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掲載日:2022年3月24日

令和4年2月定例会 「危機管理・大規模災害対策特別委員長報告」

副委員長 安藤 友貴

危機管理・大規模災害対策特別委員会における審査経過の概要について、御報告申し上げます。
本委員会に付託されております案件は、「大規模災害等に係る応急・防災対策及び災害支援に関する総合的対策」でありますが、今回は、「危機や災害への対応力の向上について」審査を行いました。
審査に当たりましては、執行部から詳細な説明を受け、その後、質疑を行いました。
以下、主な論議について申し上げます。
まず、「災害は想定外の問題が発生するため、訓練においては問題点の発見が重要である。訓練を通してどのような問題点が確認されたのか」との質問に対し、「竜巻による被害を想定した訓練では、二つの救護所で多数の傷病者の情報を共有することが難しいという問題点が確認された。また、救護所の患者が迅速的確に搬送できない事態が発生した。DMATをいかに早期に現場に投入できるかが重要であるということが明らかになった」との答弁がありました。
次に、「災害時には新型コロナウイルスの感染者の避難や保護も必要であるが、対応が徹底されないことが想定される。訓練や事前の備えを行う上で、市町村に対して対応の徹底を働き掛けるべきと考えるがどうか」との質問に対し、「感染者の避難について、病院や宿泊施設へ入っている方は施設管理者等が対応することになる。自宅療養者は、避難所運営ガイドラインに基づき、まずは保健所の指示を仰ぐことを、市町村を通じて療養者へ伝えている。感染者が避難を必要としている場合には、保健所がホテル等へ移送することとなっているが、避難所に来た場合には、別室や車内で待機してもらい、保健所の指示を待つことになっている。県としてもできる限り市町村の支援を行っていく」との答弁がありました。
次に、本委員会の付託案件について、1年間の審査を踏まえて決定した本委員会としての意見・提言の主なものについて申し上げます。
まず、大規模災害に対する事前の備えについて、「避難情報の変更の更なる周知と県民の迅速な避難行動につながる情報発信に努めること」。
次に、消防力の強化について、「消防力の整備指針に基づく算定数に近づくよう、消防吏員の増員を自治体に働き掛けていくこと」。
次に、災害に強い県土づくりについて、「大規模地震を踏まえた橋りょう耐震補強と無電柱化については、甚大な被害を抑止する観点からできる限り早く対応すること」。
次に、危機や災害への対応力の向上について、「訓練の実施に当たっては、実際の災害を想定し、問題点を抽出することで対応力の強化に努めること」などであります。
以上、審査経過の概要について申し上げましたが、「大規模災害等に係る応急・防災対策及び災害支援に関する総合的対策」につきましては、今後とも引き続き審査する必要がありますので、閉会中の継続審査事項として御決定くださいますようお願い申し上げまして、本委員会の報告を終わります。

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議会事務局 議事課 委員会担当

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 議事堂1階

ファックス:048-830-4922

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