるというようなことは本当に分科会の方でもその悲鳴に近い声というような表現を分科会のメンバーがしてましたけどやっぱり埼玉でも同様なことはあります。もうそういう意味ではこの手を打たないというのは良くないので、できればその入院数を少しでも減らす方向、それから入院をされてる方でも良くなった方は少しでも早く退院して頂ける、あるいは後方病院に移すとかですねそういうことをやって、できるだけその病院のところに少しでも重症な患者さんの入れるような工夫、それを是非やっていただきたいというようなことを申し上げました。医療関係なのでちょっと長くなりますけれども、病床やなにかが増えてきて、コロナはもしかするとうまく入院できるかもしれない、でも増やした病棟にはどっかから医者も看護師も引っ張ってくるわけなんで、そうすると普段の医療っていうものが少し落ちてくる、大分落ちてくる可能性がある、これが本当に医療のオーバーシュートというような言葉になるわけで、そうなるとコロナの患者さんは入ったけれども交通事故の患者さん受け入れられないとかですね、盲腸の手術はちょっとなかなかとかいうようなことになってもいけないので、そこがその医療をちゃんと守っていくってことはとても大切なので、そのことも含めて、県の方々に大変でしょうけれどもよろしくお願いしますといったようなのは、専門家から出た今日のコメントになります。それと私からのコメントにもなります。
   

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