トップページ > 【スポーツで埼玉を元気にする!】水泳背泳ぎ 金子雅紀選手 ①
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2022年2月7日(月曜日)
金子雅紀選手(イトマン東進所属)は、埼玉県川越市出身で0歳児からベビースイミングを始めました。高校3年のときインターハイ100m背泳ぎで7位に入り、筑波大学へ推薦入学。2013年に日本水泳連盟強化選手に選ばれ、2016年リオデジャネイロオリンピックに出場しています。バサロキックの技術を活かし、短水路(25m)での100m、200m背泳ぎの日本記録を持っています。現在は、世界水泳選手権出場を目指し、競技に励んでいます。
なお、金子選手へのインタビューは、先日インタビューした椿選手の紹介により実現しました。
※令和4年1月11日インタビュー
金子選手のインタビュー記事を3部構成でお届けします。ぜひ御覧ください。
ベビースイミングで始めました。最初は習い事として通っていましたが、小学校2年生から選手コースに入り、週5日通うようになりました。
もともとは個人メドレーの練習をやっていました。その中でも背泳ぎが一番伸びしろがあるとコーチに言われ、5歳上の兄も背泳ぎの選手だったし、背泳ぎならいつでも呼吸できますし(笑)、それからずっと変えることなく背泳ぎの選手としてやってきています。
中学校2年生からは別のスイミングスクールに移り、さらに練習量が増えました。
中学校も高校も水泳部に所属していました。中学の部活では部員が少なかったけれど、その分和気あいあいとしていて楽しかったです。
背泳ぎは結構周りが見えます。自分より後ろにいる人は見えるし、並んでいたり競り合ったりしている人のことは、なんとなくしぶきなどでわかります。0.5秒くらい離れると半身長くらい離れるので、タッチする前に勝負もわかります。調子がよくて冷静になれているときは俯瞰して周りを見ることができますが、がむしゃらになってしまうと周りが見えなくなってしまいます。
意識的に作戦を考えて泳ぐことはあまりしないです。後半から上げるとか、前半から攻めるとか、その時の自分のエネルギーの残り具合でスパートをかけるとか、その場その場でやっています。緻密にやりすぎると動きが固くなってしまうので、かなり大ざっぱに考えています。
社会人2年目の2015年の世界水泳選手権の選考会です。それまでの取り組み方を変え、技術面にフォーカスしたトレーニングや、陸上トレーニングなど、自分に必要なものだけをピックアップしていきました。そうすることで、体の動きがよくなり、調子が上がっていきました。選考会は4月だったのですが、その前の2月の全国大会の200メートルで初めて世界大会に出るための標準記録を切ることができ、その勢いのまま、選考会も100、200メートル両方で標準記録を切ることができて、初めて世界大会の代表に入ることができました。
最初は100メートルで代表に決まったのですが、100メートルは正直狙っていませんでした。その後に行われる200メートルで選ばれればと思っていたのですが、泳いでみたら100メートルが先に決まりました。決まった瞬間は正直わかりませんでした。そのあとの200メートルはもっといいタイムを狙っていましたが、100メートルで満足しちゃったというのもあって、ベストタイムと同じくらいで無難に標準記録を切れたという感じでした。そこはもうちょっと貪欲に結果を狙うべきだったと思います。
学校の体育は苦手でした。球技が特にダメでした。サッカーはディフェンスばかりやっていました。成績も体育が一番悪かったことがあるくらいです(笑)。その分勉強は一生懸命頑張りました。
→ 2 トレーニングについて に続きます。(令和4年2月10日公開)