出前授業 平成25年度 さいたま市立白幡中学校 1年生
平成26年3月17日(月曜日)と18日(火曜日)の両日、さいたま市立白幡中学校で、統計課職員による、出前授業が行われました。
1年生1組から6組の全クラスで、クラスごとに1時限(50分)の授業を行いました。
「統計っておもしろい!暑いのはどっち」というテーマで、さいたま市と高知県四万十市の気温データを比較し、どちらが暑いか決定するという、楽しい授業でした。
数学の「資料の活用」の授業と連携し、統計表からヒストグラムを作成し、読み取ったことを説明する活動により、統計を身近に感じ、理解するとともに数学的な思考力・判断力・表現力を高めることをねらいとした授業です。
授業の概要
授業の概要
資料を活用する1
(とらえる・あつめる)
テーマを確認し、予測する。
(グループでの活動)
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- さいたま市、高知県四万十市の特徴や地理的状況を知る。
写真や図を用い、両市を紹介しながら、生徒にどちらが暑いかの対決を意識させる。
- 過去3年間の8月1ヶ月間の両市の平均気温、最高気温、最低気温の統計表、度数分布表を示し、どちらが暑いか予測する。
配布した資料を見た第一印象から、結果を予測させる。
- 問題解決のための方法を考える。
ヒストグラムや代表値を使い比較することを意識させる。
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資料を活用する2
(まとめる)
問題解決のため、ヒストグラムを作成する。
(グループでの活動)
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- 過去3年間の8月1ヶ月間の両市の平均気温、最高気温、最低気温の度数分布表からヒストグラムを作成する。
度数分布表を配布し、グループで1つのヒストグラムを作成する。
1班 さいたま市平均気温
2班 さいたま市最高気温
3班 さいたま市最低気温
4班 四万十市平均気温
5班 四万十市最高気温
6班 四万十市最低気
(メモリの入ったA2判用紙を配布)
(電卓・マジックを配布、グループで分担し作業)
- 代表値(平均値、最頻値、中央値)を計算させる。
グループごとにそれぞれ計算させる。
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資料を活用し効果的に伝える1
作成したヒストグラム、代表値を発表する。
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グループごとに作成したヒストグラム、計算した代表値、気がついた特徴を発表する。
- 黒板に掲示し、各グループの代表者に簡潔に発表させる。
- 予測の段階での、統計表だけの時とグラフ化した時の分かりやすさの違いを意識させる。
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資料を活用する4
(よみとる)
作成したヒストグラム等を比較し、考察する。
(グループ活動)
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ヒストグラムの様子、代表値の関係から、さいたま市、四万十市のどちらが暑いか、考察する。
- 掲示されたグラフと代表値から、どちらが暑いかをグループで話し合い、グループとしての一つの結論を出させる。
- グループの結論に至った理由をまとめさせる。
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資料を活用し効果的に伝える2
グループで出した結論を発表する。
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グループで話し合った結論を、その理由と併せて発表する。
各グループの代表者に、結論とそれに至った理由を、ヒストグラムの特徴、代表値などを用いさせながら発表させる。
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まとめ
(いかす)
どちらが暑いか、クラスでの対戦結果を出す。
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- クラス全体での結果を出す。
各グループの結論を総合し、クラスの結果を出す。ヒストグラム、代表値の見方について補足する。
- 今後の身近な生活の中での統計の活用について考えさせる。
- 統計的探究プロセスが重要であること、身近な生活の中で活用できることを意識させる。
- 感想を発表させる。
(感想記入用プリントの配布。)
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