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掲載日:2023年10月20日
Q 井上航 議員(県民)
大野知事は、「日本一暮らしやすい埼玉を実現する これからの4年に向けて」と題した政策集を発表し、知事選挙に臨み、当選されました。この政策集には、5か年計画に記載のない用語も登場します。こうした新たなキーワードには、知事の新たな問題意識や課題解決に向けた意気込みが込められていると感じております。
その中で私が注目したのが、「一次産業が抱える課題の抜本的な改善」の章に登場する「フードテック」、そして「アグリテック」というフレーズです。ウクライナ侵攻をきっかけに食料、燃料、肥料などが不足・高騰する世界的な食料危機を迎え、ほかにも地球沸騰化とも言われる気候変動、人口減少、超少子高齢化という人口動態の変化、担い手不足、物流の2024年問題などにも、一次産業は密接に関わります。そうした課題山積の状況に対して、大野知事は食文化の新しい技術を活用し、食料供給や環境保護等の社会的課題の解決などにつながる新たなビジネスを意味する「フードテック」、そしてスマート農業を含む「アグリテック」を推進することで解決に臨もうと打ち出しました。
そこで、埼玉県において、これからどのようにフードテック及びアグリテックを進めるお考えなのか、知事の御所見を伺います。
A 大野元裕 知事
気候変動による異常気象の頻発化や農家の高齢化、環境への配慮など一次産業が抱える課題が複雑化する中で、アグリテック/フードテックはこれらの課題を抜本的に改善をする糸口になるものと考えております。
先端技術の導入を進め効果を最大限発揮させるためには、農家のニーズの把握や導入環境整備と併せ、企業の技術開発やマッチングなど産業支援的な観点や資源の有効活用など環境的観点からも取り組む必要があります。
このように論点が多分野に及ぶものにつきましては、縦割りの部局ごとでの対応は難しくなってまいります。
そこで、本年4月に縦割り行政を超克したプロジェクトチームをスタートさせました。
チームでは、異なる所属から集まったメンバーが交わり、多様な知見や価値観をぶつけ合いながら、問題解決に向けて新しいアイデアや手法を模索してまいります。
現状把握のために行った関係者からの情報収集や意見聴取では、県に支援を期待する多数の声があがりました。
例えば、施設園芸農家からは複数の先端技術を組み合わせた際の効果の見える化を望む声や、陸上養殖の事業者からは、技術的支援や情報交換の場を求める意見がありました。
チームには、こうした声はもちろん、時代の潮流や本県の地理的優位性など様々な観点から先端技術の普及実現に向けた施策を検討させております。
今後もプロジェクトチームを活用し、部局横断の特性を生かした多角的なアプローチにより、一次産業が抱える課題改善に向け、アグリテック/フードテックを推進する担い手・企業を積極的に支援をしたいと考えております。
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