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掲載日:2023年7月14日

令和5年6月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(中屋敷慎一議員)

知事マニフェスト「これからの4年にむけて」-順天堂大学附属病院の整備について-

Q   中屋敷慎一 議員(自民)

本県では、医師数を増やすため様々な取組を進めていますが、統計によると、人口10万人当たりの医師数はいまだ全国最下位です。そして、県政世論調査では「医療サービス体制の整備」に対する県民要望が上位3位から外れたことはありません。
この県民の声に応えるためには、大学病院の誘致こそ何よりも必要であるとの考えから、我が党は県議団を先頭に様々な障壁を乗り越え、浦和美園への順天堂大学附属病院の誘致を進めてきました。幾たびかの計画変更はあったものの、2027年11月開院を目指して動いてる今、目的の1つであった医師派遣も同大学から実施されるに至ったと聞き及んでいます。
さて、知事のマニフェストの中で病院誘致に係る部分は「新規病院誘致」と記されているのみですが、この新規病院とは一体何を指し示すのでしょうか。
また、私は、本県の医師不足解消に向けた動きの中で、順天堂大学附属病院の整備はなし遂げなければならない最重要課題だと思いますが、知事はなぜそれをダイレクトにマニフェストに記されなかったのでしょうか。
そして、本年2月の定例会において、当時の我が団の小島団長の質問に対し、知事は「県がしっかりと進捗を把握し、工程どおりの進捗に向け関係者と必要な調整を行う」とお答えですが、基本設計期間の3分の2を迎える今、設計や関係者との調整は遅滞なく進んでいるのでしょうか。知事の御所見をお聞かせください。

A 大野元裕 知事

「順天堂大学附属病院の整備について」の新規病院は何を指し示すのかについてであります。私のマニフェストでは、新規病院誘致により医療人材を確保していくことをうたっております。ここでいう新規病院とは、現在整備を進めている順天堂大学附属病院を指し示すほか、公募により病院整備を行うことで医師が確保されることから、病院整備計画の新たな採択により、新規に開院する病院も含んでおります。
次に、マニフェストに順天堂大学附属病院をダイレクトに記さなかった理由についてであります。マニフェストに記載してありますとおり、医師の確保が目的であります。この医師の確保は順天堂大学附属病院の整備をはじめとする新規病院整備のほか、地域枠奨学金制度や後期研修医獲得のための事業など、様々な取組により行うべきものだと考えています。そのため、マニフェストの中に、順天堂大学附属病院の名称のみを取り上げて記すことはしなかったものであります。
次に、基本設計期間の3分の2を迎える今、設計や関係者との調整は遅滞なく進んでいるのかについてであります。整備計画を予定どおり進めるため、副知事とさいたま市副市長とが毎月連絡会議を行い、進捗状況について情報共有を行っているほか、県、さいたま市及び順天堂大学の3者の実務担当者が毎月集まり、進捗状況の確認を行っております。
現在、大学では詳細な病院配置の検討を行っており、例えば敷地内への水道の引込みの位置や水道管の大きさなどに関わる協議を、設計会社とともにさいたま市と行っていると伺っております。大学に確認をしたところ、工程に沿い順調に進んでいるとの報告を受けております。
議員御指摘のとおり、順天堂大学附属病院の整備は、国が医学部新設を認めない中、医師派遣の拠点を構築するとともに、県内で勤務する医師を確保し、医師不足を解消するための大変有効な手段であります。
令和9年11月の開院に向け、タイトなスケジュールではありますが、引き続き、関係者間の調整を行うとともに、定期的に進捗状況を確認し、大学に対し、工程に遅れがないようしっかりと要請をしてまいりたいと考えております。

 

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。
  • 氏名の一部にJIS規格第1・第2水準にない文字がある場合、第1・第2水準の漢字で表記しています。 

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