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掲載日:2020年7月8日

平成29年6月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(松澤 正議員)

警察官向けの独身寮及び宿舎の老朽化対策について

Q   松澤 正議員(自民

県内の犯罪情勢を見ますと、昨年の刑法犯認知件数は6万9,456件で、前年と比べ4,000件減少し、昭和62年以来、初めて7万件を下回り、治安は昭和の水準にまで回復しつつあります。これも昼夜を問わず職務に精励している警察官一人一人の努力のたまものと言えます。
本県における警察官一人当たりの人口負担は全国1位であるものの、職員一人一人が県内の治安向上のため、日々職務にまい進する姿は、私も県民の一人として非常に頼もしく感じております。
警察官が勤務する警察署については、今年開所予定の大宮警察署をはじめ、現在四警察署の改築が進められ、また交番・駐在所についても毎年計画的に整備されていると伺っております。一方で、警察官が居住する独身寮や宿舎に目を向けますと、私の地元の吉川市内にある独身寮を見ても、外壁にひびが入っているなど老朽化しているのが分かります。確認したところ、県内には独身寮が45棟、宿舎が123棟の計168棟あり、そのほとんどが昭和の時代に建てられたもので、老朽化も進行していると伺っております。このような状態では県民の安全・安心を守る警察官が安心して暮らすことができず、勤務意欲の低下や職務に専念することができない一つの要因にもなりかねません。
そこで今後、独身寮や宿舎の改築、改修に関してどのような計画を考えているのか、警察本部長にお伺いいたします。

A 鈴木三男   警察本部長

警察の独身寮や宿舎は、警察職員が後顧の憂いなく業務に専心でき、災害や事件・事故の発生時に迅速な対応を図るという機能を有するものであります。
御指摘のとおり、現在、県内には独身寮と宿舎を合わせ合計168棟があり、その約6割が昭和56年以前の旧耐震基準で建築されたものであります。
このまま推移しますと、老朽化が進行し、改築時期に達したものがさらに増えることとなり、その改築には多大な費用が必要となります。
こうした施設の老朽化につきましては、県警察の独身寮や宿舎のみならず県全体の課題となっております。
そこで、埼玉県におきまして、平成27年3月、県有資産に関する課題を整理し、今後の管理や利活用に関する基本的な考え方や方向性を示した「県有資産総合管理方針」が策定され、公共施設の長寿命化とコストの縮減、公共施設の有効活用及び県有資産のスリム化の三項目を大きな方策の柱として推進することとされております。
これを受けて、県警察におきましても、屋上防水・外壁改修などの長寿命化対策を図りつつ、必要な改築を行うなど、長期的視点に立った施設の維持管理に取り組むこととしております。
独身寮や宿舎につきましては、今年度、耐震診断やアスベスト含有調査を行うこととしており、その結果を踏まえて、改修・改築、統廃合等についての整備計画を策定することとしております。
今後も、財政負担も考慮しつつ適切な改修・改築等を行い、県民の安全・安心を守る警察職員が後顧の憂いなく業務に専心でき、災害や事件・事故へ即応できるよう努めてまいります。

 

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。

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