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掲載日:2023年11月28日
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今回は、韓国全州市でおこなわれた日本、韓国、中国による文化交流イベント「全州芸術大会」に、日本の伝統芸能を世界中に発信される団体「亀鶴屋(きかくや)」を主催する日本舞踊家「若月仙之助」さんよりお声がけいただき、歌舞伎公演の一幕として津軽三味線独奏で出演しました。
世の中がコロナ収束に向かう中、海外公演のお問合わせも増えて、私自身、2月のジョージア公演に引き続き、今年は2回目の海外公演となりました。また、実現には至りませんでしたが、最近は幾つかの海外公演依頼もいただきました。これはコロナ禍ではあり得なかったことで世の変化を実感します。
11月6日、久しぶりに成田空港へ。外国人で賑わう空港内を見て、平穏に戻りつつある光景に嬉しさが込み上げてきました。その後、ツアーリーダーの若月仙之助さん、共演者の若月亮さんと合流し、飛行機へ搭乗。約2時間30分のフライトで仁川国際空港に到着。入国手続を終えて10時にワゴン車で空港を出発、約3時間のドライブで夜中の1時に全州のホテルに到着しました。
翌日は朝食後に少し市内散策を。街中のハングル文字を目にすると改めて「いよいよ外国に来たな」と感じます。私自身17年ぶりの韓国でとても楽しみにしておりました。
夕方からはステージにてリハーサルです。会場は、全羅南北道と済州道を管轄した軍事、行政の中心官署であった「全羅監営」に隣接する芝生の広場。大きなメインステージと、客席の真ん中にサブステージが設置されております。歌舞伎公演はメインステージで、津軽三味線独演はサブステージでおこなわれました。なお中国楽団のリハーサル中、巨大スクリーンに私の写真とハングル文字での紹介が映りました。
日も暮れて19時からイベントがスタート。朝鮮伝統音楽「サムルノリ」の演奏に合わせて舞う獅子舞が迫力満点。中国楽団の演奏も素晴らしかったです。また、国際交流の場ということで、オーケストラがジブリ作品の音楽を演奏し、スクリーンには映画の1シーンが映される演出もあり、日本人としてとても嬉しく思いました。
いよいよ私の出番。「津軽三味線の音色は外国人の皆さんに楽しんでいただけるのか?」と、いつも海外での演奏前には考えます。しかし、音を奏でればお客様は真剣に聞いてくださり、撥を持つ手にも熱が入りました。無事に演奏を終えて、とても大きな拍手を頂いた時には感極まりました。退場する際に小さな子供達がグッドと手で示してくれた姿が忘れられません。
さて、若月仙之助さんと若月亮さんの歌舞伎公演。華やかな衣装で華麗に舞う姿で客席を圧巻。また舞踊がスクリーンに映し出され、広い会場でたくさんのお客様が迫力の歌舞伎を堪能されました。日本を代表して、伝統芸能の歌舞伎と津軽三味線を外国の方々にご紹介できて、本当に嬉しく思います。
このような公演を2日間おこない、11月9日午前2時30分にホテルを出発。帰りはバスで3時間移動し、仁川国際空港に到着。9時45分の飛行機で成田空港へ戻ってまいりました。今回の公演はトークがなかったので舞台から埼玉県をPRできませんでしたが、スタッフの皆さんや、特に通訳してくださった日本語が堪能な学生さんに埼玉県の魅力についてご紹介しました。日本にいらした際はぜひ埼玉へ足をお運びくださいとお話しさせていただきました。帰国して改めて隣国である韓国の方々とこれからも楽しく、仲良く交流していきたいと思いました。
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