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掲載日:2022年2月1日

穴あけ舗装面緑化技術

穴あけ舗装面緑化技術について

穴あけ舗装面緑化技術は、花と緑の振興センターが開発した歩道や駐車場などを緑化する技術です。平成18年5月に特許出願しました。

コンクリートやアスファルト舗装面を、ホールソーでコア抜きし、地盤まで掘り下げた穴に植木を植栽し、ポリプロピレン製のコイル状マットで苗木の株元を挟み込んで固定する技術です。すでに舗装されている場所を簡単に緑化することができ、土壌の露出部分が少ないため、除草管理に要する時間を短縮できます。

施工法

  1. 舗装面に直径15~20cmの植栽穴を土層が確認できるまで開けます。
  2. 植栽穴に土(赤玉+堆肥)を入れます。
  3. 植木を植栽穴に入れます。
  4. ポリプロピレン製マットで地際を抑えます。

舗装面緑化の断面イメージ図

技術の特徴

  • ポリプロピレン製マットが支柱の代わりに植物を支持します。
  • ポリプロピレン製マットが二重構造になっているため、泥土の侵入を防ぎ、雑草の発生や二重根の発生を抑制します。
  • ポリプロピレン製マットの層が、ウォータースペースとなっているため、雨水を有効活用できます。

メリット

穴あけ舗装面緑化と従来工法との比較

 比較項目

穴あけ舗装面緑化

植栽升による緑化

スペース

穴を開けるだけなので省スペース

植栽升を必要とする広いスペース

施工

既設の舗装面への施工が容易

既設の舗装面への施工が困難

価格

安価

 

管理

雑草の発生が少ないので省力化できる

雑草の発生が多いため大変

ゴミの投棄

根元が舗装されているためゴミが捨てにくい

土のスペースが多くゴミが捨てやすい

その他

支柱がいらない

支柱の設置が必要

施工例

川口市道合地内(一般道)の中央分離帯
植栽樹種:常緑ヤマボウシ(ホンコンエンシス‘月光’)、ヒペリカム‘バターカップ’、サルスベリ‘チカピンク’ほか

施工前

施工後

植栽した常緑ヤマボウシのアップ

 

施工8年後

 

 

注意点

  • 樹種によっては、この技術に不向きなものもあります。
  • 全体的に樹木の生育は緩慢です。
  • 施工後の潅水管理等、苗木の活着までに管理のポイントがいくつかあります。詳しくは花と緑の振興センターまでご相談ください。

 

お問い合わせ

農林部 花と緑の振興センター 緑化企画・振興担当

郵便番号334-0059 埼玉県川口市安行1015 埼玉県花と緑の振興センター

ファックス:048-290-1012

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