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掲載日:2022年3月30日
Q 松澤 正 議員(自民)
本県では、令和2年度末に動物愛護管理推進計画を改正し、犬・猫の殺処分数を令和12年度までにゼロとする目標を初めて掲げたところです。殺処分数の多くを占めている野良猫の繁殖対策として、地域住民がボランティアと共同で実施する地域猫活動への補助事業をはじめ、野良猫の不妊・去勢手術に関する市町村や動物愛護推進員への補助事業を行っており、今後も更に事業の拡充を図っていくものと聞いております。これらの補助事業を通じて県が行っている市町村やボランティアに対する働き掛けは、殺処分数ゼロの実現に向けた実施手段として有効であるとは考えます。
しかしながら、人と動物が共生する社会を目指す上では、殺処分数ゼロを可能な限り早期に実現させることに加え、県民の動物愛護に対する機運をより一層高めていくための取組も併せて必要です。特に将来の社会を担う子供に対して、動物をいたわる気持ちを育み、命の大切さについて理解を深めてもらうことは重要です。
そのため例えば、動物指導センターや保健所において子供たちが動物愛護について学んでもらう取組などを進めていくべきと思いますが、保健医療部長の見解をお伺いします。
A 関本建二 保健医療部長
県の動物指導センターでは、依頼のあった学校などに赴き、動物とのふれあい体験や職員の講話を通じて、動物愛護について学んでもらう取組を実施しております。
例えば、小さな子供には、聴診器で動物の心臓の音を聴かせ、動物にも命があることを実感してもらい、年齢に応じて、殺処分の話なども交えながら、動物を飼うことの責任について学んでもらいます。
現在はコロナ禍の影響で活動を控えておりますが、令和元年度には合計16回、延べ1,587人の子供たちに動物愛護の啓発を行いました。
議員御指摘のとおり、次世代を担う子供たちが動物愛護の心を育んでいくことは、動物と共生する社会を実現する上で大変重要であり、子供たちに向けた動物愛護の啓発を広く行っていく必要があります。
そこで、令和元年度から東松山市が中学校などで行っている「犬猫の殺処分」をテーマにした演劇鑑賞会において、公演後のトークディスカッションに動物指導センターの職員などが参加し、動物愛護に理解を深めてもらうため、保護犬・保護猫の譲渡活動など殺処分ゼロに向けた県の取組を説明しております。
また、県が委嘱する動物愛護推進員が主体となり、子供たちに保護犬とのふれあい体験をしてもらうなど、動物愛護の心を育む啓発活動も行われています。
今後も、市町村やボランティアと連携し、子供たちが動物愛護について学び、動物を大切にする心を育めるよう、啓発活動の更なる充実に努めてまいります。
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