ページ番号:152841
掲載日:2022年1月12日
ここから本文です。
評価委員一覧
平成29年度の評価委員会構成は、以下の3名です。
氏名 |
現職等 |
---|---|
後藤 晋 | 東京大学大学院農学生命科学研究科 付属演習林教育研究センター 准教授 |
滝田 早苗 | 埼玉県山林種苗協同組合 理事長 |
設楽 幸裕 | こだま森林組合 代表理事組合長 |
※所属は、平成29年10月現在のものです。(敬称略)
評価委員会で行う課題評価には、下記の3つがあり、このホームページで公開するのは、平成28年度に終了した研究課題を対象にした「事後評価」です。
事前評価 |
新たに実施する研究課題について、県民ニーズなど農林水産行政からみた緊急性や重要性、本県農林水産業への貢献の可能性、技術的な達成の可能性等、多様な観点から、課題化の妥当性を評価します。 |
---|---|
事後評価 |
研究終了後、当該研究の成否について総括するとともに、新たな研究計画の策定等に活かすため、研究目標の達成の度合い、研究成果の波及効果、県民生活や本県農林水産業への貢献度など研究内容の全般について、総合的な観点から評価します。 |
追跡評価 |
事後評価だけではその成果が確定できないと判断された研究課題については、研究終了後一定期間経過後に、追跡評価を実施します。 |
平成29年10月19日に評価委員会を開催しました。評価委員会では、研究課題の担当者が、スライドや資料を使って研究成果をプレゼンテーション形式で発表しました。
評価は、完了課題の報告書及びプレゼンテーションの結果にもとづいて行われました。評価委員3 名から評価をいただきました。
<評価基準(事後評価)>
評価基準は「総合評価」と、「要素別の評価」があります。
評価基準表
評価基準 |
総合評価 |
A |
優れた研究成果で活用が大いに期待できる |
|
---|---|---|---|---|
B |
良好な研究成果で活用が期待できる |
|||
C |
一部の研究成果で活用が期待できる |
|||
D |
不十分な研究成果で活用が期待できない |
|||
評価の要素 |
目標達成度 |
a |
大いに認められる |
|
b |
認められる |
|||
c |
やや欠ける |
|||
d |
認められない |
|||
活用見込み |
a |
大いに認められる |
||
b |
認められる |
|||
c |
やや欠ける |
|||
d |
認められない |
<評価結果(事後評価)>
研究課題名 |
花粉症対策・施業低コスト化のための優良種苗生産システムの開発 |
|
---|---|---|
研究担当 |
育種・森林資源担当 |
|
研究期間 |
平成24~28年度 |
|
研究概要 |
(1)ジベレリン散布による着花促進処理の結果、品種によって雄花量の少ない品種、雌花量の少ない品種が明らかになった。また、交配袋内への花粉注入は1週間程度時期をずらして2回実施することで授粉できることが明らかになった。 (2)人工交配により得られた実生を苗畑で生育した結果、播種後3年経過した時点で交配組み合わせによって苗木の初期成長に大きな差が見られた。生育調査の結果から、愛甲2号、比企1号及び河沼1号を雄親・雌親として使うことが適当と考えられた。 (3)サイズを変えたMスターコンテナ(ショート:φ6cm×H8cm、ロング:φ4.25cm×H16cm)にスギ・ヒノキ種子を播種し、苗高を測定した結果、スギではロングが、ヒノキではショートが高い成長を示した。樹種の根系特性によって適正なポットの大きさがあることが明らかとなった。 (4)大苗の植栽により植栽時の労力は大きくなるものの、アンケート調査によって作業路密度の高い山林であれば工夫次第で十分可能であることが明らかになった。苗畑での育苗間隔15・30及び45cmで生産したスギ実生苗木ではいずれの苗木でも90%以上の活着率を示した。植栽時は育苗間隔45・30>15cmの順で有意に苗高が大きかったが、植栽後4年経過後では苗高は並ぶことが明らかになった。 |
|
研究評価 |
評価の要素 |
目標達成度:b |
活用見込み:a |
||
総合評価 |
A |
お問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください