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掲載日:2024年5月14日
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川口市と蕨市で小学生にタイの話をし、そこでアクセサリーを作って、それをタイの子ども達にプレゼント。そして埼玉県を知ってもらおうという一連イベントを開催しました。
2023年8月23日はかわぐち市民パートナーステーションで“CHANG子ども大学 夏の特別教室”を開催。そして12月3日には蕨市が主催する“冬の親子講座”でタイのお話をしてきました。
日本人が大好きなタイ。美しいお寺が多く、マッサージやショッピングも人気です。そして日本の子ども達が関心を持ったのはタイのお菓子。タイには色々なお菓子があり、美味しいだけでなく、そのデザインがとてもかわいいのです。
そしてタイで世界的に有名なお祭りが“ソンクラーン”。大人も子供もみんなが水を掛け合うお祭りです。みんなが水鉄砲で楽しむ様子に「やってみたい!」と興味津々でした。
一時間ほどタイの概要や文化を学んでから、タイの子ども達にプレゼントするアクセサリー作り。色や玉の大きさを工夫して「喜んでもらえたらいいな~」と思いを込めて一生懸命に作りました。
タイの子ども達にプレゼントするアクセサリー
アクセサリーを持って行き、埼玉県の話をするのは、タイのカンチャナブリ県にある“子供の村学園”。カンチャナブリ県は首都バンコクからは車で3時間はかかる中部に位置します。大ヒット映画「戦場にかける橋」の舞台となった場所です。
子どもの数は約130人。ここで生活している理由は、捨て子、貧困や虐待で保護された子、親の死別や病気など、その背景は様々です。
タイの山の中にある“子供の村学園”
ここは私たちCHANGとは10年以上前から協力団体となっており、敷地の中にはCHANGの知育教室もあります。小さいころに親からの愛情を受けることができなかった子は、言葉や動作に遅れが出ることが多く、その発育のための知育玩具をそろえた教室です。
そして校長はラチャニー・ドンチャイ先生。タイの福祉分野では国家最優秀者にも選ばれた方。私たちは創設以来この先生から様々なことを学んでいるのです。
CHANG知育教室で指導するラチャニー先生
この日はいちばん大きな教室に100名ほどの子ども達が集まってくれました。先ずは子ども達にアクセサリーをプレゼント。作ってくれた子の写真を見せると恥ずかしがっていましたが、とても嬉しそうでした。この時の写真を日本の子どもに返してあげると「タイに友達ができたと、とても喜んでました!」と多くの保護者から感想をいただきました。
アクセサリーを通じて日本とタイの子どもが友達に
そして埼玉県の授業です。当団体で作った埼玉県の魅力を集めた資料と、埼玉県の観光PR映像を使用しました。
私:皆さん、日本で知っている場所はありますか?
子ども達:・・・東京・・
私:埼玉県って知ってます?
子ども達:・・・(誰も知らない)
私:埼玉県は東京の隣にある県です。美味しい食べ物もたくさんあって、自然もきれいで、遊ぶところもたくさんあります。今日は埼玉県の紹介をさせて下さい。
100人ほどの子が埼玉県の話を聞いてくれました
先ずは秩父夜祭や川越祭りを紹介。タイでお神輿は見たことありませんが、「仏様に捧げる儀式」だと説明しました。タイも多くのお祭りやイベントが仏教の行事。信仰心が深いタイの子どもにとっても同じ仏教の国だと知ると安心するようです。
食べ物は、浦和のうなぎ、草加せんべい、武蔵野うどんなどを紹介。
私:タイでもうなぎは食べます?
子ども達:いるけど食べない
私:これは?(東松山の焼き鳥)
子ども達:ガイヤーン!(タイの焼き鳥)
私:この中で何が食べたい?
子ども達:全部!
タイの首都バンコクには多くの日本食レストランがありますが、地方のカンチャナブリ県では日本食を食べる機会はあまりないでしょう。どれも美味しそうな顔で見てくれました。
埼玉県の食べ物、全部食べたい!
そして伝統・産業として、岩槻のひな人形、五月人形、こいのぼりなどを紹介。子ども達が特に関心を持ったのがこれです。
子ども達:あれ!あれ!何?!
私:“だるま” (越谷だるま)と言います。だるまにお願い事をして、それがかなったら目を書くんですよ。
子ども達:今持ってきてる?お願いごとしたい!
私:今日は持ってきてないんです。どんなお願いごとしたいの?
子ども達:たくさん!
私:一つだけだったら?
女の子:勉強に集中できる環境がほしい!
集団生活で個室があるわけではありませんので、テスト前は集中したいのでしょうね。これには感心しました。
ダルマに今すぐお願いしたいと女の子たち
私:埼玉県はサッカーでも有名で男女いくつものプロチームがあります。浦和レッズという世界的なチームも埼玉県にあるんです よ。知ってます?
子ども達:知らないけどサッカーは大好き!
そしてこの日いちばん盛り上がったのは・・
子ども達:おー!!しんちゃん!!しんちゃん!!
私:“クレヨンしんちゃん”って埼玉県の春日部市だって知ってました?
高校生の女の子:カスカベ!カスカベ!知ってる!
埼玉県は誰も知らなかったのに春日部は知っているとは、“クレヨンしんちゃん”の人気に驚きました。
埼玉県は知らなかったけど“カスカベ”は有名!
私:今日紹介した中でどこに行きたいですか?
男の子:ジェットコースター!(東武動物公園)
女の子:ショッピング(イオンモール)
女の子:あのお花がたくさあるところ!(秩父市の羊山公園)
熊谷のお好み焼きのようなフライ、寄居町の流鏑馬、流れるプールも反響がありました。
最後に当社で作った“埼玉県シール”を配るとみんな喜んでくれました。
そして「ヤーク パイ ティー サイタマ!!」「ヤーク パイ ティー サイタマ!!」と、「埼玉県へ行きたい!」と大盛り上がり。
埼玉県のシールに喜んでもらえました
タイで埼玉県の話をしてみて、先ずは日本も同じ仏教国であることを伝えることはとても大切だと思いました。日本とは比較にならないほど信仰の深い国民性ですので、同じ仏教と聞くだけで親近感を持ってくれるようです。
そしてやはり外国の方が関心のあることをもっと伝えていきたいと思いました。若い人であればアニメ、サッカー、遊園地などの反響が大きいです。あと、今回は話をしませんでしたが「外国人がたくさん住んでいる県」というのも話してみたいと思いました。これからもたくさんの埼玉県の魅力を伝えて、多くの外国の方が関心を持って下さったら嬉しいです。
ヤーク パイ ティー サイタマ!!
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