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掲載日:2020年3月31日
Q 諸井真英 議員(自民)
羽生水郷公園は、東北道羽生インターから車で5分の交通利便の位置にあり、「身近な水辺の生物と人との共生」をテーマに昭和56年に開園、また昭和58年には淡水魚専門のさいたま水族館が公園内にオープン、小学生の社会科見学などを中心に県民、市民に親しまれております。
加えて、毎年11月に羽生水郷公園で開催される「世界キャラクターさみっと」は、県内外から20万人を超える多くの人を集め、メディアにも取り上げられております。昨年のイベントは雨天の中、大野知事にも御出席をいただきました。
公園のメイン施設である水族館につきましては、平成28年に発生した火災を経て、一部リニューアルしましたけれども、オープン以来37年を迎え、建物は老朽化し、展示してある淡水魚も海の魚と比べると、正直、地味な存在であります。水族館では定期的に特別展などを開催して努力されていますが、他県にある新しい水族館と比較しますと、正直、見劣りいたします。
私は、平成22年12月議会の一般質問において、上田前知事に新しい水族館建設の提案をいたしました。その際、「近県の水族館との競合関係を研究させてほしい」「民間活力の導入も含めて検討が必要」との答弁がありましたが、その後、前知事が研究や検討をしたような形跡はありませんでした。
そこで、都市整備部長にお伺いいたしますが、県は前知事の答弁を踏まえてこの10年間、どのような研究、検討をしたのか、民間とどのような協議を行ってきたのか、答弁を求めます。
そして、このまま何もしないで放置しても老朽化が進み、多額な補修工事が必要になると想定されますが、早急に全面建替えを行って、淡水魚にこだわらない新しい水族館へリニューアルして展示内容の充実を図ることが必要だと思いますが、都市整備部長の御所見をお伺いいたします。
A 和栗 肇 都市整備部長
まず、この10年間の研究、検討と民間との協議についてでございます。
さいたま水族館の将来のあり方を考える上では、他の水族館との比較検証が重要と考えており、同じ淡水魚の展示を主たるコンセプトとしている「栃木県なかがわ水遊園」などの現地調査を行ってまいりました。
運営主体や立地環境、さいたま水族館との見せ方の違いなどを比較し、コストも踏まえた上で、どのような展示方法であれば内陸県の水族館としての独自色が出せるかなどの研究をしております。
民間活力の導入につきましては、企業に対して羽生水郷公園を含めたすべての県営公園を対象に、自由な活用アイデアを募るとともに、施設運営への参画に関する意向調査を実施いたしました。
これまでの結果、羽生水郷公園につきましては、残念ながら具体的なアイデアをいただくことができませんでしたが、引き続き調査を行ってまいります。
次に、淡水魚にこだわらない新しい水族館へのリニューアルについてでございます。
これまでに、特別展が開催できる特別展示棟を平成27年に新築したほか、レクチャールームの新設や売店の拡充などのリニューアルを行ってまいりました。
常設展示のほか、全国の淡水魚を集めた特別展も開催するなどして年間約30万人の方が訪れる水族館となっております。
さいたま水族館は、埼玉県の母なる川である荒川の上流から下流までの再現を展示のコンセプトとした水族館です。このコンセプトは大切だと考えております。
議員お話しのとおり、老朽化による補修にも多額の費用が見込まれますが、当面は展示方法や特別展に関して他の水族館も参考にしながら新鮮さが失われないよう努めてまいります。
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