【こどものこえアンケート結果】「部活動の地域移行（展開）」について

1 調査の概要

（1）調査形態

アンケートテーマ：部活動の地域移行（展開）について

アンケート期間：令和7年10月15日～令和7年10月29日

対象メンバー数：2,382人

回答数：1,861人

回答率：78.1％

学年層又は学年別

属性	人数（人）	比率（％）
未就学児（保護者）	481	25.8
小学校低学年（1～3年生）	423	22.7
小学校高学年（4～6年生）	499	26.8
中学生	299	16.1
高校生	159	8.5
合計	1,861	100.0

（2）調査結果の見方

• 設問中の（　）内の数字及びグラフの中の数字は、回答比率（％）です。
• 回答比率（％）は小数点以下第2位を四捨五入したため、個々の比率の合計と全体またはカテゴリーを小計した数値が、100％にならないことがあります。
• グラフの中で「n」とあるのは、その質問の回答者の総数を示し、回答比率は「n」を基数として算出しています。
• 複数回答の質問については、その回答比率の合計は、100％を超える場合があります。

2 調査の目的

　今、埼玉県では、中学校の部活動をさらによいかたちにしていこうとしています。特に、休日の活動を学校単位ではなく、地域の人たちといっしょに行う「地域移行（展開）」という仕組みを作ろうとしています。これは、みなさんがやりたい活動をより自由に選んで続けられるようにするための取組です。

　このアンケートは、みなさんの意見を聞いて、これからの新たな活動のかたち（地域クラブ活動）を考えるために実施しました。

3 調査結果

　アンケート結果から、みなさんの部活動の地域移行（展開）に対する考え方や、地域クラブ活動への思いがよくわかりました。みなさんの声を参考に、地域で充実した活動ができるようにしていきたいと思っています。

　アンケートへのご協力ありがとうございました。

「部活動の地域移行（展開）」の認知度について

質問1

「部活動の地域移行（展開）」という言葉を聞いたことがありますか。（もっともあてはまるものを1つ選んでください。）

【結果】

　部活動の地域移行（展開）という言葉を聞いたことがあるか尋ねたところ、「聞いたことがない（このアンケートで初めて聞いた）」が最も多く6割強（63.7％）であった。次いで、「言葉だけは聞いたことがある」が2割強（20.6％）、「聞いたことがあり、どのようなことか知っている」が1割半ば（15.7％）であった。

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質問2

　（質問1で「聞いたことがあり、どのようなことか知っている」・「言葉だけは聞いたことがある」と答えた場合）その言葉をどこで知りましたか。（あてはまるものを全て選んでください。）

【結果】

　部活動の地域移行（展開）という言葉をどこで知ったか尋ねたところ、「家の人から聞いて知った」「新聞やニュースを見て知った」が最も多くそれぞれ3割半ば超（36.2％）であった。次いで、「学校の先生から聞いて知った」が2割強（22.0％）、「友達から聞いて知った」が1割強（13.5％）であった。

部活動の地域移行（展開）のメリットについて

質問3

　将来、中学校の学校部活動は、「地域クラブ活動」に変わっていく予定ですが、どんなよいことがあると思いますか。（あてはまるものを2つ以内で選んでください。）

【結果】

　「地域クラブ活動」に変わり、どんなよいことがあると思うか尋ねたところ、「自分の学校以外の友達ができる」が最も多く4割半ば超（47.9％）であった。次いで、「地域のいろいろな人たちと関わることができる」が3割半ば超（36.7%）、「学校部活動にない、自分のやりたい活動を行うことができる」が3割半ば（35.8%）であった。

部活動の地域移行（展開）のデメリットについて

質問4

　将来、中学校の学校部活動は、「地域クラブ活動」に変わっていく予定ですが、どんな課題があると思いますか。（あてはまるものを2つ以内で選んでください。）

【結果】

　「地域クラブ活動」に変わり、どんな課題があると思うか尋ねたところ、「活動場所が遠く、時間がかかってしまうかもしれない」が最も多く5割半ば超（56.3％）であった。次いで、「活動するのに、お金がかかるかもしれない」が4割強（40.3%）、「自分のやりたい活動が地域にないかもしれない」が3割強（32.0%）であった。

