ページ番号:6746
掲載日:2024年12月5日
ここから本文です。
主に道路の下に埋めてあるコンクリートや塩化ビニルなどで出来ている管で、汚水管と雨水管に分類されます。汚水管は、家庭や工場から出てくる汚れた水(汚水)を終末処理場まで運ぶための施設で、雨水管は道路などに降った雨水を近くの河川へ流すための施設です。
汚水は管きょに設けられた勾配により自然に流れて運ばれます(自然流下)。そのため、汚水が管きょの中を流れていくと徐々に地中深くなります。汚水を地面近くまでポンプでくみ上げ、さらに遠くまで汚水を運ぶための施設が中継ポンプ場です。
管きょにより集められた汚水を、河川などに戻す前にきれいにする施設です。主に水処理施設と汚泥処理施設により成り立っています。水処理施設では、汚れの固まりを沈めて水と分けること(沈殿)と様々な微生物に汚水の汚れを食べさせることにより、汚れた水をきれいにしています。汚泥処理施設では、水処理施設でできた汚れの固まり(汚泥)をしぼって水分を減らし、それを焼却処分しています。
1.沈砂池
汚水管から流れてきた汚水は、最初この池に流れ込みます。ここで、大きなゴミはスクリーン(くし状の柵)で引っかけ、土や砂は沈殿させて取り除きます。
2.最初沈殿池
沈砂池からポンプでくみ上げた汚水から沈みやすい汚れを沈殿させ取り除きます。
3.反応タンク
汚水に空気を加えながらかき回すと、微生物が汚水の中の汚れを食べて増え、沈みやすいかたまりになります(活性汚泥)。これで水に溶けている汚れは、とても少なくなります。
4.最終沈殿池、5.ろ過池、6.消毒施設
最終沈殿池では、反応タンクでできた活性汚泥を沈殿させます。これできれいになった水はさらにろ過で細かいゴミを取り除き(これから設置を予定している処理場もあります)、消毒して河川へ放流します。沈殿した活性汚泥の一部は反応タンクに戻し、余分な活性汚泥は汚泥処理施設に送り処理します。(処理場に汚水が入って処理をして出るまでに、およそ半日かかります)
高度処理とは、東京湾などのよどみやすい水域をきれいにすること(水質環境基準の達成)や、処理した水をトイレの水(さいたま新都心)などに使うことなどを目的として、さらに水をきれいにする処理のしかたです。
高度処理には、普通の方法では減らすことが難しい窒素やリンを除去するものや、水の中の細かなかたまり(浮遊物質等)をさらに除去するものなど、目的に応じた処理方法があります。
本県では、身近な河川や東京湾の水質環境基準の維持達成(継続して基準を達成)、水道水源の水質保全及び処理した水の再利用等を目的として、高度処理施設の整備を進めています。
特に、赤潮や青潮が東京湾で発生しており、その原因とされる窒素やリン等を削減する必要があります。本県からの下水処理水の多くは河川を通じて東京湾へ流れ込んでいるため、県では終末処理場において高度処理施設の新設や改築(既存の標準的な処理施設から高度処理施設への改造等)に取り組んでいます。
お問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください