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掲載日:2022年3月17日
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私たちが毎日使う水はどこからやってくるのでしょうか?
空から降った雨や雪は、川の水や地下水となり、やがて海に流れていきます。海や陸の水は蒸発して雲になり、再び雨や雪となって降り注ぎます。
私たちは、このように絶えず循環している水の一部を、農業用水や工業用水、水道水など様々な用途で利用しています。
埼玉県の水道水(上水)の約8割は、川の水を浄水場で安全・安心な水に処理したものです。
そして、利用された水(下水)は、処理場(水循環センター)できれいな水に処理された後、川にかえされます。
このように、上水と下水は川でつながる水循環の一部です。
私たちの生活の中にある水循環について考え、「健全な水循環」のために私たちができることを考えてみましょう。
※健全な水循環…人の活動及び環境保全に果たす水の機能が適切に保たれた状態での水循環をいい、水循環基本法第2条第2項に規定されています。
埼玉県では、県営水道(水道用水供給事業)が管理・運営する県内5か所の浄水場で川の水を取り入れて浄水処理した安全・安心な水を、市町等が管理・運営する浄水場や配水場に送っています。
市町等では、県営水道から送られた水と地下水を混合するなどして、家庭や工場、学校等に給水しています。
県営水道の浄水場では、川の水を取り入れてから約6~8時間かけて安心して飲める水にしています。
川の水が汚れると、安心して飲める水にするために、通常よりも長い浄水処理時間や多くの薬品等が必要になります。
私たちの水道水の源である川の水を汚さないことは、「健全な水循環」を維持し、将来にわたって安全・安心な水道水を利用するために大切です。
埼玉県では、埼玉県流域下水道(※1)により県内63市町村のうち47市町の公共下水道(※2)から下水を受入れ、県内9か所の水循環センターで処理して川にかえしています。きれいな水になるまで約12時間かかります。
食べ残しや油など下水道に流してはいけないものを流すと、下水管が詰まったり、汚水が十分にきれいにならないまま川へ流れてしまったりする恐れもあります。
そのため、「少しくらい大丈夫」と思わず、一人ひとりがしっかりとルールを守ることが大切です。
※1 流域下水道…複数市町村の公共下水道の下水を集め、まとめて処理する広域的な下水道です。主に都道府県が建設し、管理しています。
※2 公共下水道…家庭や工場等から直接接続している下水道です。主に市町村が建設し、管理しています。
これらは私たちができることの例です。
一人一人が、「健全な水循環」のためにできることを考え、日々の生活の中で実践していきましょう。
【参考】政府広報:飲み水はどこから?使った水はどこへ?暮らしを支える「水の循環」(令和3年7月29日)(別ウィンドウで開きます)
(1)利根川
(2)荒川
(3)多摩川
(1)2~3本分
(2)20~25本分
(3)200~250本分
(1)1時間~3時間
(2)6時間~8時間
(3)12時間~15時間
(1)約1時間
(2)約12時間
(3)約48時間
(1)微生物に汚れを食べてもらう
(2)洗剤を混ぜる
(3)大量の水で薄める
(1)使い終わった油はお湯で溶かして流す
(2)食べ残しは大量の水で勢いよく流す
(3)食器の汚れは軽くふき取ってから洗う
(1)浄水場3カ所、水循環センター7カ所
(2)浄水場5カ所、水循環センター9カ所
(3)浄水場6カ所、水循環センター3カ所
Q1:(3)、Q2:(3)、Q3:(2)、Q4:(2)、Q5:(1)、Q6:(3)、Q7:(2)
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