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With You さいたま > 講座・イベント > 講座終了報告 > 令和4年度 > 女性リーダー育成講座 女性の声で地域を変えよう(連続9回講座)

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ページ番号:220303

掲載日:2024年12月14日

女性リーダー育成講座 女性の声で地域を変えよう(連続9回講座)

日時

テーマ 

参加者

第9回 令和5年3月11日(土曜日) ミニ講義 / 成果報告会【公開】 / 修了式 10人
第8回 令和5年2月5日(日曜日) With You さいたまフェスティバル  講義(8) 講演会 / ワークショップ 7人
課外 令和5年1月21日(土曜日) 課題学習個別指導 3人
第7回 令和5年1月14日(土曜日) スキルアップ(2)(3) 自己表現スキル 6人
第6回 令和4年12月17日(土曜日) 講義(7) 修了生による実践報告 / 課題学習(3) 中間発表 7人
第5回 令和4年11月19日(土曜日) 講義(6) 女性議員に聞く / 課題学習(2) 8人
第4回 令和4年10月22日(土曜日) スキルアップ(1) コミュニケーション / 講義(5) 性とからだ 7人
第3回 令和4年9月24日(土曜日) 課題学習(1) / 講義(4) 災害と女性 10人
第2回 令和4年8月20日(土曜日) 講義(2) 男女共同参画基礎講座 / 講義(3) 女性の政治参画 14人

第1回

令和4年7月23日(土曜日)

開講式・ミニ講義 / 講義(1) 女性の貧困

12人

場所:埼玉県男女共同参画推進センター
時間:毎回10時から16時30分

 第9回 3月11日(土曜日)) ミニ講義 / 成果報告会【公開】/ 修了式

ミニ講義「男女共同参画社会の実現~人権が尊重され、誰もが活躍できる埼玉へ~」

ミニ講義する上木主査講師:埼玉県人権・男女共同参画課  上木孝子主査
 
男女共同参画社会の実現に向けての埼玉県の取組についてミニ講義を行いました。令和4(2022)年度から始まった埼玉県男女共同参画基本計画については、その背景と経緯、現状と課題、施策体系、推進指標など、これからの5年間の基本的な考え方が示されました。また、最新のデータにより県内の推進状況が紹介されました。県ではホームページで男女共同参画に関する様々な取組について紹介しており、各地の審議会の公募情報なども発信しているので、地域の女性リーダーとして、ぜひチャレンジしてほしいとのメッセージをいただきました。

成果報告会【公開】

報告する受講生 8か月にわたり、本講座で学んできた集大成として、成果報告会を開催しました。本年度の課題学習は、「貧困」「政治参画」の分野から各自テーマを設定し、取り組んできました。コロナ禍の中でも、できる限りの学習や調査を行い、約4000字のレポートにまとめました。その内容を一人当たり7分の持ち時間で発表しました。発表後スーパーバイザーの中野先生から一人ひとりに次のステップへとつながるコメントをいただき、また薄井事業コーディネータより全体講評を行いました。受講生は、持ち時間を有効に使い、文字だけでは伝わらない熱い思いとともに成果を語りました。
 なお、当日は公開で実施し、9名の一般の方が参加されました。

2022(令和4)年度女性リーダー育成講座課題学習成果レポート概要(PDF:554KB)(別ウィンドウで開きます)

受講生の声

  • 課題を進めていく中で、皆さんの発表を非常に楽しみにしていました。7分に収まらないほどのスピーチで、調査の結果や思いを聴き、大変勉強になるとともに、強い思いに力をもらいました。
  • 自分の関心事以外で、多方面からの発表を聴けたのは、大変有意義でした。自分が問題として認識していなかった課題が多くあり、勉強になりました。今後は自分事として捉えていきたいです。
  • 自分の視座、視野では見つけられなかった課題を知ることができたのが大変有意義でした。みなさんの発表にたくさんの刺激を頂きました。

一般参加者の声

  • 埼玉県における男女共同参画事業の状況が知りたくて参加してみました。発表内容はいずれもすばらしく、活動のレベルの高さに驚いています。しかもみなさん若い!これからの活動を期待します。(70代男性)
  • 女性の生きづらさに様々な角度(難病、貧困、介護、障害、若者など)からスポットをあて、受講生たちが熱く語る姿に、今後もぜひこのような問題意識を持って地域で活躍して頂きたいと強く思いました。(50代女性)
  • レポート作成、プレゼン資料用意等、受講生がしっかり取り組まれた成果が見ることができ、楽しい時間を過ごさせていただきました。皆さまきらきらしたまさに"女性リーダー"でした。(30代女性)

