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掲載日:2025年12月5日

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「応援企業の取組紹介 株式会社アーベルソフト」動画・資料・テキストデータ

動画

資料

内容

秋田大介(モデレーター)

では、第二部の方に進みたいと思います。第二部の方は、ここから『埼玉版スーパー・シティプロジェクト』の応援企業さんの取組紹介といった形で、今見てもらっている3社の方に順番にいろんなプロジェクトの説明をしていただこうかなと思っているので、是非ですね、行政の方もそうですし、民間の企業の方も是非、民民の連携とか官民の連携、公民の連携、色々あると思うんですけど、どこか一緒にできるかなとか思いながら聞いていただければなというふうには思います。じゃあ、まず(画面を)切り替えますので、しばしお待ちください。まずはアーベルソフトさんですね、はい。では最初の企業を紹介いたします。

株式会社アーベルソフトさんの西岡さん、どうぞよろしくお願いします。皆さん、せっかくですので拍手をお願いします。

株式会社アーベルソフト 西岡和也(登壇者)

皆さんこんにちは。埼玉県坂戸市の方から参りましたアーベルソフトの西岡と申します。本日はよろしくお願いいたします。弊社の会社の概要を少しお話させていただいた後、弊社の方で取り組んでおります、防災に資するサービスについて御説明をさせていただきますので、よろしくお願いいたします。

当社は埼玉県坂戸市で今42期目ですね。俗に言うIT企業、プログラムを作ったり、ソリューション提供をする会社でございます。開発拠点として札幌の方と御縁がありまして、札幌の方にも事務所を出しております。長く商売をやっておりますので、埼玉県さんの方と公益社団法人で『埼玉県情報サービス産業協会』というものがあるんですけど、そちらで色々と役割をさせていただいております。今回のお話をさせていただく『ビューちゃんねる』という名前を付けたんですけど、これにつきましても元を正せば『埼玉県情報サービス産業協会』での活動の一環というようなところで、自治体さんの方と協力して作り上げたソリューションでございます。2つ『ビューちゃんねる』と『ビューちゃんねるPLUS+』という風にしたんですけれども、簡単に言いますと、これ両方とも写真を撮って、そのデータを必要な方に配信する、というサービスでございます。カメラ自身はもちろん動画でも撮れるんですけど、データ量とか保存期間の問題で写真にしております。

まず、『ビューちゃんねる』について説明をさせていただきます。これについては、実際に防災というか、守るわけではないんですけど、実際にどこでどういうことが起きてるかということを、目で見える形、写真で見える形で、必要な方にお知らせすると。3分に一回、1分に一回でもいいんですけど、3分に一回写真を配信していますので、ほぼリアルタイムに必要な方に御提供できます。どういう風に写真を撮ってるかというと、ここに書いてありますように、カメラですから電気がないと使えないんですけど、関東では東京電力さんと協業いたしまして、定点カメラを付けて必要な場所にカメラ、写真を撮ってデータを送るというサービスを行っております。

これのきっかけなんですけれども、埼玉県の方でしたら覚えておられるかもしれませんけど、2019年に台風19号というのが来まして、東松山市西部地区の方ですね、これショッピングモールがあるんですけど、『ピオニウォーク』というショッピングモールですね、こちらでもうほとんど湖みたいになりました。私、実は東松山市民でして、うちは鳩山町の方というか、(東松山市の)上側なんで、うちは別に被害がなかったんですけど、ちょうど夜テレビを見ていると、NHKとかで実際にこうテロップが流れるんですね。ただ映像が流れるんですけど、福島県と長野県だったかな。千曲川の映像をただこう順番に流しているだけで、実際に東松山に住んでいる私としても、警報は流れるんですけど、どうなっているかはもちろん分からないんですね。かといって見に行って何か災害に巻き込まれても困るなと。私は会社をやっているものですから、翌日坂戸市というところに会社がありますから、車で10分ぐらいで行こうとすると、もうほとんど道路が分断されちゃっているんですね。だから普段10分程度で行くところに40分ぐらいかかったかな。ぐるぐる迂回して会社に行ったんですけど、要するに、地元の情報というのが見れない。やはり目で見たいなというのがあるので、そういったようなものを経験しました。

これ成り立ちを書いてあるんですけど、先程の『埼玉県情報サービス産業協会』にいたものですから、色々とお話する機会がございまして、たまたま坂戸市の西隣に毛呂山町さんという町がございまして、毛呂山町さんの方でも色々とDXの取組をされておられました。そして、お声がかかって、最初は「何かないか」と。「何かないか、と言われても困ったな」と思ったんですけれど、ここに書いてありますように、ケーブルテレビさんも何かしたいと。そして、東京電力さんも協力してくれるというようなことで、それを組み合わせたサービスを考えた結果が『ビューちゃんねる』なんですけれども、これがたまたま経産省さんの事業計画の承認を受けて、幾らかの補助金を頂いてサービスを開始いたしました。

