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ページ番号:143019
掲載日:2022年3月3日
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平成19年度に当センターで実施した研究(30テーマ)に関する成果公表です。
各テーマの詳細は、それぞれのPDFファイルをご覧ください。
No | テーマ名・抄録 | キーワード | 技術区分 | 期間 | 形態 | PDF リンク |
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1 | 金属塩含浸カーボンフェルトを用いた液中プラズマによる有機溶剤の直接分解装置の開発 有機溶剤中に金属塩を含浸したカーボンフェルトピースを分散し、マイクロ波を照射して、液中で発生する金属塩プラズマにより、有機溶剤を分解・無害化する小型処理装置の開発を検討した。この液中プラズマと大気中でのプラズマを組み合わせた装置構成により、有機溶剤の処理を行った。その結果、トリクロロエチレンが二酸化炭素、塩素等に分解される結果が得られた。液中プラズマによる反応は、急激な気化を伴うので、防爆条件の設定や防爆機能を付加する必要があることが判明した。 |
カーボンフェルト、液中プラズマ、金属塩プラズマ、有機溶剤、無害化 | 環境工学 | 19 | 産官 | 研究報告(PDF:264KB) |
2 | 微生物利用技術に関する研究 -新規酵母の分離と食品への応用(3)- パン用に選抜した酵母株は、胞子形成能によりSaccaromyces cerevisiaeの特徴が確認された。高糖条件での発酵性も再確認された。香りの特徴物質は特定できなかった。清酒用に選抜した高泡を形成する酵母株からは、泡なし変異株を取得した。既に得られている株とともに、清酒製造試験において、香味に特徴のある良好な結果が得られた。自然界からの2つの株は独特の酒質になったが、安定的な製造には更に検討の必要がある。 |
酵母、発酵、パン、清酒 | 食品・バイオ | 17~19 | 産官 | 研究報告(PDF:518KB) |
3 | 高品位微細加工に関する研究 -微細深穴の高品質化に関する研究- ガスタービンや船舶ディーゼルエンジンにおいて、効率の向上を図ったり排ガスを低減させるためには、燃料の流量制御や噴射の均一性が重要になってくる。燃料の流量や噴射の均一性を確保するためには、難削材に対する高精度かつ内壁面の表面粗さが小さい微細深穴加工が求められる。微細深穴ドリル加工に対して超音波振動切削を適用し、切削動力や刃先摩耗観察等の加工状態の評価、及び穴内壁面の面粗度等の穴品質に関する評価を行った。その結果、超音波振動加工では慣用加工に比べて切削動力が低減し、工具磨耗が抑制され、工具の長寿命化が図れることが確認された。また、微細深穴をステップ加工することで穴内壁面の表面粗さが小さくなることが分かった。 |
微細深穴ドリル、超音波振動切削、ステンレス加工 | ものづくり基盤 | 17~19 | 官 | 研究報告(PDF:289KB) |
No | テーマ名・抄録 | キーワード | 技術区分 | 期間 | 形態 | PDF リンク |
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1 | 湿式めっき法の高度化に関する研究 -磁場利用めっき治具の試作- プリント配線板の配線形成への適用を目的とした磁場利用めっき法の実用化の一つとして、永久磁石で磁気回路を構成しためっき用治具を試作した。あわせて、磁場利用銅めっきへの適用として、スルーホールへの銅の電気めっきを行った。その結果、試作しためっき用治具は、磁場効果が有効に作用し、スルーホールへのつきまわり性が向上していることを確認した。 |
銅、電気めっき、磁場効果、磁気回路、めっき用治具 | ものづくり基盤 | 19 | 産学官 | 研究報告(PDF:541KB) |
