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掲載日:2024年5月1日
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近年ブームになっていると言われる「昭和レトロ」という言葉をご存じでしょうか。
昭和レトロブームは、昭和時代、特に高度経済成長期(昭和30~50年代が中心)の温かみのある雰囲気やノスタルジーが再評価され、昭和の映画、音楽、建物、ファッション、雑貨、デザインなどが再び注目を集めている現象です。
メディアや学校の授業などで当時を知った若い人たちが、「かわいい」、「エモい」、「映える」といった「令和の視点」で昭和の文化、生活様式の魅力や特徴に興味を持っています。昭和の雰囲気を斬新で未体験なのに何となく懐かしい、そんな世界として捉えてくれているようです。
一方で、私たち昭和を生きた世代にとっては、便利なテクノロジーに囲まれ、人と人との関わり方も変化しつつある現代と比較して、懐かしい思い出を呼び起こします。私も、柔道教室の帰り道、バス停までの途中にある駄菓子屋に立ち寄るのが何よりも楽しみで、きなこ棒の当たりが出る幸せをかみしめたものでした。
昭和レトロを通して、当時を知る人も知らない人も同じイメージを共有することができ、世代間のコミュニケーションが生まれます。
また、外国人の方にも、昭和らしい物や町並みは日本的な風景の一つとして好まれているように思われます。
昭和レトロを楽しめる埼玉県の施設としては、県立歴史と民俗の博物館があります。本県の歴史・民俗・美術工芸に関する資料を収集・保管して総合的な調査研究を行い、その成果を展示・情報発信しています。古代から現代までの通史的な展示や本県に関する民俗や美術工芸の展示、時期によってさまざまな特別展・企画展、講座、体験学習などを開催しており、昭和の時代を感じることのできる「昭和の原っぱ」もあります。
皆さまもぜひ、埼玉県が歩んだ「昭和」を感じられるスポットを巡ってみてください。
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