(このような事業は)初めてなので、どういうふうに話を進めていけばいいのか。先程の入江さんの話じゃないですけれど、役所のこと分かっていないですから、どういうプロセスで物事が進むかというのは知らないわけですね。毛呂山町さんの方で協議会を作っていただいて、防災ですから例えば消防とかですね、そういったところが出てくるのかと思うと、もちろんそういったところもですけど、あと学校関係、教育委員会とか、あと高齢者の介護系とかの方々も来られて。要するに、学校ですと通学路が通れるのかとか、介護のサービスカーが通れるのかとかで、ちょうど台風19号、覚えておられるかどうか分からないですけど、川越市で高齢者施設が孤立したんですね、川沿いの。ヘリコプターが飛んだりしていたんですけど、やはりそういう方々からすると「車を出していいのか」とか「戻していいのか」とか、「子供たちを登下校させていいのか」というところを皆さん気にされたわけでございます。

毛呂山町さんに入れていただいた後、朝霞市さんですとか志木市さん、あと最近ですと越生町さん、あと鳩山町さんが今年導入を決めていただきました。イメージとしましては、各地元の方の必要なところ、皆さん地元の方だから分かるんですよ、水が出るというのが。なので、河川とかアンダーパスのデータを取るようにしております。実際これ朝霞市さんですけど、こういったような形で必要な方に情報をリアルタイムに提供するようにしております。鳩山町さんは、これはホームページに載せるので、一般町民の方にも公開をされると。これは役所によって「中だけで」という方もいらっしゃれば「一般で」という方もいらっしゃいます。

最近この判別をするのに、「これはやばい」というところの判別を最初は人がやっていたんですけど、これはもう「時間的に無理だ」となり、生成AIを導入しました。すごく精度が上がって速くなりました。今度、鳩山町さんではそれを導入しております。

あと、その派生商品として『ビューちゃんねるPLUS+』というのがあるんですけど、これは防災ではなくて観光情報ですね。例えば、御存知かと思いますけど、秩父夜祭とかすごく混むんですけど、タクシーがいるかどうかとか、参道に人がどれぐらいいるかというのをAIで判定をしております。これは総務省さんの事業で代表機関はうちが行いました。色々仕組みは書いてあるんですけど、いろんな会社さんに御協力いただいて完成いたしました。ここに書いてありますように写真ですので、このAIで「車がいる」とか、「何台ある」とか、「駐車場が空いてる」と、あと人ですね。そういったものを実際に提供して、これをホームページで、秩父市の旅行サイトがございますので、そのホームページで提供しております。ということで、色々と今、鳩山町さんと連携させていただいているんですけれども、そういう意味では、私どもは坂戸に長く居ますので、埼玉県の皆さんに出来るだけ貢献できるようにと努力しているわけでございます。以上で終わります。よろしくお願いします。

秋田大介

はい、ありがとうございます。そのままそちらで。せっかくなので、まだ7分ぐらい時間をいただいていますので、少し(内容を)掘っていきたいなと思っていますが、今見てると結構カメラを使ったソリューションが多いというところなんですけど、毛呂山町の「何かないですか?」というのはすごいなと思ったんですけど、「何かないですか?」から始まるところは結構何でもできるということでいいですかね?何か迷っていたら言ってくれたらみたいな。

西岡和也

私どもは俗に言うプログラムを作るIT企業なんですね。ですので、今で言うDXの仕組みですとか、コンピューターに関わることはおおよそやってきています。その一環として、こういうサービスをしたらどうですかという話をさせていただきました。こういう仕組みですね。

秋田大介

なので、もう生成AIも入れているから、アーベルソフトさんのサービスを導入した自治体はもう生成AI使っていると言えるので、すごいなと思います。

西岡和也

これ本当かはまだちゃんと調べていないですけど、今回鳩山町さんで入れるのは社会実装されていると思うんですけど、全国で初めてではないかな。実証実験レベルはあると思うんです。私ども大学さんと連携したりとか、色々あって、実証実験はやるんですけど、社会実装はもしかしたら初めてかもしれません。ちょっと自信はないですけど。

秋田大介

いや、面白いですね。そういう意味では何でも仕組みとしてはできますよみたいな話だったんですけど、どういった自治体さんが声かけてきてくれたら色々組めるという感じですか?

西岡和也

どちらでも、埼玉県内に限らずどちらでもなんですけれども、結局自治体でないと電柱に物がつけられないんですよ。これが一つの理由なんですけど、公共サービスでないと、東京電力さんなんかはもう、カメラつけるんですけど、そういったサービスを許可してくれないんですね。ですので、民間の方がここにうちが付けたいと言っても、基本は許可を受けられないので、あくまで自治体さんが出てきていただいて、公共サービスとしてやっていただくというのがいいと思います。

秋田大介

じゃあ、ここにいっぱい他の企業さんもいらっしゃるんですけど、企業さんが組もうとすると、できたら企業さんの持っているソリューションとアーベルソフトさんの持っているサービスを組み合わせて、かつ公共性があれば自治体と組んでできるみたいな形ですかね。

