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掲載日:2019年10月17日
Q 山根史子議員(民進・無所属)
私は、現在32歳でありますが、人生の節目節目で音楽やその歌詞の力で励まされてきました。人それぞれ、絵画や書により、暮らしの中に潤いや生きる力を得られる方もおられます。文化の振興は、県民の幸せづくりには欠かすことのできない施策であります。埼玉県文化芸術振興計画では、平成27年度の文化活動を行う人26.4パーセント、鑑賞する人56.3パーセントを、5年後の平成32年度には、それぞれ33パーセント、65パーセントに向上することが目標として掲げられております。そのためには、文化活動を行う人々の励みになるような様々な支援を行い、文化活動に携わる人の裾野を広げていくことは、埼玉県の大切な役割の一つだと思っております。
一方で、文化活動の広がりは、東日本大震災の後に見られたように、地域コミュニティのきずなづくりに大きく貢献するとともに、少子高齢化社会の中で生き生きとした暮らしの実現に重要な役割を果たします。埼玉県としては、地元に、より密着した市町村としっかり連携し、これまで以上に県内様々な文化活動に目を向ける必要があります。
私の元には、昨年度まで行っていた文化ともしび賞が休止され、大きく落胆された方の声が届いております。ふだんから地道な活動をされている方々の積極性が生まれるような顕彰制度なども含めた、更に励みとなる制度が必要かと思いますが、どのようなお考えになるのかお尋ねをいたします。
また、これからオリンピック・パラリンピック東京大会を迎えるに当たって、国内外で埼玉の文化に触れることを楽しみにされる方も大勢いらっしゃると思います。今こそ、世界に埼玉の魅力をPRする千載一遇の絶好の機会です。この際、文化芸術振興施策をどのように考えているのか、県民生活部長にお伺いをいたします。
A 稲葉尚子 県民生活部長
まず、「地道な活動をされている方々への顕彰制度なども含めた励みとなる制度」についてでございます。
「文化ともしび賞」は昭和53年に開始され、主に市町村の推薦を受けて、これまでの38年間で1,875件の個人・団体を表彰してまいりました。
ここ数年、市町村からの推薦がピーク時の2割にまで減少していることから、各市町村に今後の推薦予定などを照会したところ、全ての市町村が「推薦者なし」又は「休止しても差支えがない」という御意見でした。
この結果を受け、当分の間、「文化ともしび賞」を休止することといたしました。
県では地域の文化活動に対して、知事賞の交付や後援を行うなどの後押しをしています。
また、文化活動の発表会の開催や伝統芸能の太鼓など備品の補修、あるいは、後継者育成の経費などを助成しています。
こうした支援をさらに充実させていくことで、地域における地道な文化活動を一層活発化させたいと考えています。
その結果、地域の文化団体や個人の活動が広がり、潜在的な受賞候補者が増えたときは、「文化ともしび賞」の再開について市町村の御意見を聞きながら検討してまいります。
次に「世界に埼玉の魅力を大きくPRすべきだと思うが、今後の文化芸術振興施策をどのように考えているのか。」についてでございます。
オリンピック・パラリンピックは、スポーツだけではなく、文化の祭典でもあり、議員お話のとおり、埼玉の魅力をPRする絶好の機会であります。
平成28年度は、オリンピック・パラリンピックに向けた文化プログラムのスタートとなる「キック・オフ・イベント」や「1万人のゴールド・シアター2016」を開催し、埼玉県の魅力を広く発信してまいります。
一方、組織委員会ではオリンピック・パラリンピックに向けた文化プログラムの認証をスタートしたところです。
この認証制度を活用して、各市町村等の文化事業の活発化につなげてまいります。
また、埼玉県には、ユネスコ無形文化遺産へ提案している川越氷川祭の山車行事や秩父祭の屋台行事と神楽、盆栽、国宝である歓喜院聖天堂など、世界に誇れるたくさんの文化資源があります。
こうした文化資源を多くの方に興味を持っていただき、埼玉に足を運んでいただけるよう、多言語で国内外に向けてしっかりと発信してまいります。
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