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ページ番号:201253
掲載日:2024年7月4日
Q 関根信明 議員(自民)
首都近郊にある見沼田圃は、さいたま市、川口市にまたがる約1,257ヘクタールの大規模緑地空間で、埼玉県にとっても、両市にとっても、大変貴重な自然遺産であります。この見沼田圃をどのように保全・活用・創造していくかが、これからの埼玉県、両市にとって重要であり、問われてくることだと思います。
現在、埼玉県、さいたま市、川口市では、見沼田圃のさいたま環境創造基金を創設し、公有地化事業の推進を図っているところです。見沼田圃の保全・活用・創造の基本方針により、見沼田圃の土地利用が著しく制限されており、基本的には治水機能、農地、緑地空間、自然環境を保全していくことが主たる目的であります。
しかし、ごみの不法投棄や産廃の山になっている場所もあり、不在地主や耕作放棄地等、荒れ地化されているのも事実であります。これらを解決していかなければならないということと、見沼田圃の活用・創造を図っていくことも大事な役目だと思っております。今後とも見沼田圃の保全を第一に、その上で活用・創造していただく趣旨で2点質問させていただきます。
土地利用の見直しについては、田村議員も以前質問を行っており、私からは一昨年させていただきました。見沼田圃地内で、既に開発されている地区の土地利用の見直しについて質問を行い、県と市で調整していると確認させていただき、その後、確認しましたところ、大宮区堀の内、大宮開成高校周辺地区の土地利用の見直しをかけたとお聞きしましたが、確かにこの周辺は学校、マンション、公共施設等があるところで、市街化のように既に使用している地区であります。この地区をどのように見直したのか。具体的にはどのようなことが可能になったのか。
また、これ以外に見沼田圃に今後、土地利用の見直しをする地区はあるのか、企画財政部長に御所見を伺います。
A 堀光敦史 企画財政部長
「どのように見直し、具体的にどのようなことが可能となったのか」についてでございます。今回の見直しにより、比較的保全の必要性が低い土地について、近隣地域と調和した共生型の土地利用を可能としたところでございます。見直しに当たっては、学識経験者などで構成する審査会から、「治水面などに配慮の上、一定の土地利用は可能」との御意見をいただき、さいたま市、川口市とも協議の上、令和3年4月から施行いたしました。具体的には、農業振興地域に指定されておらず、住宅の多いエリアに残る小さな土地について、日常生活に必要な店舗、例えば飲食店やコンビニエンスストアなどの立地が可能となりました。
次に、「これ以外に今後土地利用の見直しをする地区はあるのか」についてでございます。
今回の見直しは、見沼田圃全域を調査し、現時点で比較的保全の必要性が低い土地を対象としたものです。他に同様の地区はございませんでした。当面、これ以外に見直しを予定しておりません。見沼田圃は首都近郊に残された貴重な緑地空間であり、今後も、その保全と適正な活用に努めてまいります。
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