県教委だより第723号（令和3年7月21日発行）

目次

1. 新しい特別支援学校の整備について～多様な学びの場の充実に向けて～（特別支援教育課）
2. 新校の校名アイデア募集について（魅力ある高校づくり課）
3. 「良い授業を見つけ！広めて！学力UP事業」映像資料について（義務教育指導課）
4. 新教育委員の就任（総務課）
5. 諸手当の返納防止について、公務・通勤災害補償制度について（教職員課）
6. 企画展「太平記絵巻」（歴史と民俗の博物館）
7. 学校におけるメンタルヘルスリテラシーの向上に向けた教育の充実（生徒指導課・保健体育課） 

 新しい特別支援学校の整備について ～多様な学びの場の充実に向けて～（特別支援教育課）

県立知的障害特別支援学校の現状と課題

県立知的障害特別支援学校では、県南部、県東部地域を中心に児童生徒数の増加が著しく、過密の状況が続いています。
埼玉県では、こうした状況への対応として、平成31年3月に策定した埼玉県特別支援教育環境整備計画に基づき、特別支援学校における教育環境の整備を進めています。

県立戸田かけはし高等特別支援学校（令和3年4月開校）

令和3年4月、戸田かけはし高等特別支援学校が、戸田翔陽高校の敷地内に開校しました。
高等部単独の特別支援学校として、「認め合い、高め合い、励まし合いながら、豊かに生きていくための土台をつくる」という学校教育目標を掲げ、カフェ運営などの作業学習、高校や地域との交流など、特色ある教育を進めていきます。令和3年6月4日（金曜日）には、知事や県議会副議長をはじめとする来賓の方々をお招きして、開校記念式典が開催されました。
戸田かけはし高等特別支援学校ホームページ（別ウィンドウで開きます）

県立越谷西特別支援学校松伏分校（令和3年4月開校）

令和3年4月、越谷西特別支援学校松伏分校は、県内で4校目の高校内分校として、県立松伏高校内に開校しました。令和3年4月9日（金曜日）には、「令和3年度埼玉県立越谷西特別支援学校松伏分校 開校式並びに入学式」が行われました。
松伏分校の学校教育目標は、「自ら学び、考え、行動し、『なりたい自分を創る』」です。卒業後の社会でたくましく活躍する姿を願い、教科学習、職業教育、交流および共同学習、学校行事など、3年間で様々な経験が積み重ねられるような充実した教育活動を計画しています。
越谷西特別支援学校松伏分校ホームページ（別ウィンドウで開きます）

 

県東部地域特別支援学校（仮称）の設置（令和5年4月開校予定）

県東部地域特別支援学校（仮称）は、旧岩槻特別支援学校の校地を活用して設置する小学部、中学部及び高等部を置く特別支援学校です。現在は、新設校舎並びに既設校舎改修の工事を進めています。
県東部地域特別支援学校（仮称）（別ウィンドウで開きます）

新たな高校内分校の設置

高校内分校の設置は、特別支援学校の過密状況の緩和が図られるだけでなく、主に近隣の市町村立中学校の特別支援学級の生徒の進路先の一つとして可能性を広げるものと考えています。
現在、令和4年4月の開校に向けて、上尾南高校内分校（仮称）、北本高校内分校（仮称）、宮代高校内分校（仮称）の3つの開設準備室を設置して、準備を進めているところです。
さらに、令和5年4月の開校を目指して、狭山清陵高校内分校（仮称）、白岡高校内分校（仮称）、鳩ケ谷高校内分校（仮称）の整備を進めています。
県では更なる高校内分校の設置も含め、特別支援学校の教育環境整備に向けた検討を進めていきます。引き続き、本県の特別支援教育の推進のため、御理解御協力をよろしくお願いいたします。

県立特別支援学校の整備（別ウィンドウで開きます）

【問合せ】特別支援教育課  教育環境整備推進担当（電話：048-830-6883）

 新校の校名アイデア募集について（魅力ある高校づくり課）

「魅力ある県立高校づくり第1期実施方策」に基づき、令和5年4月に児玉新校及び飯能新校が開校します。つきましては、児玉新校及び飯能新校にふさわしい校名アイデアを皆様から募集します。

募集期間

令和3年7月21日（水曜日）～令和3年8月31日（火曜日）

応募方法

次の(1)から(3)のいずれか

(1)電子申請・届出サービス（別ウィンドウで開きます）

(2)応募用紙（PDF：452KB）（別ウィンドウで開きます）により郵送、ファックス又はメール

(3) E-mail(a6780-02@pref.saitama.lg.jp)
必要事項（校名アイデア、その理由、居住する市区町村名、お名前）の記入があれば、応募用紙でなくても応募できます。
応募いただいた校名アイデアは、校名を検討する際の参考とさせていただきます。
※応募いただいた方の個人情報については、校名アイデア募集以外の目的での使用は一切いたしません。

新校の概要

児玉新校 (児玉白楊高校と児玉高校の統合)