2 | 超臨界流体を用いた微細発泡成形に関する研究(2) 超臨界微細発泡射出成形は、高精度成形品に使用が検討されている。しかし発泡成形品の内部構造形成機構が解明されていないのが実状である。そこで本研究では、ガラスインサート金型を用いて、金型内の可視化観察を行い、7層構造からなる発泡体の形成機構について検討を行った。その結果、表層に形成されるCellが存在しないスキン層及び中心部に多数Cellが存在するコア層の形成機構を提示することができた。 |
超臨界流体、射出成形、圧力計測、可視化、微細発泡 | ものづくり基盤 | 18~19 | 学官 | 研究報告(PDF:417KB) |
3 | 低濃度溶液に対応した貴金属回収プロセスの開発 溶媒含浸繊維法を利用し、金属混合溶液中のパラジウムの回収実験を行った。5種類の新規試薬及び2種類の従来型試薬から本研究に適した抽出剤を選定し、これについて、酸濃度の違いによる選択吸着性の変化を調べた。また、実廃液を用いて吸着溶離試験を繰り返し行い、高い吸着率及び耐久性を確認した。さらに、レーザー顕微鏡及び電子プローブマイクロアナライザにより含浸繊維の断面を観察し、抽出剤の含浸形態及びパラジウムの吸着形態を解明した。 |
溶媒含浸繊維、カポック、貴金属、パラジウム、吸着、溶離 | 環境工学 | 19~20 | 産官 | 研究報告(PDF:695KB) |
4 | 炭化綿を用いた静電除菌装置の開発 帯電した炭化綿を編みこんだステンレス網電極をフィルターとして用いることにより、微生物等を電気的に集菌する新しい除菌装置を試作し、その性能を検証した。パーティクルカウンターによる粉塵測定、および、エアーサンプラーにより一定空間中に存在している浮遊菌(細菌類とカビなどの真菌類)の測定を行った。その結果、炭化綿の線径(3μm)より粒子径の小さい細菌等は除去が困難であったが、粒子径の大きい真菌等については、除去できる結果が得られた。さらに、本技術を応用して、電流制御による芳香装置の開発を目指した。 |
炭化綿、静電吸着、除菌、清浄 | 環境工学 | 19~20 | 産官 | 研究報告(PDF:322KB) |
5 | シーティング機器の開発 -車いす最適形状算出ソフトウェアの開発- 身体に合わない大きさ、形状の車いすに長時間座り続けることを原因とする弊害を低減するため、「専門知識が無い人でも簡便に身体と車いすとの適合を図れるシステム」の開発を目指した。そのうち本研究では「車いす最適形状算出ソフトウェア」部分の開発を行った。これは、「『車いす使用者の身体寸法及び身体的特徴』を入力すると、『その人に適した車いすの形状』が数値及び3次元グラフィクスで表示される」ものである。試作したソフトウェアについて「車いすディーラー」の方に対して評価試験及びアンケートを実施したところ、よりよいものにするために入力可能項目を増やすべきである等の意見を得た。 |
車いす、最適形状、3DCG | 福祉工学 | 19~20 | 産官 | 研究報告(PDF:328KB) |
6 | マグネシウム合金の電解研磨技術の開発 エチレングリコール-塩化ナトリウム溶液を電解液として用いるチタン電解研磨の方法を応用し、マグネシウム合金を安全に電解研磨できる技術の開発を行った。難燃性マグネシウム合金AM60(Ca添加)板を研磨対象として、電解液の溶媒成分の改良と電解条件(電圧、液撹拌の有無)の検討を行った。その結果、ジエチレングリコール-塩化ナトリウム溶液で顕著な研磨効果(光沢化)が得られた。さらに、電解液に強い撹拌(流動)を加えることで鏡面光沢度が増した。 |
マグネシウム合金、電解研磨、ジエチレングリコール、塩化ナトリウム | ものづくり基盤 | 19 | 産学官 | 研究報告(PDF:917KB) |
7 | MEMS用疲労耐久試験機の開発 近年、MEMSの機械的評価の必要性が増しているが、その評価方法・評価測定機は確立されてはいない。MEMS用疲労耐久試験機には高分解能・高剛性・高耐久な微小変位アクチュエータが必須であり、従来からのピエゾアクチュエータでは剛性等から難しい面があった。そこで、変位発生源として超磁歪素子を用い、高剛性であり正確な変位検出機能を持つ微小変位アクチュエータを開発した。そして、このアクチュエータをテストスタンドに取り付け、MEMS用疲労耐久試験機を試作した。 |
MEMS、疲労試験、超磁歪素子 | ものづくり基盤 | 19 | 産官 | 研究報告(PDF:887KB) |
8 | 薄膜等の密着耐久性試験装置の開発 -薄膜の動的剥離の検出- 現在、広範囲な産業分野で薄膜が多用されており、薄膜の評価方法についても、その重要性が認識され研究されている。現在用いられている薄膜の評価方法は実際の使用中に作用するのとは関係のない外力を用いて薄膜を傷つけ、剥がれにくさから密着性を評価するもので、薄膜の耐久性を評価するものとはなっていない。本研究では光の干渉法を利用した変位計測法(動的電子スペックル干渉法)によって薄膜の剥離の進行状況を非接触かつ剥離進行中に可視化し、剥離量の計測を行った。 |
マイケルソン干渉、動的電子スペックル干渉法、薄膜、剥離、耐久性 | 情報通信 | 19~20 | 産官 | 研究報告(PDF:610KB) |
9-(1) | 自然発酵パン種の乳酸菌と酵母の利用 -発酵米粉を用いた煎餅とドレッシングの開発- 自然発酵パン種の乳酸菌と酵母により発酵させた発酵米粉を用いて「発酵せんべい」を、発酵α化米粉を用いて「発酵ドレッシング」を製造した。発酵により生成された有機酸等を利用することにより、新たに加える調味料を最小限に抑えた。発酵風味を有したこれらの新製品は官能的に良好であった。 |
自然発酵パン種、発酵米粉,発酵α化米粉、発酵せんべい、発酵ドレッシング | 食品・バイオ | 17~19 | 産官 | 研究報告(PDF:359KB) |
9-(2) | 自然発酵パン種の乳酸菌と酵母の利用(2) -発酵ぬかどこの加工に関する研究- 塩分無添加の「発酵ぬかどこ」を用い、この中に生存する乳酸菌と酵母に対し、ダメージの少ない乾燥方法を検討した。その結果、低温、低湿度での乾燥が乳酸菌数、酵母数ともに多く残せることがわかった。また、復水実験では、塩分濃度7%以下であれば、乳酸菌数、酵母数ともに増加してくることが判明した。 |
発酵ぬかどこ、乾燥、乳酸菌、酵母 | 食品・バイオ | 17~19 | 産官 | 研究報告(PDF:336KB) |
10 | 小麦由来機能性成分の新規利用技術の開発(2) 小麦ふすま中の機能性成分であるフェルラ酸に注目し、アルカリ、酸、繊維分解酵素を用いた3種の遊離方法について検討を行った。酵素処理はアルカリ処理よりもフェルラ酸遊離量は少なかったが、他法に比べて品質面、製造面での安全性が高く、かつその後の精製工程も効率的に行うことができると考えられた。さらに酵素剤、条件の最適化によって、小麦ふすま1g当たり1.9mgのフェルラ酸を得ることが可能になった。また、酵素剤を変えることによりフェルロイルオリゴ糖の選択的な生産も可能であった。 |
小麦ふすま、フェルラ酸、フェルロイルオリゴ糖、繊維分解酵素 | 食品・バイオ | 18~19 | 産官 | 研究報告(PDF:285KB) |
11 | 細菌構成相解析によるアドバンスドサニタリーシステムの開発 酸敗食品から乳酸菌が検出された際に、迅速に汚染源を特定するため、汚染源推定システムを開発した。酸敗食品から酸を産生する細菌を分離し、簡易同定を行ったところ、この食品は3種の細菌(Leuconostoc citreum・Leuconostoc lactis・Weissella confusa)に汚染されていることが分かった。PCRをベースにした3種の乳酸菌の検出法により、食品とその製造設備6ヶ所の乳酸菌構成相を調べた。構成相同士の類似性を数値分析手法により解析することにより、食品の汚染源は混合加工機であることが推定された。本研究により、大腸菌群の汚染源推定に成功したシステムが、乳酸菌による酸敗事故の原因究明にも適用できることが示された。 |
食品衛生、乳酸菌、PCR、汚染源探索 | 食品・バイオ盤 | 19~20 | 産官 | 研究報告(PDF:228KB) |