西岡和也

そうですね。今DXという中でデータ、ビッグデータとか色々な話がありますけど、そういった中でいろんな分析をするのがお得意な方とか、いろんな方がいらっしゃるので、そういった方々と組んで、ジョイントベンチャー形式でやればいいんじゃないかなと思います。

秋田大介

良いですね。民民で組んでそれで行政に提案もいける、ということもできるし。ちなみにさっきデジ田(「デジタル田園都市国家構想」)とかも使っていらっしゃっていたんですけど、もう何回か行政と一緒にやられているので、補助金の取り方とか、仕組みみたいな、最初分からないって言っていたけど。

西岡和也

担当者は分かっているんじゃないですかね。私自身は分かっていないですけれど。

秋田大介

そうなんですね。行政ってなかなか最初のお金が出にくいというのがあって、僕も道路管理をやっていた部署にいたので分かるんですけど、結構これ(有効性が)分かるだけでも相当、リスクヘッジもできるし。

西岡和也

役所の方が言うにはやはり防災、いざすごい雨が降った時にそれをどういう風にするか、「パトロールカーをどう回すか」とか、「誰がどこへ行かせるか」というのは、やはり最初会議室か何かで決めるんでしょうけど、「どこへ行け」とか「どうしろ」とかやるんですけど、「見てやる」のと「勘で行く」のでは、やはりその行く方の危険性もありますから、そういう意味では見た上で順番にパトロールカーのルートを決めるとか、土嚢を持っていくとか、いろんなことをその会議の場でできるんで、「初動が早い」と言う話は聞きました。

秋田大介

ちなみに今はそういう意味では、やはりこの情報は積極的に僕は外に出した方がみんな使えるし、安全だと思っているんですよね。外に出しているところもありましたよね、ホームページで。でも今、一つの自治体で「町だったら町」という形で収めているじゃないですか。本当はもうちょっと思いとしては広域でできた方が、サービスが上がるのでは。

西岡和也

もちろん一般市民や町民の方が直接見えた方が良いという意見もございますし、いや、それで見た人がパニックを起こしても困るという、両方の側面はあると思うんですよ。ですので、自治体さんによっては関係者に閉じるという方もいらっしゃれば、市民町民の方にお見せするというのもあるみたいですね。

秋田大介

なるほど。なんとなく僕のイメージはもうちょっと広くあったら、鳩山町行ったら鳩山町のサイトを見なければいけないとか。隣行ったらみたいな形になるんじゃないかと。

西岡和也

雨とかそういったものは別に市町村でやるわけじゃないので、たくさんそのサービスが提供できれば、例えばですけど、国道沿いを見たいとか、あと川沿いを見たいとか、そういう流域沿いを見たいというようなことができた方がある意味、意味があるのかなと思ったりはします。たくさん入れて欲しいです。

秋田大介

たくさん入れる方が僕も結構安全だなと思っているので、ちなみに国土交通省では川の大きなポイントは結構カメラを使っていたりしますけど、そういった連動みたいなのは。

西岡和也

そうですね、一級河川とかではそうなんですけど、結局地元の方々というのはどこで水出るのか、さっきも見ていただいたように、アンダーパスとか通学路のこことか、水の溜まるとこがあるんですね。皆さんご存じなんですけど、ただそれをリアルタイムで見れる、というのを一つのポイントとしてますね。

秋田大介

その情報はどこから自治体が取ってくる話なんですかね。

西岡和也

いや、協議会を作って各住民の方に聞いたり、あと議員さんに動いていただいたり。要は各それぞれの地域でここは水出るから危ないとか、ここに付けてみたいとかというものを集めますね。

秋田大介

なるほど、ありがとうございます。最後に今後どういうことしたいかというのがあれば、野望など。

西岡和也

ですから、これ自身はもっと広域にデータベースとして持って、例えば、過去データも全部持っていますので、気象庁の方とか、頭のいい方がそれを分析していくとかというような使い方も、ビッグデータ運用ということもできるのではないか、という風に思っています。

秋田大介

過去データは全部写真だから、ある程度のデータを持っていけるということですね。

西岡和也

圧縮して撮ってはありますね。

秋田大介

動画だったらとても大変になってしまうけどれも。

西岡和也

動画はちょっとね、データ量的に大変そうですね。

秋田大介

写真だからこそできるという、過去データも全部溜めておけるという。

西岡和也

そうですね。

秋田大介

はい、わかりました。ありがとうございます。今日聞いた感じで言うと、当然自治体の方、結構響いてるかなとは思っていて。防災関係は「人が出せなくて大変」みたいな話もあるので、使えるソリューションだなという風に思いますし、途中で話していただいたように民民で組んで、またこれを使ったシステムを組んで、それで民民で組んだ上で自治体と組む、みたいなパターンも結構考えられるんじゃないかなと思うので、是非皆さん色々お声掛けして、どんな相談でも、民間企業からの相談を受けてくれると思いますので、是非交流会でもお声掛けしていただければと思います。はい。じゃあ時間が来たのでこれで終わりたいと思います。ありがとうございました。

西岡和也

どうもありがとうございました。

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環境部 エネルギー環境課  

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 第三庁舎3階

ファックス:048-830-4770

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