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掲載日:2023年1月11日
環境科学国際センター研究課題(温暖化対策担当/H22~H24)
温暖化および大気環境変化が埼玉県の植物に及ぼす影響予測
(温暖化対策担当:増冨、嶋田;自然環境担当:三輪、米倉、金澤;地球環境・自然共生研究領域長:竹内/H22~H24)
地球温暖化および大気環境の変化は今後、自然植生や農作物に甚大な影響を及ぼすことが懸念されています。本研究の目的は、温暖化および大気環境変化が及ぼす影響を応答実験およびコンピュータシミュレーションを基に明らかにし、対策の実施に向けた情報提供を行うことです。
平成25年度第2回研究審査会コメント
研究課題
温暖化および大気環境変化が埼玉県の植物に及ぼす影響予測
研究審査会コメント
- 目標を温暖化に絞ったことにより、明確な結論が得られた。今後は、解析対象とする品種を増やし、適応策に結び付けて実用化に進むことを期待する。
- 水稲の収量を決定する要因は登熟歩合だけではなく、品種によってもレスポンスは異なる可能性があるため、将来的に品種間差異を考慮したモデルを開発する必要がある。
- 研究内容が興味深く、また成果も農業分野に活かされる可能性があり、今後の発展が期待される。
- コメや果樹への温暖化影響の研究として良い成果が得られており、今後の適応策を検討する際の情報として有用である。今後も、夏の猛暑による白未熟粒発生の可能性が高いため、影響発生予測や予報、適応策の検討を影響研究と併せて進めてほしい。
- 水稲への影響評価は「彩のかがやき」以外の品種についても実施すると良い。