12 | 低温スチーム技術を利用した高品位食品加工技術 100℃以下の湿り飽和空気を用いて調理加熱を行う低温スチーム処理技術による野菜類の物理特性及び機能性成分への影響を調べた。いずれの野菜も貯蔵弾性率は低下したがデンプンを含むジャガイモと含まないもので貯蔵弾性率の低下に差がみられた。トマトの低温スチーム処理においてビタミンAの減少はみられなかった。ジャガイモではビタミンCの減少はないがシソ葉では急減した。加熱条件によりジャガイモの還元糖増加がみられた。以上の結果、成分ごとの熱安定性に加え、共存物質との関係を考慮した低温スチーム条件の設定が高品質な野菜加工に有効なことが示された。 |
低温スチーム、湿り飽和空気、貯蔵弾性率、ビタミン、還元糖 | 食品・バイオ | 19~20 | 産学官 | 研究報告(PDF:420KB) |
No | テーマ名・抄録 | キーワード | 技術区分 | 期間 | 形態 | PDF リンク |
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1 | 表面処理による鋳鉄の性質向上に関する研究 -耐アルミ溶湯鋳鉄製品の製造技術に関する研究- アルミ溶湯に損傷されにくい鋳鉄製品を開発し、鋳鉄製品の高付加価値化を図ることにより、鋳鉄鋳物製造業の競争力を向上させることを目的としている。これまでに開発した材料をベースに、表面加工および熱処理条件を変化させて耐アルミ溶湯溶損性の向上を図った。その結果、耐溶損性に優れた鋳鉄製品の開発に成功した。 |
耐アルミ溶湯溶損性、アルミニウム、0.8%クロム鋳鉄 | ものづくり基盤 | 19 | 産官 | 研究報告(PDF:288KB) |
2 | アルミニウム材の効果的脱ガス手法に関する研究 アルミニウム鋳造品の高品質化を図るため、内包ガスの脱ガス手法について検討した。鋳物の押湯は、引け巣対策として有用であるが、押湯の溶融状態である時間を長くすることによって、ガス放出も促進される傾向があることが分かった。また、ミクロンオーダーの穴の開いた炭化ケイ素製チューブを用いた脱ガス用バブリングモジュール作製の可能性についても検討した。 |
アルミニウム合金、脱ガス、押湯 | ものづくり基盤 | 19 | 産官 | 研究報告(PDF:245KB) |
3 | 環境配慮型鋳型造型法の開発 フラン樹脂を用いた鋳型作製時に発生する硫黄酸化物やホルムアルデヒドを削減するため、樹脂の改良を試みた。「固体酸」でフラン樹脂を処理したものを用いて鋳型試験片を作製し強度を調べたところ、処理しない樹脂より強度が増加することがわかった。 |
鋳型、フラン樹脂、固体酸 | 環境工学 | 19 | 官学 | 研究報告(PDF:240KB) |
4 | 高放熱性アルマイトの開発 近年、パソコンやプリンターなどではチップの高性能化・小型化が進み、そこから発生する熱の除去が大きな課題となっている。その対策のひとつとしてヒートシンクが使われるが、現状ではその材料としてアルミニウム陽極酸化品(アルマイト)や銅合金などが用いられている。本研究では皮膜に銀を含有したアルミニウム陽極酸化品に着目し、その放熱性能を検討した。その結果、従来のアルマイトと同程度な放熱性を持つことを確認した。 |
放熱材料、ヒートシンク、陽極酸化被膜、銀含有 | ものづくり基盤 | 19 | 産官 | 研究報告(PDF:303KB) |
5 | 無機EL蛍光体に関する研究 分散型無機EL蛍光体の新規合成法について研究を行った。従来の合成法では、高温焼成と低温焼成の2段階プロセスが必要であったが、液層プロセス(共沈法)を用いることにより低温焼成のみで合成することが可能となった。合成した蛍光体を誘電体中に分散し、透明電極に積層することによりELパネルを作製し、発光スペクトルを測定した。発光強度は既製品の3分の1程度で、発光スペクトルピークは495nmであった。 |
無機、エレクトロルミネッセンス、蛍光体、硫化亜鉛 | ものづくり基盤 | 19 | 産学官 | 研究報告(PDF:263KB) |
