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掲載日:2022年3月30日
Q 渡辺 大 議員(自民)
三芳町をはじめとする三富地域において営まれてきた江戸時代から続く落ち葉堆肥農法は、落ち葉を集め堆肥に、また武蔵野平地林を生かした農業生産を行うなど、自然の生態系を生かした環境に優しい持続可能なシステムとして、平成29年3月に日本農業遺産に認定されました。また、令和3年2月には農林水産省の世界農業遺産への認定申請に係る承認を得たところです。
この落ち葉堆肥農法は、地球環境への貢献という点でSDGsやカーボンニュートラルの観点から、アフリカ諸国、アジア諸国においても研究対象として注目を集めているものです。
そこで、三富地域において営まれてきたこの落ち葉堆肥農法を将来にわたって保全していくため、農地への植樹の特例、農用林の相続税対策や森林経営計画の見直し等について検討できないか、農林部長の御見解を伺います。
A 強瀬道男 農林部長
三富地域の落ち葉堆肥農法は、美しい景観や豊かな生物多様性を育む、未来に継承すべき農法であり、落ち葉を供給する平地林を確保していくことが重要です。
農地への植樹については、農地法の「農地を農地以外のものにする」ことに該当し、原則として転用許可が必要です。
植樹に係る転用許可については、農地の防風林などであれば、優良農地でも例外的に許可できるといった特例が設けられています。
特例の適用につきましては案件ごとに判断する必要があるため、案件の具体的な内容に応じて対応してまいります。
また、農用林を含む平地林の相続税対策については、県として、農地と同様に、平地林を相続する際に納税を猶予するなどの制度を創設するよう、国に要望しているところです。
さらに、森林経営計画に関しては、計画対象の森林は相続税評価額が控除される特例があり、三富地域の計画対象森林にも4割の控除が適用されています。
地域で森林経営計画を見直す場合は、見直し内容の相談に応じるなど県として必要な支援を行ってまいります。
世界農業遺産認定を目指す三富地域の落ち葉堆肥農法を、将来にわたり継承していけるよう、関係市町などと連携しつつ支援してまいります。
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