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掲載日:2024年12月17日
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令和6年度の世界エイズデーキャンペーンテーマは「U=U 知ることから、もう一度。12月1日は世界エイズデー。」です。
治療法の進歩によりHIV陽性者の予後が改善された結果、HIV陽性者は感染の早期把握、治療の早期開始・継続によりエイズの発症を防ぐことができ、HIVに感染していない人と同等の生活を送ることが期待できるようになりました。また、近年では、HIV治療を受け、血液中のウイルス量が検査で検出できない程度に最低6ヶ月以上継続的に抑えられているHIV陽性者からは、性行為によってHIVが感染することがないことも確認されています。このことは、Undetectable(検出限界値未満)=Untransmittable(HIV感染しない)、略して「U=U」と呼ばれています。
今年度の「世界エイズデー」キャンペーンテーマは、この「U=U」という言葉を知ることを契機に、もう一度HIV/エイズのことを皆で考えてみましょうというメッセージが込められています。ひとりでも多くの人がHIV/エイズのことを自分の事として捉え、HIV/エイズに関する検査や治療、支援などの知識を身につける契機とし、最新の知識の普及を通じて、HIV検査の受検促進や差別・偏見の解消につなげていきたいと考えています。
WHO(世界保健機構)は、世界的レベルでのエイズまん延防止と患者・ 感染者に対する差別・偏見の解消を図ることを目的として、1988年に12月1日を"World AIDS Day"(世界エイズデー)と定め、エイズに関する啓発活動等の実施を提唱しました。1996年からは、WHOに代わって、国連のエイズ対策の総合調整を行うこととなっ たUNAIDS(国連合同エイズ計画)もこの活動を継承しています。
日本でもUNAIDSが提唱する"World AIDS Day"に賛同し、その趣旨を踏まえ、12月1日を中心にエイズに関する正しい知識等につい ての啓発活動を推進し、エイズまん延防止及び患者・感染者に対する差別・偏見の解消等を図る活動をしています。
レッドリボンは古くからヨーロッパに伝承される風習のひとつで、もともと、病気や事故で人生を全うできなかった人々への追悼の気持ちを表すものでした。
このレッドリボンがエイズのために使われ始めたのは1990年ごろのことであり、ニューヨークのアーティストが亡くなった仲間たちに対する追悼の気持ちとエイズに苦しむ人々への理解と支援の意思を示すため、赤いリボンをシンボルにした運動が始まりました。この運動は、その考えに共感した人々によって国境を越えた世界的な運動として発展し、UNAIDS(国連合同エイズ計画)のシンボルマークにも採用されています。
レッドリボンは、あなたがエイズに関して偏見をもっていない、エイズと共に生きる人々を差別しないというメッセージです。
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