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掲載日:2023年10月20日
Q 長峰秀和 議員(自民)
スマート農業は、農業人口の減少による担い手不足、小規模農家の後継者不在、農家の高齢化等の問題を解決する手だてとして期待されています。スマート農業に資する技術には、栽培データ活用、温度管理等の制御、農作業の軽労化等を行う自動運転、センシング、モニタリングなどがあります。
埼玉県の農家では今後ますます高齢化が進んでいくとされておりますが、スマート農業の導入には高額な導入経費、維持管理費、人材不足など多くの問題が予想されます。農家にとっては高額なスマート技術の導入は難しく、先日の環境農林委員会で視察した農機具メーカーにおいても、その点についての考慮はまだしていないとのことでした。
こうしたスマート農業の導入に伴う諸問題について、農林部長の御所見をお願いいたします。
A 横塚正一 農林部長
スマート農業技術の導入に当たっては、導入時や維持管理のコスト、操作技術の習得、技術の選定といった課題があるため、自らの経営に有効な技術を導入し活用できる人材の育成が必要です。
そこで、新たな取組として、スマート農業技術の導入を目指している農家を対象に、将来の経営方針を踏まえた導入の費用対効果を検証し、必要な技術の選定を行うなどの研修会を開催いたしました。
さらに、農業技術の導入を促進するため、誰でも参加できるプラットフォームを設置し、スマート農業技術の情報発信や実演会の開催、コスト対策や効果的な活用方法などの意見交換を行ってまいります。
また、農業大学校では、操作技術を学べるようドローンを活用した授業や最新機械の実演を行うなど、就農前からスマート技術が習得できるよう取り組んでいます。
こうした取組を通じて、諸問題を解決できる人材を育成し、スマート農業技術の導入を推進してまいります。
再Q 長峰秀和 議員(自民)
今のお答えの中で、私が今問題にしているのが小規模農家とか高齢農家に対して非常に問題意識を持っておりますので、小規模農家や高齢化農家を考慮した上でのスマート農業の今後の展開について、農林部長、もう一度答弁をお願いいたします。
再A 横塚正一 農林部長
スマート農業技術は高額なものが多く、小規模農家や高齢農家では過剰投資にならない活用方法の検討が必要です。
例えば、県内には、無人防除機による農薬の散布作業を委託している事例があるほか、アシストスーツなどの比較的低コストな技術の導入が進んでいます。
今後は、経営規模に応じた導入事例の紹介や活用手法の提案などにより、小規模農家や高齢農家など、様々な農家がスマート農業の恩恵を受けられるよう、丁寧な支援を行ってまいります。
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