修了式

修了証を受け取る受講生 引き続き、修了式が行われました。新井所長から8か月間の受講生の努力へのねぎらいと成果報告の感想を述べた後、レポート提出者10名に修了証が授与されました。最後に、スーパーバイザーとして講座を率いてくださった中野洋恵先生から「きょうからが本当のスタート」という励ましの言葉をいただきました。
 コロナ禍のなか、全員がそろう日が限られていましたが、受講生は8か月にわたり積極的に学び、出会い、課題解決に向けて実践できることを考えてきました。それぞれがチャレンジしたこの学びはきっと地域で活かされることでしょう。

受講生の声

  • 今回、この講座を受講したことで、国や県の現状を理解することはもちろん、県内で同じジェンダー問題に意識をもって、解決に向けて取り組もうとする皆さんに会い、つながれたことが大きな財産になりました。
  • 最終日を迎え、終わってしまうこと、とてもさみしく思います。8カ月間、ジェンダー問題について毎日のように考えていました。単発講座ではなく、長期講座だからこそ意識が続いたのだと思います。
  • 結果として自分のこれからにつながるスタートラインに立つことができました。この講座からやる気をもらい、がんばってこられました。様々な方々とも交流が持てたことや、何より、自分が今、何を思って、何をやりたくて、どうしていきたいのかを知ることができ、本当によかったと思っています。

 第8回 2月5日(日曜日)With You さいたまフェスティバル  講義(8) 講演会 / ワークショップ【公開講座】

講義(8) フェスティバル講演会「これからの男の子とおとなたちへ」【公開講座】

ワークショップの様子講義する太田さん講師:弁護士 太田啓子さん 
 『これからの男の子たちへ「男らしさ」から自由になるためのレッスン』の著者である太田さん。「男らしさ」の呪いから自由に生きてほしい、「男性」というマジョリティの特権を持っていることを自覚して性差別に抗ってほしい、男の子とその親だけでなく、あらゆる立場の人が傍観者にならずに行動していくことが社会を変えていくという熱いメッセージが語られました。
 講演会に先立ち、With You さいたまフェスティバルの出展団体によるワークショップにもそれぞれ参加し、視野を広げることができました。

受講生の声

  • 今の自分の男性に対する見方と、どのように男性と関わってきたのかを振り返るよいきっかけになりました。今まで自分は男性社会で生き抜くために「同質化する」:「自らの意思(拒否を含む)」=8:2くらいでのりきってきたなと感じていました。「同質化する」は、時に物言わぬ傍観者になりかねないなとも思っています。男性の置かれている環境や背景を知ることができたので、できることから始めていきたいです。とても勉強になりました。
  • 家庭内、育ってきた中で経験したジェンダーバイアス、まさにそのままのお話がたくさんありました。自分がストレスを感じていたり、納得できないことが良くないことのように言われたりしますが、もっとジェンダーや男女差別のない様になってほしいし、様々な考え方を受け入れられるようになってほしい。子ども達に先入観を持たせない世の中に!
  • マジョリティとマイノリティの話は特に共感しました。自分がマイノリティ側になった時に初めて、その「こと」が見えてくる。まさにその通りで、鋭い指摘で大変わかりやすく、私も改めてマイノリティについてもっと調べたいと思いました。

 課外 1月21日(土曜日)課題学習個別指導(希望者のみ)

 課外プログラムとして、課題学習成果レポートについて個別指導が行われ、3名の受講生が中野スーパーバイザーより個別にアドバイスを受けました。Zoomを利用して指導を受けた受講生もいましたが、資料の提示等も問題なく行われました。
 2月末のレポート提出締切に向けて、もうひとがんばりです。

 第7回 1月14日(土曜日)スキルアップ(2) (3)

スキルアップ(2)(3) 自己表現スキル

実技のようす講義する佐藤先生講師:株式会社ボイスクリエーションシュクル 代表取締役 佐藤恵さん 
 自分の伝えたいことを相手にどう伝えるか。伝える内容と同時に、"伝え方"はとても大切な要素です。視覚情報、聴覚情報など自己表現に当たっての大切なポイントについて実技のトレーニングを取り入れながら具体的に講義いただきました。また、プレゼンテーションの型についても学び、最後には、自分の活動や研究内容について全員が一人ずつ発表し、今日学んだことと課題をそれぞれ確認することができました。

