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掲載日:2020年7月7日
Q 内沼博史 議員(自民)
新型コロナウイルス感染症拡大による外出自粛のために家で過ごすことが多かったこの期間で、これまでの当たり前が多くの方々の努力によって支えられていることに気づかされました。社会生活が大きく制限される中でも、エッセンシャルワーカーと言われる方々が業務を継続することで、水道やガス、電気などが当たり前に供給されるため、私たちは在宅勤務で仕事をすることができたのではないでしょうか。
廃棄物処理もその一つであります。毎日の生活の中で必ず発生する廃棄物は、決まった日時に集積所に出すと黙っていても収集されるので、収集後について考えることはあまりなかったのではないでしょうか。県内では廃棄物処理業者に対する感謝の手紙が集積場所に置かれるという心温まるエピソードが報道されるなど、県民の皆様の間でも重要性が再認識されていると確信しております。日々県民の皆様の廃棄物を収集している一般廃棄物処理業者のほか、病院などの廃棄物を収集、処分している産業廃棄物処理業者の方々も忘れてはならないと思います。深く敬意を払うとともに、県としてこの産業をしっかりと支援していくべきと考えます。
一方で、廃棄物処理業界のイメージは、「きつい」「汚い」「危険」のいわゆる3Kと言われています。こうした産業は持続的に社会を支える一員として活躍していただくためには、社会的なイメージを向上させるとともに、継続的な人材育成が必要です。県内には、社長自らが先頭に立ち、業界のイメージアップや地域貢献活動を行っている企業もありますが、県が主体性をもって支援していくことが重要です。
そこで、伺います。
県では廃棄物処理業者のイメージアップや人材育成などに対し、これまでどのような取組を行い、その取組は事業者からどう評価されているのか。また、今後更なる取組が必要と考えますが、いかがお考えでしょうか。環境部長にお伺いします。
A 小池要子 環境部長
まず、廃棄物処理業者のイメージアップや人材育成などに対する県のこれまでの取組と評価について、でございます。
廃棄物処理業者は目立たない存在でありながら社会を支える重要な役割を担っており、県としてもイメージを向上させ、支援していく必要があると考えております。
これまで県では、業界団体と連携して合同入社式や研修の実施、優良事業者の表彰などに取り組んできており、業界内の仲間づくりや、横のつながりの強化になると評価いただいております。
また、県環境産業振興協会と連携して、廃棄物処理業をいわゆる3Kから3Sスマイル、セイケツ、スタイルへとイメージアップする3S運動を展開しております。
これは、笑顔でのあいさつや事業所周辺の清掃など、事業者がそれぞれ工夫して取り組むものです。
議員お話の社長自らが先頭に立った地域貢献活動など、効果的な取組については県が表彰するとともに事例発表も行っており、社員のモチベーションの向上にもつながると好評です。
次に、更なる取組についてお答えいたします。
優れた取組が広がる一方、一部の処理業者の不適正処理がイメージダウンにつながっていることも事実です。
これまで県では規制や指導を行ってまいりましたが、昨年度あらためて、適正処理に向けた根本的な課題について、処理業者数社と真摯に意見交換を行いました。
その中で、廃棄物を排出する事業者は顧客であるため、廃棄物の分別の改善等についてお願いしにくいという意見を伺い、県と処理業者が連名で、改善等を求めるチラシを作製し配布いたしました。
県との連名であることから、説明や依頼がしやすくなり、正しい分別や処理につながったとの声が寄せられております。
今後はこうした取組を全県に広げるなど適正処理を推進し、業界全体のイメージアップが図られるよう、関係団体とともに取り組んでまいります。
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