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掲載日:2024年10月17日

令和3年9月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(柳下礼子議員)

米軍・自衛隊基地周辺住民の安全と健康を守るために

Q   柳下礼子 議員(共産党)

平成11年に自衛隊機が狭山市内の市街地隣接地に墜落し、平成28年4月に入間基地所属の自衛隊機が鹿児島県内の山中に墜落するなど、基地周辺の住民は絶えず航空機事故の危険にさらされています。埼玉県基地対策協議会の国への要望書には書かれています。正に、私たち所沢周辺の地域住民は、絶えず墜落や事故の危険にさらされているのです。
8月29日、航空自衛隊入間基地周辺におけるブルーインパルスによるカラースモーク不適切使用が行われました。東京パラリンピック開会式の競技会場で曲芸飛行を行った第1編隊の予備、第2編隊の3機が入間基地に着陸する際に、防衛省内で申し合わせていた使用基準高度305メートルを下回る高度でカラースモークを噴射したのです。基地周辺の民間車両に多い車では数十か所に塗料が付着し、狭山市内などから800件の苦情が防衛省に寄せられているとのことです。このうちの1機は、高度30メートルで噴射していたのが目撃されています。
カラースモークについては、1998年の北海道・山口の航空祭で同様のカラースモーク付着被害があり、その後取りやめていたのに、東京都からの依頼でオリパラのために復活させたとのことです。
両編隊は約305メートル以下ではスモークは使用しない規則となっていたとのことですが、なぜ低空での噴射を行ったのか明らかにされていません。防衛省に解明を求めるべきです。企財部長、答弁を求めます。
防衛省に確認したところ、埼玉県内の過去の航空機からの部品落下件数について、2018年から3年間に30件が報告されています。そもそも人口密集地での曲芸飛行はやめるべきです。
スモーク散布事故について県の対応と見解、防衛省に対して周辺の市民に周知し、被害実態を把握し誠実に補償することについて、また人口密集地での曲芸飛行の中止について、防衛省に申し入れるべきです。企画財政部長、答弁を求めます。

A 堀光敦史 企画財政部長

「ブルーインパルスによるカラースモークの不適切な使用について防衛省に解明を求めるべき」についてでございます。
東京2 0 2 0パラリンピックの開会日の展示飛行において、カラースモークの不適正な使用により、航空自衛隊入間基地周辺の皆様に被害を及ぼす事案が発生しました。
このため、県と基地関連14市町で構成する埼玉県基地対策協議会では、8月31日に要請活動を行い、被害状況を確実に把握し責任を持って適切な措置を講じること、事実関係を明らかにし関係自治体に説明すること、再発防止策を講じるとともに航空機の適正な運用を徹底すること、この3点を航空自衛隊入間基地に要請したところでございます。
この要請に対し、入間基地からは、基地周辺の住民へ感謝の気持ちを伝える目的などでカラースモークを使用した、本来、事前に決められていた高度で使用すべきであったが、結果として、その高度を下回って使用されたとの説明がありました。
現時点においても、原因については、調査中としております。
県としては、引き続き、本事案の事実関係が明らかとなるよう、国に求めてまいります。
次に、「県の対応と見解を明らかにし、防衛省に対して周辺の市民に周知、被害実態を把握、誠実に補償するよう求めるとともに、人口密集地での曲芸飛行の中止を申し入れるべき」についてでございます。
このような事案が発生したことは誠に遺憾であり、県では、先ほど御答弁申し上げた8月31日の要請において、被害状況を確実に把握し責任を持って適切な措置を講じることなどを求めました。
本事案については、国は問い合わせ窓口を設置するとともに、ホームページやSNSを活用して周知しているほか、一件一件、現場確認を行い、補償について検討しているところと聞いております。
また、曲芸飛行の中止については、入間基地を取り巻く市街地の現状を考慮し、飛行展示や曲芸飛行は最小限にとどめ、重大事故につながる市街地上空での低空飛行展示は行わないことなどを、毎年度、国に要望しているところでございます。
県としては、国において責任ある対応が着実に実施されるよう注視するとともに、引き続き、市街地上空での低空飛行展示を行わないよう、埼玉県基地対策協議会を通じて粘り強く要望してまいります。

 

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。
  • 氏名の一部にJIS規格第1・第2水準にない文字がある場合、第1・第2水準の漢字で表記しています。 

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