受講生の声

  • マインドセット、心持ちの話が大変印象的でした。相手を慮り、伝わる話し方を今後日常的に心掛けたいと思います。
  • すべてが目からウロコでした。準備万端100%の原稿もオーディエンスにはそのまま伝わらない事実がショック!!準備に話すスキルの練習も入れることにします!
  • ボイストレーニングは楽しく参加できました。呼吸と声のしくみを体感できてよかったです。最後の言語情報については、内容の組み立ての参考になりました。

  第6回 12月17日(土曜日)講義(7) 修了生による実践報告 / 課題学習(3) 中間発表

講義(6) 修了生による実践報告

修了生によるトークセッションゲストスピーカー:令和2年度修了生/小森谷由紀江さん、令和3年度修了生/安藤恭子さん・藤井美由紀さん 
ファシリテーター:国立女性教育会館客員研究員 中野洋恵さん (当講座スーパーバイザー)
 当講座修了生をゲストスピーカーとしてお招きしました。講座受講中に取り組んだこと、修了後の活動、目指していること、悩んでいることなどについてお話しいただき、その後、中野スーパーバイザーを交えてトークセッションを行いました。それぞれの問題意識や苦労している点などは、現在の受講生とも共通点があり、多くの刺激をいただきました。
コロナの影響で少人数での開催となりましたが、終了後も修了生を囲んで話す様子が見られました。

受講生の声

  • みなさん意志があり、でもその中で社会との葛藤があること、自分に重ねて聞いていました。それぞれが、その中で進めていらっしゃることを改めて尊敬し、自分の声を形にできればと思います。
  • 昨年度までに受講された方々の、受講後の活動についてお聞きできてよかったです。今回の課題学習を、今後どのように実践につなげていくのか、自分の中でのイメージを持つことができました。個人的には、同じ地域で活動されている修了生と直接お話しし、つながることができたのがよかったです。

課題学習(3) 中間発表

ファシリテーター:国立女性教育会館客員研究員 中野洋恵さん中間発表のようす

 課題提出締切まであと2か月半。課題学習についての中間発表を行いました。発表時間は5分間。限られた時間内で伝えることを体感しました。発表後には、メンバー全員で付箋に良かった点、改善点、疑問点を書き、発表者にフィードバックして意見交換を行いました。中野スーパーバイザーからも一人ひとりにアドバイスがありました。インタビュー調査をしたり文献からテータを検討したり、進捗状況はさまざまですが、工夫して取り組んでいる様子がうかがえました。

受講生の声

  • みなさんの報告や資料・参考文献を見聞きすることで、自分自身の知見が広がりました。また、自分も報告をすることでもう少し足した方が良い部分や説明があいまいな部分が見えてきました。成果報告まで残りわずかですが、何とか頑張りたいです。
  • みなさん良くまとめていて、大変刺激になりました。また、一人ひとりから具体的にコメントをいただけたのも大変助かります。
  • 発表のシミュレーションができました。自分の中でぬけもれがあった視点からご意見がいただけたので、これからの調査・まとめに向けて、頑張っていきます。

 第5回 11月19日(土曜日)講義(6) 女性議員に聞く  / 課題学習(2)

講義(6) 女性議員に聞く

女性議員とのトークセッション講師:和光市議会議員 内山恵子さん・羽生市議会議員 齋藤万紀子さん 
ファシリテーター:国立女性教育会館客員研究員 中野洋恵さん (当講座スーパーバイザー)
 当講座修了生の女性議員をお招きしてお話を伺いました。議員になるまでの経緯や現在の活動、目指していること、苦労していることなどを具体的にお話しいただきました。ネットワークを広げながら議員として地域のために活動しているお二人の話は大変参考になり、積極的な質疑応答が行われ、女性が声を上げていくことの意味について考えることができました。

受講生の声

  • お二人の話を聞いて、非常にパワーを頂き、一歩先に進むために背中を押されました。特に芸能人でも二世でもなく、一般から政治の世界に進まれたとのことで、仲間を作ることや周囲に説明することの大切さ、また議員としての取組のお話により、身近に感じることができました。
  • お二人の話を聞いて、市議さんの日常の働きをリアルに知ることができたとともに、お二人のまっとうな視点での働きかけが社会を変えていく一歩につながっていることがわかり、政治家という仕事の良さを垣間見ることができました。

課題学習(2)

