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掲載日:2020年3月31日
Q 醍醐 清 議員(県民)
現在、国を挙げて団塊の世代が75歳となる2025年に向けて、高齢になっても住み慣れた地域で自分らしく暮らし続けられるよう、地域包括ケアシステムの構築が進められております。本県においても、この構築に向けて県が市町村をきめ細かに支援しているものと感じております。
そうした中、私が最近強く感じるのは、高齢者が集まるサロンがあちこちに開設され、多くの皆さんがそこに参加して生き生きとしているということです。住民が主体となって実施しているサロンでは、集まった一人ひとりが主役となって自分たちのサロンをつくっており、参加者の喜びや生きがい、社会参加の意欲を高めていると感じています。
例えば、会話を楽しむことと併せて防災や書道、生け花など、参加者のうち得意な人が教える側となって役割を持ちながら、趣味活動などを盛り上げています。最近では、囲碁や将棋に加えて、健康マージャンなども人気があるなど、多くの高齢者の楽しみの場となっております。
先日、私の地元でも地域の高齢者が気軽に集まれて楽しめる憩いの場が欲しいという声が上がりました。「ボランティアの皆さんによる高齢者サロンを立ち上げてほしい」という意向でございます。立上げに当たっては、サロンを継続的に実施していく場所が見つからずに大変困っているという相談がありました。関係者と協議したところ、たまたま町内会館に空きがあったことから無償貸与を受け、実施につなげることができました。昨年12月に1回目を実施したところ、これまた大盛況で、運営に携わったボランティアの方々も「とても楽しかった」とおっしゃっておられました。
このように、地域に根差した協力体制、意識づくりが必要であると痛感しております。ただ、主催者側からは「今後も継続していきたいが、ボランティアの担い手不足や運営費捻出など事業の継続に不安も抱えている」というお話をいただきました。これは、県内で活動されている各団体等からも出てくる共通する課題の一つではないかと思います。
そこで、お伺いします。こうしたサロンの拡大や充実について、県では今後どのように進めていかれるのか、福祉部長にお伺いいたします。
A 知久清志 福祉部長
議員お話のとおり、高齢者サロンは、参加する人の楽しみや健康づくりの場になるとともに、運営する人にとってもやりがいや生きがいになると考えています。
県では、市町村でサロンの立ち上げや運営支援などを行う生活支援コーディネーターに、先進的な取組事例の紹介や現場視察研修を行うほか、地域づくりの専門家を派遣し個別に助言するなどの支援を行っています。
また、サロン活動を紹介した漫画や事例集を作成し、住民の意識醸成を図るとともに、市町村が実施する体操ボランティアの養成講座に理学療法士などを派遣し、担い手の育成を行っています。
こうした取組を強化していくとともに、開催場所の確保に苦労しているとの声も聞かれることから、企業などに協力をいただき場所の確保にも取り組んでまいります。
令和2年度、高齢者に優しいサービスを提供する店舗をプラチナ・サポート・ショップとして登録する制度を立ち上げる予定です。
そこで、企業への訪問などを通じて、店舗の空きスペースの提供を働きかけるとともに、お貸しいただける店舗を登録し、住民に情報提供することで、活動場所の拡大につなげてまいります。
今後とも地域に根差したサロンの拡大や充実を図れるよう、市町村を積極的に支援してまいります。
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