児玉白楊高校の場所に新校を開校します。
県内唯一の普通科、農業科、工業科の3つの学科がある高校です。

飯能新校 (飯能高校と飯能南高校の統合)

飯能高校の場所に新校を開校します。
探究的な学びのモデル校を目指す全日制課程・定時制課程併置の普通科高校です。

※児玉白楊高校と児玉高校、飯能高校と飯能南高校は令和4年度入学者選抜まで生徒募集を行います。

詳しくは、魅力ある県立高校づくりについて（別ウィンドウで開きます）

【問合せ】魅力ある高校づくり課（電話：048-830-6902）

 「良い授業を見つけ！広めて！学力UP事業」映像資料について（義務教育指導課）

1.事業の目的

埼玉県教育委員会では、埼玉県学力・学習状況調査の結果から把握した、児童生徒の学力を伸ばしている先生方の授業の映像資料を作成しました。この映像資料を研修等で活用することで、教員の授業改善を通じて児童生徒の学力向上を図ることをねらいとしています。

2.「良い授業」について

映像資料には、「主体的・対話的で深い学び」の視点での授業改善に取り組んでいる様子や、先生と子供たちの信頼関係、子供たち相互の望ましい人間関係に基づく授業や学級づくりを実践している様子などを収録しています。「主体的・対話的で深い学び」を効果的に行うためには、教師による学級経営の充実が不可欠です。良い学級経営ができている学級の児童生徒が、学力や、自己効力感などの非認知能力を伸ばしている傾向があることが、これまでの埼玉県学力・学習状況調査の結果分析から明らかになっています。

3.映像資料について

（1）内容
映像資料は、小学校4～6年の国語・算数、中学校1～3年の国語・数学の他、小学校6年の外国語、中学校1年の英語、小学校4～6年及び中学校2年の学級活動、そして、朝の会・帰りの会の様子を、ダイジェスト映像も含め全部で70本作成しています。

（2）特長
授業の場面ごとに解説を掲載するとともに、教師の発問や児童生徒の重要な発言などをテロップとして表示し、授業展開のポイントを明示しています。

また、メイン画面とサブ画面を併用し、教師と児童生徒の様子を同時に映すことで、教師の目線の配り方や間の取り方などのノウハウや、優れた授業の臨場感も感じられるようにしています。

（3）視聴方法
映像資料は、県立総合教育センターのホームページ内にある「義務教育指導課 研修用資料サイト（https://ecsweb.center.spec.ed.jp/gimushi/）」で県内公立小中学校等の教職員（さいたま市を除く）のみ視聴いただけます。教職員の皆様には、本映像資料を、年次研修や校内研修、自主研修等で活用することにより、教科の枠にとらわれず、「主体的・対話的で深い学び」の視点での授業改善を進めていただくとともに、学級経営を充実させることにより、児童生徒の学力向上につなげていただくようお願いします。「義務教育指導課 研修用資料サイト」（別ウィンドウで開きます）

 

 

 

【問合せ】義務教育指導課　学力向上推進・学力調査担当（電話：048-830-6779）

 新教育委員の就任（総務課）

教育委員会新委員に坂東由紀氏が就任

  後藤素彦委員の任期満了に伴い、新委員として、坂東由紀氏が令和3年7月11日付けで就任しました。任期は令和7年7月10日までの4年間です。
  坂東氏は、福島県立医科大学を卒業後、北里大学メディカルセンター病院長、北里大学看護専門学校学校長等を歴任されました。
現在は、北里大学メディカルセンター小児科部長として小児医療に携わりながら、北里大学医学部小児科学教授として、後進の育成に御尽力されております。

現在の県教育委員会の構成

職名	氏名	現在の職業	委員の任期の始期
教育長	髙田  直芳（たかだ  なおよし）	県教育長	令和2年6月19日から （再任）
委員（教育長職務代理者）	伊倉  晶子（いくら  あきこ）	大学教員	平成29年12月26日から
委員	遠藤  克弥（えんどう  かつや）	大学教授	平成30年4月1日から
委員	石川  美津夫（いしかわ  みつお）	会社員	平成30年10月18日から
委員	戸所  邦弘（とどころ  くにひろ）	会社役員	令和2年12月27日から
委員	坂東  由紀（ばんどう  ゆき）	医師	令和3年7月11日から

※ 委員の氏名の一部にJIS規格第1・第2水準にない文字があるため、第1・第2水準の漢字で表記しているものがあります。

【問合せ】総務課　議事文書担当（電話：048-830-6619）

 諸手当の返納防止について、公務・通勤災害補償制度について（教職員課）

諸手当の返納防止について

本当に怖い、扶養手当の返納

例年、所得要件超過による扶養手当の返納事例が多数発生しています。

返納が生じないよう、被扶養者の所得が要件を超えないか確認してください。

 

Q1 扶養手当を受給するための所得要件は？ 
  (1) 年額103万円未満   (2) 年額130万円未満   (3) 年額150万円未満  （回答はこちら）
原則、所得については事実発生日から今後1年間の所得で判断します。