ファシリテーター:国立女性教育会館客員研究員 中野洋恵さんグループセッション1グループセッション2

 小グループに分かれてそれぞれの課題学習の進捗状況について話し合いました。苦労している点や行き詰っている点なども出し合い、メンバー間で積極的な意見交換が行われました。次回の中間発表会に向けて、励まし合いながら引き続き調査研究を進めていきます。

受講生の声

  • 各課題で行き詰まっている箇所を皆で共有し、皆からアドバイスいただけて良かったです。テーマの対象が広かったのですが、海外のことは参考や導入部分にする程度にして埼玉に絞るのがよいのではということになり、大変参考になりました。
  • 進んでいなかったので、恥ずかしい気持ちでしたが、ポジティブなフィードバックをもらい、頑張ろうと思いました。
  • 目的に沿う情報が得られず悩んでいましたが、良い情報を提供いただけたので少し調べてみようと思います。時間の制限上、あまり進んでおらず焦っていますが、少しずつ情報を整理していこうと思っています。

 第4回 10月22日(土曜日)スキルアップ(1)コミュニケーション  / 講義(5) 性とからだ【公開講座】

コミュニケーション(1)

講義する渡辺講師ペアワークする受講生講義・実習:「アサーティブなコミュニケーションとは」
講師:特定非営利活動法人アサーティブジャパン認定講師 渡辺由美さん 
 自分も相手も尊重しながら自分の気持ちや意見を伝えるためのアサーティブなコミュニケーションを講義と実習で学びました。自分のコミュニケーションのパターンをチェックし、また頼み方や断り方のロールプレイを行って、アサーティブに伝える方法をトレーニングしました。最後に、講師から、自分にも相手にも「自己表現の権利」があることを認めることが対等な人間関係の土台を築くことにつながるとのメッセージをいただきました。

受講生の声

  • アサーティブコミュニケーションについては知っているつもりでしたが、コミュニケーションのパターンは、性格ではなく伝え方のクセであること等新たな知識も得られ、勉強になるだけではなく自分のパターンを改めて振り返るきっかけとなりました。
  • 実際のワークや自己表現の「12の権利」を知ることで、コミュニケーションや人間関係、そして自分の心まで軽やかになると実感できたので、さらに深くアサーティブコミュニケーションを学びたくなりました。
  • ロールプレイをしたことで具体的に理解できました。苦手な表現もありましたが、学んだことを実践したいと思いました。伝え方の大切さについてこれからも理解していきたいと思います。

講義(5) 性とからだ「おとなの性教育」【公開講座】

ファシリテーター:国立女性教育会館客員研究員 中野洋恵さん (当講座スーパーバイザー) 対談のようす
講師   村瀬幸浩さん (元一橋大学講師・日本思春期学会名誉会員)

講演「生理から考える社会課題~「生理の貧困」を起点として~」
講師   塩野美里さん (#みんなの生理 副代表)

 講演会「おとなの性教育」に参加しました。親しい間柄でも語り合うことが難しい性やからだについて、性別、世代の異なるお二人が講演と対談をされました。村瀬さんからは、女性の純潔教育として戦後スタートした性教育のこれまでのあり方とこれからの方向性について、塩野さんからは、大学の仲間とともに立ち上げた「#みんなの生理」の活動と生理にまつわる社会課題について学びました。講演・対談の詳細は、「おとなの性教育」報告ページをご参照ください。

受講生の声

  • 日本における性教育の背景や、なぜ進んでいないのか等理解できてよかったです。「#みんなの生理」の活動もすばらしいですね。"女性の健康はみんなの健康"という村瀬さんの言葉が印象的でした。
  • 様々な社会問題が、性や生理の問題に影響を及ぼしていることを実感しました。女性には避けられない生理が負担にならないようになってほしい。だれも困らない、あえて問題として取り扱わなくてもいい、理解される世の中になってほしいです。
  • 自助の負担が増大している現状において、共助や公助でも、性教育、生理について支援していく必要があると感じました。

 第3回 9月24日(土曜日)課題学習(1)  / 講義(4) 災害と女性

課題学習(1)

ファシリテーター:国立女性教育会館客員研究員 中野洋恵さん (当講座スーパーバイザー) グループディスカッションのようす
 今年度は、「政治参画」と「貧困」の分野から各自でテーマを設定して学習を進めています。それぞれ作成してきた課題学習計画書をもとに分野別の小グループでディスカッションを行いました。他のメンバーから質問や意見を聞くことで視野が広がったなどの声が聞かれました。
 後半は、中野スーパーバイザーより、調査方法の留意点についてのお話があり、課題学習の今後の進め方について確認しました。

受講生の声

  • 政治参画分野の4人で意見交換を行い、非常に興味深いテーマと議論で充実していました。特に、市民と議員という立場、20代、30代、40代(子育て終了・開始それぞれ)と異なる立場からの議論だったため、話の幅も広く、視野も広がりました。各々のレポートが完成するのが楽しみです。また、議論し合うことの重要さを感じました。
  • 考えを他の人に話してみることができて良かったです。話すことでアドバイスをもらったり、具体的な進め方をイメージできたので残りの学習テーマを組み立てていけそうだと思いました。似たテーマの方とお話をしたかったので、このようなグループワークは積極的に行いたいです。話したからこそ発見できたこともありました。

講義(4) 災害と女性

講義:「女性が変えた災害復興」講演する薄井さん
講師: 薄井篤子 当センター事業コーディネータ
 東日本大震災の際のWith You さいたまでの支援や復興支援の具体的な体験、また国内外での動きを踏まえての災害をめぐるジェンダーの課題についての講義でした。災害時には、男女格差、貧困、暴力、虐待など、平常時の社会構造の問題が顕在化します。日頃からジェンダー問題と向き合っていくことが不可欠であり、女性が災害に強い社会を作っていくのだというメッセージが語られました。

 ワークショップ:防災ワーク防災ワークのようす
 ファシリテーター: 黒須さち子 当センター事業担当男女共同参画専門員
 災害時の避難所運営について3つの事例をもとにワークを行いました。物資の配布や安全対策などの具体的なケースについて、"自分だったらどうするか"をグループで話し合い、全員でシェアしました。男女共同参画の視点を持って避難所運営を行っていくことが、「みんなが安心できる避難所」につながることを学びました。

受講生の声

  • 講義では、女性視点の災害復興を具体的に教えていただきました。自分のまちに置き換えて考えたときに、まちの課題を再認識しました。防災ワークでは、チームでディスカッションすることで考え方が広がったり自分の考えの中に性別役割のアンコンシャスバイアスがあることに気づかされました。またチームの発表を聞くことで、様々な考えを知り、参考になりました。
  • 災害時にも男性と女性の格差や貧困が現れることにショックを受けました。日本のこのような状況を明らかにしたいと改めて思いました。
  • 車イスの避難所についていろいろと思うところがあるので、少しまた調べてみようと思います。

 第2回 8月20日(土曜日)講義(2) 男女共同参画基礎講座 / 講義(3) 女性の政治参画

講義(2) 男女共同参画基礎講座

実習のようす講義する中野先生講義:「男女共同参画基礎講座~ジェンダー統計から考える~」
講師:国立女性教育会館客員研究員 中野洋恵さん (当講座スーパーバイザー) 
 男女共同参画社会基本法と国内の動向、第5次男女共同参画基本計画の概要をお話いただいた後、政治、労働、教育など様々な分野のジェンダーギャップの現状と背景を、ジェンダー統計を見ることによって学びました。コロナ禍の影響もジェンダー統計を分析することによって明らかになり、問題意識をもって男女別データの経年変化や国際比較を分析することが必要であることを理解することができました。また、実習として、内閣府男女共同参画局「見える化サイト」などの統計データべースにアクセスする体験を通して、客観的データに基づく身近な地域の状況を知ることができました。

受講生の声

  • 男女共同参画社会基本法についての動向や前文を改めて確認する機会が持てて理解が深まりました。またジェンダー統計へのアクセス方法、エクセルでのデータの出し方などを教えていただき、自分の自治体の情報をデータ化できて今後の活動に活かしていこうと思いました。
  • 男女共同参画について、改めて学べる良い時間でした。埼玉県の全国の中での立ち位置がよくわかり、より身近に問題を感じました。個人的にはSDGsの中の5つ目の目標であるジェンダー平等について、わかりやすく示しにくいという話について考えさせられました。SDGsは流行りのような雰囲気もある気がしていますが、広く周知するにはどのようにするのが良いか、考えてみたいと思いました。

講義(3) 女性の政治参画

グループディスカッションのようす講義する皆川先生講義:「女性の政治参画」
講師:中央学院大学現代教養学部准教授 皆川満寿美さん
 日本の女性議員が少ない現状、女性議員を増やす方法、日本の女性の政治関心と行動などについて、国際比較や地域の実例を交えながらの講義でした。今年7月の参議院選挙の分析、1990年代の政治状況と男女共同参画、日本の女性の政治行動などのお話は、私たちがこれからどのように行動していくのかを考えさせられる内容でした。
 短い時間でしたが、受講生同士で感想や疑問点を出し合うことで、理解が深まりました。

