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掲載日:2022年7月12日
Q 水村篤弘 議員(民主フォーラム)
私は、2019年に公園の魅力づくりや活性化について一般質問をさせていただきました。地元の所沢航空記念公園では、地域のボランティア団体の方が障害者の方も共に楽しめるユニバーサルスポーツのイベントを定期的に開催をしており、もっと障害者の方も一緒に楽しめる公園になってほしいと考えておりました。障害者団体の方からは、バリアフリー公園を整備してほしいとの要望もいただいておりました。
障害がある子供もない子供も一緒に楽しく遊ぶことができる公園のことをインクルーシブ公園といいますが、先日、蓮田市長になられた当時の山口京子県議もインクルーシブ公園の整備について質問されていました。
インクルーシブ公園として有名な東京都立砧公園を見学させていただきましたが、インクルーシブ遊具の設置されているみんなの広場は本当に大勢の家族連れでにぎわっていました。県営公園では、3月に初めて秩父ミューズパークに車椅子でも利用できる緩い勾配のインクルーシブ遊具の滑り台が整備されました。今年度中に熊谷スポーツ文化公園にも整備され、今後、ほかの公園でもインクルーシブ遊具の導入について検討を進めていくとのことで、こうした動きをうれしく思います。
以上を踏まえて質問は、1点目、今後の整備方針、スケジュールについて具体的にお示しください。また、整備の更新時期に合わせて導入をするとのことですが、近くに国立リハビリテーションセンターがあり、障害者の利用も多い所沢航空記念公園などについては、こうした事情も配慮するべきと考えますが、御見解を伺います。
2点目、2020年に一般社団法人TOKYO PLAYなどが行った砧公園での調査では、障害のある子は「パニックになったところを白い目で見られないか」、障害のない子は「障害を持つ子にけがを負わせはしないか」と及び腰の回答もあったとのことです。これらを踏まえ、障害の有無によらず相手の分からない不安が強く出ており、関わりを避ける心理が働くと分析されています。
インクルーシブ公園を利用しない障害者の声も別途聞いたところ、「迷惑をかけそうなので、そもそも人の多い場所に行かない」や、「障害者理解に乏しく、心的負担が大きい」と最初から諦めているような回答もあったとのことです。
こうした調査からは、遊具を設置した後の利用方法について、利用する親子や教育・福祉の専門家、公園の近隣住民などと連携して協議、改善、運営をしていく必要があると考えますが、御見解を伺います。
A 村田暁俊 都市整備部長
「障害のある子もない子も遊ぶことができ、誰もが同じ場所で楽しむことができる」というインクルーシブ公園の考え方は、SDGsの理念にも通じる視点であり、多くの県民に利用いただく県営公園に取り入れるべきものと考えております。
このため、県では、遊具の更新に合わせ、インクルーシブ遊具を、令和3年度は秩父ミューズパークで試行的に設置し、令和4年度は熊谷スポーツ文化公園で進めているところでございます。
今後の整備方針・スケジュールですが、遊具の更新は、現在、長寿命化計画に基づき計画的に実施をしております。
この計画を基本として、先に導入した2公園での利用状況や課題などを整理するとともに、県内のバランスや利用者のニーズに配慮しながら、インクルーシブ遊具の導入を検討してまいります。
また、所沢航空記念公園など、障害者の利用が多く見込まれる公園については、インクルーシブ遊具の導入や今ある施設を生かしながら誰もが楽しめる空間づくりができないか検討をしてまいります。
次に、遊具を設置した後の利用方法についてでございます。
御紹介のありました東京都の砧公園での調査結果を拝見し、インクルーシブ遊具の利用に際し、障害のある方も、また障害のある方を見守る方にも心理的な不安や負担があることを理解いたしました。
単なるハードの整備にとどまらず、利用される方々のお気持ちに十分配慮した公園の運営が大切である、と改めて認識したところでございます。
先程申し上げました2つの公園での利用状況や課題などを整理する中で、利用される方々の声や専門家の方々の御意見を広く伺い、インクルーシブ遊具が十分利用されるような方策を講じてまいります。
今後も、誰もが利用しやすい公園の運営に努めてまいります。
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