（事後確認では原則、所得証明書（1月～12月）により確認します。）

 

Q2 扶養している子（大学生）のアルバイト収入が所得要件を超えていることが判明し、
12か月分の扶養手当を返納することとなった。最も近い返納額（概算）は？
(1) 約12万円   (2) 約18万円   (3) 約27万円  （回答はこちら）
扶養手当の返納は、地域手当や期末勤勉手当などに影響がある他、

税金の扶養親族の取消や、健康保険証の資格が喪失となる場合があります！

 

	手当制度について	届出方法について
市町村立学校職員	所属の給与事務担当者
県立学校職員	教職員課給与制度担当 (電話：048-830-6667)	総務事務センター分室 ヘルプデスク (電話：048-830-6827)
課所館職員	総務課人事担当 (電話：048-830-6622)

公務・通勤災害補償制度について

• 掲示物を整理中、踏み台から落ちて骨折した。
• 体育の授業中、児童生徒に手本をみせようとして、アキレス腱を断裂した。
• 通勤途中に追突事故をおこしてしまい、頸椎を痛めた。

など、公務中や通勤途中の事故によるけが等については、公務（通勤）災害の認定を受けることで、その治療費等が補償されます。

 公務（通勤）災害の認定を受けるためには？

• 　医療機関を受診し、診断・治療を受けてください。
• 　医療機関受診の際は、共済組合員証（保険証）は使用せず、公務（通勤）災害の認定請求を行う予定である旨を医療機関へ伝えてください。
• 　所属所に申し出て、「公務（通勤）災害認定請求書」を提出してください。

●公務（通勤）災害認定の審査には期間を要する場合があります。

●勤務時間中の事故、通勤途中の事故のすべてが公務（通勤）災害として認められるとは限りません。

詳しい手続の方法は、教職員課のホームページをご確認ください。

 

 

 

【問合せ】教職員課  総務・退職手当担当（電話：048-830-6665）

 

回答

Q1 (2)年額130万円未満

Q2(3)約27万円

 企画展「太平記絵巻」（歴史と民俗の博物館）

企画展「太平記絵巻-描かれた武士の世界-」

県立歴史と民俗の博物館では、令和3年7月17日（土曜日）から9月5日（日曜日）まで、企画展「太平記絵巻-描かれた武士の世界-」を開催します。
『太平記』は、『平家物語』と並び、日本の軍記物語の双璧として名高い作品です。文学、または史書としてだけでなく、謡曲、浄瑠璃、歌舞伎などの題材として根強い人気を誇ります。この『太平記』の物語を、極彩色の絵巻に仕立てた現存唯一の作品が「太平記絵巻」です。そこには、綺羅星のごとき武士たちの活躍が鮮やかに描かれています。
「太平記絵巻」は、全12巻のうちニューヨーク・パブリック・ライブラリーで2巻、国立歴史民俗博物館で3巻の所蔵がありますが、当館では最多の5巻（巻第一、第二、第六、第七、第十、すべて埼玉県指定文化財）を所蔵しています。当館所蔵の5巻が一挙に公開されるのは17年ぶりです。
本展では、埼玉県ゆかりの貴重な文化財であり、地域の宝である「太平記絵巻」の魅力をわかりやすく紹介します。

【問合せ】県立歴史と民俗の博物館（電話:048-645-8171）

 学校におけるメンタルヘルスリテラシーの向上に向けた教育の充実（生徒指導課・保健体育課）

埼玉県教育委員会は、東京大学大学院教育学研究科健康教育学分野と「学校におけるメンタルヘルスリテラシーの向上に向けた教育の充実に関する連携協定」を締結しました。
「学校におけるメンタルヘルスリテラシーの向上に向けた教育の充実」とは、心の不調が急増する思春期の児童生徒と周囲の大人が正しい知識と理解を獲得し、心の不調に早期に気付く力やSOSを出せる力を身に付けることを意味します。さらに、周囲の大人がそのSOSを適切に受け止める、あるいはSOSを出すことができない児童生徒への関わり方を身に付け、支援へとつなげるための体制整備など広くとらえています。
同大学院教授の佐々木 司氏は「学校におけるメンタルヘルス」の実践に詳しく、精神科医としても活躍されています。昨年度から、佐々木氏による講義動画を各学校に配信し、教職員の校内研修等で活用しています。
また、令和3年度から3年間、中学校8校、高等学校5校を「メンタルヘルス研究推進校」に指定しました。保健体育科教諭や担任、養護教諭等が中心となり、心の不調は誰にでも起きること、周囲に相談することの大切さなどについて学ぶための授業実践等に取り組みます。
コロナ禍で児童生徒の「心のケア」の必要性も高まっています。研究推進校の実践を各学校に広く発信しながら、県内で心の不調を抱える児童生徒を早期発見、早期対応できる校内体制の強化を目指します。

 【問合せ】生徒指導課  生徒指導・いじめ対策・非行防止担当（電話:048-830-6908）

                   保健体育課  健康教育・学校安全担当（電話:048-830-6963）

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