受講生の声

  • なぜ女性の政治参画が難しいのか、割合を上げるには、という話はとても興味深いです。結局のところ、Quotaといった制度を制定することが手っ取り早いようですが、制定させること自体、達成するのが難しいように感じます(日本では)。男性が多い中で女性を増やすための法制を通すには? 逆にボトムアップとして、地域課題に焦点を当てるというのは納得です。
  • 女性議員が世界でも割合が低いのは、男性が女性よりも優位という意識が強い人がまだ多いからだと思います。私たちが身近に政治参画について語ることも大事で、皆がまずは投票に行くことから始めることも大切だと思いました。「育児や介護、家事も全部全部ぜーんぶ他の人にやってもらった人達がした政治が今の日本を作っている」という言葉が印象に残りました。
     

 第1回 7月23日(土曜日)開講式・ミニ講義 / 講義(1) 女性の貧困【公開講座】

開講式

挨拶する新井所長 令和4年度女性リーダー育成講座が、13名の受講生を迎え開講しました。
 この講座は、女性の貧困問題など地域の様々な課題の解決に、男女共同参画の視点を持って取り組んでいく女性リーダーの育成を目的としています。
 「講義」で幅広い分野の知識を身につけ、「課題学習」で政治参画又は貧困分野の地域課題について各自で調査・学習を進めて成果レポートを作成します。さらに自分の意思をしっかりと相手に伝えるスキルを学びます。コロナ禍の中ではありますが、新たに出会ったこのメンバーで、スーパーバイザーの中野洋恵先生のご指導の下、3月の成果報告会までがんばっていきましょう。

ミニ講義「アンコンシャス・バイアスへの気づきから始めよう」

ワークショップの様子 講義する薄井コーディネータ講師:薄井篤子 当センター事業コーディネータ
 何故、男女格差がなくならないのか? 私たちの頭の中にある様々な「何気ないバイアス」が無意識のうちに影響を与えているのではないか? アンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)をテーマに、講義とワークショップを行いました。自分のアンコンシャス・バイアスに気づき、対処法を理解して仲間とともに乗り越えていくことが社会を変えていくことにつながることを学びました。
また、初めての受講生同士の話し合いは、お互いを知り合うきっかけにもなりました。

講義(1) 女性の貧困「若年女性支援の『これから』を考える」【公開講座】

活動報告をする3団体の代表のみなさんオンライン講義する湯澤先生講義:「若年女性への社会的支援~困難な問題を抱える女性への支援に関する法律の動向を踏まえて~」
講師:立教大学コミュニティ福祉学部教授 湯澤直美さん
活動報告:
  任意団体あれあれあ代表 合同会社のら代表  新井純子さん
  自治体国際化協会多文化共生アドバイザー  石井ナナヱさん
  コミュニティ食堂そらいろ代表  小林夕紀恵さん


 湯澤さんのリモート講義では、女性の貧困の背景にあるジェンダー問題、暴力や性的搾取と若年女性の現状、若者支援政策に求められる視点、これまでの婦人保護事業とこれからの女性支援政策について学びました。
 また、活動報告では地域での若年女性支援の実践を多角的に知ることができました。
 詳細は、女性の貧困問題講演会終了報告をご参照ください。

受講生の声

  • 市議の方や起業の意思のある方など、多様な方との接点を持ちながら、今後刺激と成長の機会を得られる可能性があることにワクワクしています。できることから、一歩を踏み出せるようにこれから半年間取り組んでいきたいです。
  • 女性の立場、貧困、改めて目を向けることができたと思います。また、今までよりも、よりいろいろな社会問題にアンテナをはるきっかけになりました。自分自身の成長につなげ、社会に関わっていける自分になりたいです。
  • 長時間の一日は、もっと大変なことかと思いましたが、実際はあっという間でした。学ぶ事は楽しいです。たぶん今夜、帰宅したらたくさんのキーワードが出てくるのではと思っています。

 

 

お問い合わせ

県民生活部 男女共同参画推進センター 事業担当

郵便番号330-0081 埼玉県さいたま市中央区新都心2‐2 ホテルブリランテ武蔵野3階

ファックス:048-600-3802

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