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掲載日:2020年7月8日

平成29年6月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(宇田川幸夫議員)

安心中古住宅登録制度について

Q   宇田川幸夫 議員(自民

超少子高齢社会により、人口減少に歯止めをかける中、広くて子育てしやすい住環境整備が少子化対策の一環として極めて重要であります。しかし、子育て世帯は教育や育児にお金がかかり、住宅費に多くの負担をかけられない状況であります。そこで、県内の空き家の状況を見ますと、約35万5,000軒あり、そのうち中古住宅として利用可能な住宅を調査する必要があると考えます。日本人の特性として、新築を購入する傾向でありましたが、近年、古民家や空き店舗を利用したリノベーションがトレンドになってきました。
このようなことから、安心でき、自分たちのライフスタイルに合った中古住宅になるよう、民間企業と連携して顧客のニーズとマッチングさせることも必要になると思います。ちなみに、現時点で安心中古住宅登録制度の進捗状況は、累計登録数3件、成約件数1件であります。
以上のことを踏まえて、御質問させていただきます。
1点目として、埼玉県における中古住宅の流通はどのような状況で、流通目標をどのように設定しているのか。
2点目として、安心中古住宅登録制度とは、どのような制度で、購入者にどのようなメリットがあるのか。
3点目として、購入した人のライフスタイルや子育て環境、社会インフラの状況も含めた成約事例をモデル的にホームページに掲載し、県民がイメージしやすくなる安心中古住宅登録制度の普及が図られるようにすべきと考えますが、以上3点、都市整備部長にお伺いいたします。

A 野川達哉 都市整備部長

まず、埼玉県における中古住宅の流通はどのような状況で、流通目標をどのように設定しているのかについてでございます。
平成25年の国の調査によると、本県の新築住宅着工数と中古住宅流通数の合計は年間約7万4千戸で、このうち中古住宅流通数は約1万1千戸、率にして約15パーセントとなっております。
県では、空き家を含めた中古住宅の活用を図るため、安心中古住宅登録制度や空き家バンクなどの積極的な活用により、平成37年に25パーセントに引き上げることを目標としております。
次に、安心中古住宅登録制度とはどのような制度で、購入者にどのようなメリットがあるのかについてでございます。
安心中古住宅登録制度は、県民が安心して中古住宅を購入できるようにするため、県と住宅関連事業者で構成される「埼玉県住まいづくり協議会」が平成28年11月から開始した制度です。
具体的には、協議会の会員が戸建て中古住宅を買取り、耐震性能、瑕疵担保保険への加入、アフターメンテナンス体制などの基準を協議会が審査して、登録するものです。
このため、中古住宅をお探しの方が不安に感じている耐震性能やアフターメンテナンスなどについて、心配せずに購入できることがメリットとなります。
次に、成約事例をモデル的にホームページに掲載するなど、安心中古住宅登録制度の普及を図るべきではないかについてでございます。
この制度は、買取った物件を販売できなかった際には在庫として抱え込むことになるため、確実に売れる物件でないと登録が難しいと伺っております。
また、制度開始から半年しか経っていないため、買い取る中古住宅の掘り起しが進んでいないとも伺っております。
こうしたことが、現在、登録件数が3件と伸び悩んでいる大きな原因でないかと考えております。
今後、登録件数を増やすため、制度の問題点を協議会としっかり議論し、改善してまいります。
また、安心中古住宅登録制度について県民の方々がイメージしやすく、制度への理解が深まるよう、議員御提案の成約した物件をホームページで分かりやすく紹介することなどについて検討してまいります。

 

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。

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