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掲載日:2025年3月27日

令和7年2月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(飯塚俊彦議員)

障害者アートの魅力について

Q 飯塚俊彦 議員(自民)

私の地元にある建設会社では、県の紹介により障害者施設と直接リース契約を結び、障害のある方が創作したアート作品を借りて本社の応接室に展示しています。半年ごとに作品を入れ替え、来客者に作品を紹介したり、会社のホームページでその魅力を伝えたりしています。
ほかにも企業は社会貢献という側面もあり、障害者や創作した鮮やかで個性的なアートをお酒のラベルやアパレル製品などのデザインに採用するなど、障害者アートに対する企業のニーズは高まっています。障害者アートの作品は、常識に縛られない自由な発想で描かれた創造性や独特な世界観があり、見る者を大いに引きつけます。
私は、こうした作品がより多く社会に発信され、評価され、さらに経済的な価値が生み出されること、つまり障害者アーティストの収入につながっていくことが重要だと考えています。重い障害を持つ方の収入は、主に障害年金や施設での生産活動による工賃に限られています。これらに加え、自らのアート活動で収入を得られれば、障害者にとって喜び、励みとなり、創作意欲の向上や将来に向けた夢や希望につながります。
県近代美術館で障害者アートの企画展の開催やオンライン美術館により障害者アートの魅力の発信に取り組んでいますが、今後より多くの障害者アーティストが創作した作品の価値にふさわしい経済的な対価を得られるよう力を入れて支援すべきだと考えています。福祉部長の御所見をお伺いいたします。

A 細野正 福祉部長

県ではこれまで、企画展の開催や集客イベントへの出展などを通じ、多くの方に直接作品を見て、触れて、感じていただくことで障害者アートの魅力を発信してまいりました。
アートを通じて障害者と社会とを結び付けることは、障害者の社会参加を後押しするとともに、県民の障害に対する理解を深め、心のバリアフリーの浸透につながるものです。
それをさらに一歩進め、アート作品の芸術的な価値が社会で評価されて、経済的な対価に結び付くことになれば、障害者にとって大変有意義なことになります。
そこで、県では経済団体の総会などに出向いて直接会員企業にリース等の有償活用をPRしたり、活用事例を県ホームページで紹介するなどし、アート作品の活用を促進しております。
また、昨年10月には、アート活動に取り組む46施設から作品を募り、県ホームページに多くの作品の画像を作家のパーソナリティや創作過程を紹介するメッセージとともに掲載し、企業などへ御案内いたしました。
県のマッチングにより、これまでに122作品が有償リースやデザイン利用などに結び付いております。
アート作品は、作品の展示のほか、企業広告や、洋服、手提げバッグなどの商品デザインに活用することもできます。
今後、こうした様々な活用の方法についても好事例を紹介してまいります。
県としては、更なる作品数の充実や企業等へのPRを行い、障害者アートの有償活用を積極的に進めてまいります。障害のある方が、自分らしく生きていくことに自信と誇りを持ち、社会で活躍する喜びを実感できるよう取り組んでまいります。

 

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。
  • 氏名の一部にJIS規格第1・第2水準にない文字がある場合、第1・第2水準の漢字で表記しています。 

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議会事務局 政策調査課  

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 議事堂1階

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