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掲載日:2020年3月31日
Q 田並尚明 議員(民主フォーラム)
いつの世も戦争や紛争、国家間の問題等に直面したとき、その犠牲になるのは子供や弱い立場にある人たちです。そういう犠牲を減らすため、様々な条約が国家間で結ばれてきました。日本も1994年に子どもの権利条約を結びました。また、本県の埼玉県青少年健全育成支援プランでは基本理念の中に、「青少年が次代を担う者としての自覚と誇りを持ち、心身ともに健やかに成長できるよう見守り、手を差し伸べていくことが大人の役割と責任でもあります」とあります。しかし、教育の質問でも触れさせていただきましたが、先生によるわいせつな事件、また生まれた場所や国をはじめ、子供たちの努力ではどうにもならないことによって差別やいじめなどが多発しています。このような社会で子供たちは本当に自覚と誇りを持ち、心身ともに健やかに成長できるのでしょうか。いろいろな理由で差別されたり、いじめられた子供たちが、この世の中を愛せるのでしょうか。
私は空手の修行やいろいろな方との出会いの中で、私はまだそこには至っておりませんが、本当の強さは優しさだということを学びました。また、議員として弱い立場の人たちに手を差し伸べるのが、政治の重要な役割の一つなのではないかとも思っております。子供も守ってあげられない政治が、本当に良いのでしょうか。本当の強い国なのでしょうか。
そこで、お伺いいたします。子供の人権を守るために政治の役割とは何か、責任とは何か。知事のお考えをお伺いいたします。
A 大野元裕 知事
私が勤務したイラクでは、貧しさや社会の不安定のために、満足に教育を受けられず、学校にも行けず靴磨きを強いられている子供たちがいました。
父親が戦争で殺され、やりきれない思いをぶつける先も無いままにテロリストに加わってしまった子供たちもおります。
こうした厳しい環境を強いられている子供たちの姿を実際に見てみると、政治や社会の責任を痛感をいたしました。
我が国は、先人たちの並々ならぬ努力により、戦後70年以上平和を謳歌し、経済的に豊かになりました。
しかし、そうした社会においても、いじめやいわれのない差別を受け、体や心に深刻な傷を負う子供たちがいます。
かつてないスピードで少子高齢化が進み、生産年齢人口が減少する我が国において、次代を担う子供は社会の宝であります。
子供の人権が侵害されるような状況を許してはなりません。立場の弱い子供たちを守り、未来に希望をもたらすのは私たち大人の責任です。
いかなる状況においても、弱者に対する支援が政治の役割と考えています。
全ての子供たちの人権を守り、子供たちの可能性を大きく広げ、「誰一人取り残さない社会の実現」に向け尽力していくことが、知事である政治家である私の使命であると考えております。
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