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掲載日:2023年7月10日
Q 岡村ゆり子 議員(県民)
県内公立学校では授業は再開したものの、依然として部活動は再開できずにいます。そのような中、新型コロナウイルス感染症の影響で春・夏の甲子園、インターハイ、文化部の大会や公演などの中止決定が相次ぎ、高校3年生は集大成を迎えられないまま卒業となってしまう現状がございます。今月10月に高野連が春の大会で出場権を獲得していた学校に、甲子園球場で代替試合を行わせることを決めたように、競技によってはまだ大会開催の望みがあるものもございます。
しかしながら、大会などを行うことで感染リスクも高まることが懸念されるため、どのような決断がなされるのか不透明な状況です。
また、約3カ月間休校となり、その分の授業時間が大幅に減少しているため、まずは学習の遅れをどのように取り戻すかに重きを置かざるを得ない現状もございます。中止となってしまった大会の代わりの地区大会を行うにしても、時間や場所の確保ができないというお声もあります。
以上の点を踏まえ、教育長に三点、お伺いいたします。
一点目として、ひたすらに部活動に取り組んできた生徒や保護者からは、部活動を完結して次に進みたいというお声をいただいています。5月29日には県西部の5市の市長が知事に、工夫を凝らした高校生地方大会の開催に関する要望書を提出されました。各競技団体が代替の大会を行う場合には、積極的に協力していただきたいのですが、県の関わり方はどのようになるのでしょうか。また、感染症対策や衛生管理なども行っていかなくてはならないと考えますが、御見解をお聞かせください。
二点目として、大きな目標を失ってしまった生徒への心のケアも必要でありますが、どのような体制をとっていくのかお聞かせください。
三点目ですが、例えばラグビーは体がぶつかり、モールやスクラムで完全なる密ですし、テニスはシングルであれば問題ありませんが、ダブルスですと交錯する場面もあるなど、競技の特性によって実施しがたいものもあります。また、部室や更衣室も密になります。文化部など室内の活動では、三密を避けられない現状もございます。このようなことを鑑みますと、新型コロナウイルス感染症の影響により今後の部活動の在り方や活動内容、指導内容を検討していかなくてはならないと考えますが、教育長の御所見をお聞かせください。
A 高田直芳 教育長
まず、代替大会への県の関わり方や衛生管理についてでございます。
文化部については、全国高等学校総合文化祭が、Web上で開催されることとなりますが、多くの全国規模のコンクールは中止となりました。
また、運動部については、インターハイや夏の甲子園など全ての全国大会が中止となりました。
こうした中、県内ではインターハイや夏の甲子園の代替大会が計画されており、感染症対策や熱中症予防など、主催者である各競技団体は、十分な安全対策を講じる必要がございます。
そのため、主催者となる県高等学校体育連盟や県高等学校野球連盟に対し、必要となる経費等を補助するための予算を、今議会にお願いしているところでございます。
県としては、生徒が部活動をやり切ったという気持ちで次のステップに進めるよう、積極的に協力してまいります。
次に、生徒の心のケアの体制についてでございます。
部活動の集大成として、最後の大会に臨むことができなかった生徒の気持ちを考えると、私自身も大変心を痛めております。
学校生活に重要な位置を占める部活動が、突然終わってしまったことで、目標を見失ったり、将来の進路に悩んだりすることも少なくないと考えております。
こうした生徒たちにとって、身近な存在である顧問の教員や担任による声かけ、相談しやすい雰囲気づくりなどが重要です。
その上で、生徒の日常の様子を丁寧に把握し、必要に応じて養護教諭やスクールカウンセラーとの連携を図るなど、学校全体で組織的、継続的に対応するよう指導してまいります。
次に、今後の部活動の在り方についてでございます。
県では、県立学校に対して徹底した感染症対策を講じた上で活動するための、具体的な留意事項を周知しております。例えば、道具をこまめに消毒することや、2人組での運動を当面避けること、屋内においては窓を全開にして練習を行うことなどの対応を求めたところでございます。
今後も、感染症対策を徹底し、生徒にとって部活動が安全に行えるよう各学校を指導してまいります。
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