いま、子ども・若者は…(令和7年度第2回埼玉県青少年立ち直り体験交流会)
青少年の立ち直り支援に関心のある方や我が子のことで悩んでいる方等を対象に、令和7年度第2回埼玉県青少年立ち直り体験交流会を開催しました。

【開催概要】
日時:令和7年10月18日(土曜日)13時00分~16時00分(開場12時40分)
場所:越谷市中央市民会館 第4・5・6会議室(越谷市越ヶ谷4丁目1番1号)
東武スカイツリーライン「越谷駅」東口より徒歩約7分
講師:工藤 光恭 氏(さいたま少年鑑別所専門官、公認心理師、臨床心理士)
開催結果
参加者の主な感想:
(講演)
- その子の環境を知り、アセスメントをとり、原因になっていることは何なのかを考えることが大切だと思った。子どもだからと上から偉そうに話すことはせず、寄り添いが必要だと感じた。相手の立場だったら自分はどうか? と考えながら共感していくことが大切なんだと思う。
- 先生が、少年と同じ目線で話しているというところが驚きでした。理解し合うためには、人と人として向き合うことが大切だということを、これから忘れないように活動していきたいです。
- 鑑別所では、限られた時間の中で少年たちの困りごとや背景を理解しようとしていることを知りました。どの時期に困ったことが出てきたのかを早く見つけて、アプローチができるといい、というお話を聞きました。そして、「何かを守りたい」という気持ちが行動の裏にあること、困っていることがわかるとその子のいい所も見えてくる、ということが印象に残りました。1人の人として尊重し、少年たちの未来のために関わる大切な仕事だと思いました。私は行動や人格を責めてしまったことを反省しました。信じて待てるようになりたいです。
(お話し)
- 幼少期に受けた傷によって、人を信じることができなくなってしまっている子どもがたくさんいるかと思うと切なかった。小さな頃に受けた傷により、将来も変わってしまう。そういう子を減らすためにも寄り添える大人や場所が必要だと感じた。もう少し困ったときにすぐに助けを求められる場所が必要だと思った。
- 当事者のお立場からのお話。親子関係って難しいなと改めて感じました。子も親も生きるために必死なんだな、周りに分かってもらいたい、自分の存在・思いに気づいて理解してもらいたいんだな、と改めて思いました。私もそうです。子としては親に理解してもらいたかった。親としては、子に思いを伝えたかったです。
- 「子どもの声に耳を傾けてくれる大人の姿勢」という言葉にハッとさせられました。対等な人と人との関係を築くことが大切だと学びました。
(交流会)
- 今回の交流会を通して感じたことや考えたことを振り返る、とても良い時間となりました。支援する側を目指す立場として、良い意味で肩の力を抜いて1人の人間として関わることが何よりも大切であると感じることができました。交流会ということで、様々な立場の方々とお話することができ、自分にはない意見を持っていたり、ご経験をされている方もたくさんおり、とても貴重な時間となりました。ありがとうございました。
- 親や教師の方など立場の違う方のお話を聞くことができました。若い先生が、中学生の対応が難しいと話されて、悩みながらも生徒と向き合おうとしているのだと感じました。それぞれの悩みは違いますが、お互いの話を聞くことで、前を向こうと思いました。