6 | 複雑な曲面を有する金型の鏡面仕上げに関する研究 デジタルカメラ等の光学機器の性能向上に大きく寄与しているのが、非球面レンズ等の光学部品である。特に非球面ガラスレンズは優れた光学特性を持っているため使用量が増えている。しかし、非球面ガラスレンズは量産が困難なことから、高温に熱したガラス材を高精度金型でプレスして成形する手法が用いられることが多い。本研究は、このガラスレンズ用非球面形状金型の製造工程の省力化を図ることを目的に実施したところ、#4000のボールノーズ形砥石でRz50nm以下の鏡面を得ることができた。 |
ELID研削法、鋳鉄ボンドダイヤモンド砥石、超硬金型、放電ツルーイング | ものづくり基盤 | 19 | 官 | 研究報告(PDF:304KB) |
7 | 高機能ガラスの鏡面加工に関する研究 カメラ付携帯電話用IRカットフィルターは、光学特性をコントロールするために、鏡面に加工したガラス材に対して何十層もの薄膜を蒸着しており、大変コストがかかっている。それに比べて、光学特性に優れたガラス材を用いると、薄膜の蒸着数を大幅に少なくすることができる。しかし、高機能ガラスは加工実績が少なく、加工技術が確立されていない。本研究では電気泳動現象を用いて、加工対象物とメカノケミカル反応を起こす砥粒を均一に配したEPD砥石を用いて加工を行った。シリカや酸化セリウムを用いたEPD砥石を作製して片面研磨装置で加工することで、高機能ガラスを鏡面にすることができた。 |
電気泳動現象、EPD砥石、メカノケミカル反応、研磨、片面研磨装置 | ものづくり基盤 | 19 | 産官 | 研究報告(PDF:304KB) |
8 | 角度検出技術を応用した障がい者向け競技用具の開発 近年、障がい者スポーツは広く社会に普及しているが、競技を行う上で障がい者であるがゆえに様々な課題があるのも事実である。本研究では、その一例としてサウンドテーブルテニス(視覚障がい者向けの卓球、以下、STTという)における課題に着目した。STTではルール上、球を打つ際のラケットの打球面と卓球台のなす角度が重要となっているが、現状ではその角度の判定は審判の目視という感覚的なものに依存しており、それが競技を行う上での課題となっている。そこで本研究では、ラケット自体に加速度センサとジャイロセンサを組み込み、角度検出機能を持ったSTT用ラケットを開発した。 |
障がい者スポーツ、角度検出、加速度センサ、ジャイロセンサ | 福祉工学 | 19 | 産官 | 研究報告(PDF:645KB) |
9 | 産業廃棄物の枕充填材への再利用に関する研究 産業廃棄物から得られる”シリコンゴムチップ”を枕の材料として利用する目的で”そばがら”と比較した。 シリコンゴムチップは外力に対する反発力があり、形状が変化しにくく、圧力の分散性が高いことがわかった。また、熱伝導性については、そばがらと同じような性質を持ち、枕の素材として利用可能なことがわかった。 |
産業廃棄物、シリコンゴムチップ、そばがら、枕、熱伝導性 | 環境工学 | 19 | 産官 | 研究報告(PDF:482KB) |
10 | 無線通信技術を利用したフレキシブルセンサの開発 車いす等の移動体に設置が可能なセンサシートを開発し、無線通信によるデータ伝送について検証した。センサマトリックスの駆動回路を設計し、計測制御を行うためのコントローラを試作した。データ伝送の実験では、無線モジュールの通信精度および感度について検証し、センサ検出信号の送受信が可能であることを確認した。センサシートの評価実験では、検出値と負荷圧力とを比較し、圧力検出特性を評価した。 |
センサシート、感圧導電センサ、無線モジュール | 福祉工学 | 19 | 産官 | 研究報告(PDF:455KB) |
11 | 電波吸収量の角度特性を利用した材料定数の推定に関する研究 自由空間法により電波吸収量測定した結果を準ニュートン法による逆推定計算することにより材料定数推定の検討を行った。試料の裏面に金属板を置いた場合と置かなかった場合の両方を測定したところ複素比誘電率および複素比透磁率を1~6GHzにおける連続周波数で求めることができた。サンプリングポイント数を適切な値にすることによりタイムゲート処理の際に高周波まで安定した結果が得られた。また、その結果を共振器法および導波管法の測定結果と比較することにより精度を確認した。 |
電磁波吸収体、誘電率、透磁率、材料定数、タイムゲート処理、磁性シート | 情報通信 | 19 | 官 | 研究報告(PDF:528KB) |
12 | 白色懸濁液の濃度評価に関する研究 食品・飲料品などの濃度や糖度を計測する方法としては、溶液の濃度による屈折率の相違を利用した屈折計を用いて評価するのが一般的である。しかしながら、現在の屈折計では、牛乳など白色懸濁液については、光の散乱が生じてしまうため、屈折率を正確に計測できない。本研究では、光の反射・干渉を利用し、白色懸濁液の屈折率の評価手法を開発した。屈折率の計測結果から濃度を算出できることから、簡単な濃度計測が可能となった。 |
マイケルソン干渉計、干渉強度、屈折率、散乱 | 食品・バイオ | 19 | 産官 | 研究報告(PDF:788KB) |
13 | 金属材料の迅速・簡易なオンサイト材種判定技術の開発 資源のリサイクルが進むなか、金属材料においてもスクラップが原料として再利用されている。本研究では、スクラップ段階で簡単に材種判定ができる技術について検討を行った。発色試薬及び酸を含んだシート状のゲルを作製し、発色シートとした。鉄イオン用の発色試薬を含ませたシートを作製し、銅合金に貼り付けた結果、シートの発色により銅合金中の鉄の有無を確認することができた。 |
呈色反応、オンサイト分析、発色シート、銅合金 | ものづくり基盤 | 19 | 官 | 研究報告(PDF:224KB) |
14 | 新規のγ-アミノ酪酸高生産菌の検索及び食品加工残渣への応用 県内食品工場の発酵食品から、血圧降下作用等の生理活性があるγ-アミノ酪酸を生産する乳酸菌を分離した。この乳酸菌を利用し、パンくず、オカラ等の食品加工残渣にグルタミン酸を添加し発酵させ、γ-アミノ酪酸を豊富に含んだ発酵食材を試作した。 |
γ-アミノ酪酸、GABA、乳酸菌、食品加工、残渣 | 食品・バイオ | 19 | 官 | 研究報告(PDF:342KB) |
15 | ITと熟練技術の融合による3D-2Dシステムの創成 -自動車ハンドルの天然皮革装丁への応用に関する研究- 革によるハンドル装飾工程は作業の大部分を熟練技能者の手作業に頼っている。そこで、ハンドル装飾用の天然皮革の展開パターンを半自動で作成するシステムの構築について検討した。作成したシステムでは取り込んだハンドルの3Dデータからパソコン上で展開図が得られ、試作回数削減やリードタイム短縮を可能にした。一方、革の伸び特性は向きや部位ごとのバラツキが大きく、平準化してのシステムへの取り込みに課題を残した。 |
自動車、ハンドル、天然皮革、IT | 情報通信 | 19 | 産学官 | 研究報告(PDF:311KB) |
No | テーマ名・抄録 | キーワード | 技術区分 | 期間 | 形態 | PDF リンク |
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1 | ステンレス鋼の加工品の耐食性評価 3種類のステンレス鋼の薄板を使用し、5種類の方法により加工した試験片を一般的な耐食性試験(腐食促進試験)である中性塩水噴霧試験、キャス試験、複合サイクル試験でそれぞれ試験を行った。加工方法及び鋼種の違いで耐食性に差が生じた。また試験方法の違いにより腐食状態に差が発生した。 |
ステンレス、耐食性試験、中性塩水噴霧試験、キャス試験、複合サイクル試験 | ものづくり基盤 | 19 | 官 | 研究報告(PDF:533KB) |
2 | 接触式・非接触式粗さ測定結果の相関性について 当センターで保有する表面粗さの評価機器として触針式及びステージ走査型レーザープローブ式の測定機がある。両者では測定原理が異なり、検出している物理量も異なることから、測定データより得られる表面粗さに違いが生じることが考えられる。そこで、両者で各種測定試料を用いた実験を行い、その測定データから計算される表面粗さの相互関係について検討した。その結果、被測定物の表面状態・粗さのレベルによって、測定結果が左右されることが分かった。また、規程の粗さ計算を行うための基準長さを持たない微少な試料の粗さ測定のために、新たな測定手法を考案し、その有効性を確認した。 |
精密測定、表面粗さ、非接触式、品質管理 | ものづくり基盤 | 19 | 官 | 研究報告(PDF:318KB) |
3 | デジタル回路におけるノイズ対策手法の評価 E効率的なEMCノイズ対策が行える方法を検討する為に、簡易なデジタル回路を作成しバイパスコンデンサ、基板のパターン、電磁波シールド、フェライトコアといった様々なノイズ対策の効果と適用方法について検討した。高周波領域では電磁的に結合しやすく単独のノイズ対策では効果が見えにくかったが、組み合わせることにより効果が見え、それぞれの対策に効果があることがわかった。 |
ノイズ対策、デジタル回路、電磁結合、放射ノイズ | 情報通信 | 19 | 官 | 研究報告(PDF:510KB) |
4 | インターネットを用いた開放機器の予約状況公開システムの構築 開放機器の利用拡大に対応するため、産業技術総合センターの開放機器の予約状況をインターネット上で公開するシステムの開発を行った。このシステムはVisualBasic、SQLserver、ASP.NET、ADO.NETを用いて開発した。本システムを開発したことにより、開放機器の利用者が目的の機器の空き状況をインターネット経由で自由に確認できるようになった。また、開放機器にかかる業務データの利用が容易になり、開放機器担当者間の情報共有が可能になるとともに、予約受付業務の効率化が図れた。 |
予約状況公開システム、インターネット、VisualBasic、SQLServer、ASP.NET | 情報通信 | 19 | 官 | 研究報告(PDF:445KB) |
5 | USB認証模擬試験環境の整備 電子機器の高速化、大容量化に伴い差動伝送による高速シリアル信号の重要性は増しており、その品質評価は重要な技術課題である。本研究では、USBIFが定めるコンプライアンス試験のなかの信号品質評価を本センターの広帯域オシロスコープを用いて行った。オシロスコープの帯域の影響、計測ジグの影響について検証を行った結果、コンプライアンステストの前段階の評価として利用できることが確認できた。 |
USB、USB-IFコンプライアンステスト | 情報通信 | 19 | 官 | 研究報告(PDF:248KB) |
6 | 食品産地判別法の簡易・迅速化に関する研究 試料調製の簡略化が期待されるレーザーアブレーション誘導結合プラズマ質量分析装置(LA-ICP-MS)を用い、ソバに含まれる無機元素の定量法、及び産地判別への応用を検討した。25Mgを内部標準とすることで、溶液法に対し±10%の精度で定量が可能であった。また、国内消費量の7割以上を占める中国産は、Mn、Zn、Rb、Srの4元素による主成分分析で特徴的な分布を示し、本手法の有効性が示唆された。 |
産地判別、LA-ICP-MS、微量金属、ソバ | 食品・バイオ | 19 | 官 | 研究報告(PDF:318KB) |
No | テーマ名・抄録 | キーワード | 技術区分 | 期間 | 形態 | PDF リンク |
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1 | 鋳物廃砂を利用するオゾン蓄積型シリカ系鮮度保持剤の開発 鋳物廃砂を利用したゼオライト等のシリカ系多孔性材料の細孔にオゾンを吸着させ、エチレンガス分解型の鮮度保持剤への用途開発を図った。オゾン蓄積型リサイクル多孔性材料の製造条件を確立し、農作物等に有効な高機能、安全、低価格の鮮度保持剤を開発した。 |
鋳物廃砂、ゼオライト、シリカ、オゾン、鮮度保持剤 | ものづくり基盤 | 18~19 | 産学官 | 研究報告(PDF:699KB) |
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