新たな活動のかたち（地域クラブ活動）に求めるものについて

質問5

　「地域クラブ活動」に求めるものは何ですか。（あてはまるものを2つ以内で選んでください。）

【結果】

　「地域クラブ活動」に求めるものを尋ねたところ、「みんなで楽しく活動したい」が最も多く5割半ば超（56.9％）であった。次いで、「技能を高めたい（上手くなりたい）」が4割弱（39.0%）、「専門性の高い指導者に教えてもらいたい（その活動をよく知っている人に教えてもらいたい）」が3割半ば（34.3%）であった。

中学入学後の学校部活動や新たな活動のかたち（地域クラブ活動）への参加希望について

質問6

【この質問は小学生高学年のみ答えてください】中学校に入学したら、学校部活動や新たな活動のかたち（地域クラブ活動）に取り組みたいと思いますか。（もっともあてはまるものを1つ選んでください。）

【結果】

　中学校に入学したら、学校部活動や新たな活動のかたち（地域クラブ活動）に取り組みたいか尋ねたところ、「学校部活動と『地域クラブ活動』の両方を行いたい」が最も多く4割半ば(44.3%)であった。次いで、「学校部活動のみ行いたい」が4割弱（39.2％）であった。

今後（卒業後）の新たな活動のかたち（地域クラブ活動）への関わり方について

質問7

　【この質問は中学生と高校生が答えてください】今後（卒業後）、新たな活動のかたち（地域クラブ活動）にどのような形で関わりたいですか。（もっともあてはまるものを1つ選んでください。）

【結果】

　中学校卒業後、「地域クラブ活動」にどのような形で関わりたいか尋ねたところ、「卒業後も、やりたい活動を続けるために引き続き、『地域クラブ活動』に参加したい」が最も多く4割強（40.2%）であった。「卒業後は、活動を支える者として『地域クラブ活動』に関わりたい」（18.2％）「卒業後は、教える・伝える者として『地域クラブ活動』に関わりたい」(12.1%)と合わせた「『地域クラブ活動』に参加したい、関わりたい（計）」が7割強（70.5％）であった。「関わりたくない」が3割弱（29.5％）であった。

「地域クラブ活動」のスポーツ・文化芸術活動について

質問8

　「地域クラブ活動」にどのようなスポーツ・文化芸術活動があるとよいですか。意見があれば自由に書いてください。（例：ラグビー、ボッチャ、書道、英会話等）

＜主なご意見＞

• 指導員に明確な資格がある人を求める。
• 従来の部活動にはなく、保護者からは否定されそうな活動でも、コミュニティとして存在することでこどもの居場所になると思う。
• 学校の部活であるような活動＋埼玉県でしかできない埼玉県の文化的な活動や埼玉県独自の場所を利用した活動。
• 同じ年代の子たちとやっても良いと思うが、地域クラブ活動にあることで経験のある大人や指導者が積極的に関わることができるため技術を高めることが可能になると思う。
• スポーツ・文化芸術活動ではないが、地域主体の活動だからこそできる社会貢献を学校の垣根を越えて提案・実行できる場があったらいいと思う。
• バスで遠くまで行き、お金がかかるものは難しい。学校内でできることがいい。
• 書道やピアノなど親が連れて行けず、やらないままになっていることもあるので、教えていただけると助かる。
• 文芸部や短歌、和歌、写真の発表の場など、せっかく世代を超えた集まりになるのであれば、世代にかかわらず全員が楽しめ、価値観の違いを共有できるような活動が多くあれば、大人も子どもも面白いと思いました。
• オリンピック競技になっているものや障害者スポーツ（例：車椅子バスケ）
• ボール遊びのできる公園がないので地域クラブ活動でどこか場所を借りてバスケやサッカー、ドッジボールなどいろいろなスポーツができるといいなと思った。

※上記を含め、計1,015件の貴重なご意見をいただきました。アンケートへのご協力ありがとうございました。