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掲載日:2023年1月12日
環境科学国際センター研究課題(自然環境担当/H23~H25
埼玉県における回遊魚の遡上および陸封に関する実態把握
(自然環境担当:金澤、三輪、王、米倉/H23~H25)
最近、東京湾から埼玉県内の河川に、魚類、円口類及び甲殻類に属する生物種の遡上が多く見られていますが、その実態は明らかにされていません。本研究の目的は、遡上する生き物の種類や遡上する時期等を調査し、県民にわかりやすい生き物の遡上情報を提供するとともに、魚類のうち、アユやワカサギなどの海と淡水を行き来する両側回遊魚が淡水に陸封される実態を調査して、生物多様性保全の基礎資料とするものです。
平成25年度第2回研究審査会コメント
研究課題
埼玉県における回遊魚の遡上及び陸封に関する実態把握
研究審査会コメント
- 一般県民にとっても興味深いテーマであり、分かりやすい情報である。ホームページやSNSを利用した迅速な情報発信を期待する。
- 様々な機関の協力体制の下で幅広く現地調査を実施し、学術的にも興味ある成果が得られている。成果の見える化や環境教育の面からも研究が進んでおり、今後の成果が期待される。
- 今後の調査研究の継続、発展が期待される。
- 本研究の成果は、県民への情報提供を通じた環境学習への展開とともに、河川環境の再生・整備への応用(河川行政)や自然環境の保護(環境行政)、漁業資源管理への応用など、多面的な発展の可能性が認められる。
- 得られた成果を分かりやすくまとめ、学術的にも、政策的にもアウトリーチしてほしい。標識アユの調査研究では、多くのステークホルダー(NPO、県民)を巻き込んだユニークな調査となっており、環境教育の面でも有効な調査である。
- 高度経済成長期の環境悪化により減少した埼玉県内の回遊魚の遡上が、回復しつつあることを県民に示すことで、環境保全に寄与できると思う。