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掲載日:2024年7月17日
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特定非営利活動法人SK人権ネット(以下、SK人権ネット)は、子ども食堂「熊谷なないろ食堂」を運営するほか、ひとり親家庭などに食材や日用品を渡すフードドライブ・フードパントリー事業を行っています。
今回は、熊谷市立熊谷南小学校で行われた防災イベントを取材させていただきました。
平成29年9月に設立したNPO法人で、現在は誰でも利用できる子ども食堂「熊谷なないろ食堂」の運営を中心に活動しています。
熊谷なないろ食堂は、週3回(月曜・水曜・金曜)の17時から19時まで開催しており、中学生以下100円、高校生以上300円、大人のみ利用500円で、手作りのお弁当と汁物を提供しています。
また、熊谷市役所や市内の小中学校において、自宅では使わない賞味期限が2か月以上の食品や未開封の日用品などを回収するフードドライブ事業を実施しています。回収した食品・日用品等は、フードパントリー事業において、ひとり親や世帯主の失業等により特に生活の支援が必要な方へ配布されます。
本事業は、SK人権ネット、大東建託株式会社熊谷支店(以下、大東建託)、一級建築士事務所アーキスタジオ ナミキ(以下、アーキスタジオ ナミキ)による発案で始まったもので、第1回は昨年度に熊谷市立石原小学校で行われました。
第2回となる今回の防災イベントは、令和6年6月18日に大東建託、株式会社第五企画(第五企画と略す。)、アーキスタジオ ナミキ及び熊谷市の協力の下、熊谷南小学校の小学5年生と6年生を対象に実施されました。
まず、アーキスタジオ ナミキの代表を務め、防災士としても活動している江熊香さんから防災に関する講話が行われました。
江熊さんは「防災とは何か」「熊谷で起こりうる自然災害とは」について説明し、今日学んだことを家族と話し合ってほしいと子どもたちに語り掛けていました。
子どもたちは、江熊さんの話に真剣に耳を傾けていました。
災害時の避難所生活で困る「トイレ」について、段ボール2個、ガムテープ、ビニール袋で作ることができる簡易トイレの作成を行いました。
子どもたちは5~6人のグループになり、大東建託や第五企画の社員等、大人のサポートを受けながら、段ボールトイレの組み立てに取り組みました。完成した簡易トイレに座った子どもたちから、「意外としっかりしている!」との感想が聞こえてきました。
簡易トイレに凝固剤と水を入れて、実際に使用した後の処理方法も学びました。
最後に、大東建託から提供された防災食の試食が行われました。
試食したのは、袋から出すだけで食べられるサバの味噌煮、ハンバーグ、水を入れるだけで作れるおにぎり、黒蜜きな粉餅です。子どもたちは「美味しい!」「冷たいだけでいつも食べているものと変わらない!」と感想を話し合いながら、試食を楽しんでいました。
イベント後には熊谷市から水やお湯を注ぐだけで食べることのできるアルファ米が子どもたちに配布されたので、家に帰って家族で防災食を体験したことと思います。
SK人権ネット代表の山口純子さんは、「(本事業について)私自身もそうですが、防災については他人事で自分には降りかからないような感覚で生活している方が多いと思いますが、子どもたちが学んだことを家庭に持ち帰ってくれることで防災に関する意識が高まることを期待しています。このイベントが、学校でできることに感謝しています。」と仰っていました。
また、今後の活動について、「なないろ食堂としては、今後も必要と思えることを柔軟に取り入れて活動していきたいと思っています。」と仰っていました。
子どもたちやその家族の支援を行ってきたSK人権ネットは、食や教育だけでなく防災へと活動の分野を広げています。今後の活動にも注目です!
法人の活動の詳細については、下記のホームページを御覧ください。
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