環境科学国際センター > 試験研究の取組 > 研究評価の取組 > 平成24年度第2回研究評価 > H24第2回審査会コメント2/研究課題(化学 H22-H23 カオリン及び関連粘土中のダイオキシン)

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掲載日:2023年1月11日

環境科学国際センター研究課題(化学物質担当/H22~H23)

カオリン及び関連粘土中のダイオキシン類分布調査と環境負荷量推定

(化学物質担当:堀井、大塚、蓑毛、野尻;水・土壌研究領域長:細野/H22~H23)

 近年、新たなダイオキシン類の発生源として「カオリン粘土」が注目されています。カオリンは重要な鉱業資源であるが、米国カオリンからは、日本の土壌環境基準を超えるダイオキシン類が検出されており、国内においても早急な汚染状況の把握が望まれています。本研究では、ダイオキシン類排出量の削減及び環境リスクの低減を目的に、まず国内各地で産出するカオリン及び関連粘土中のダイオキシン類の濃度分布を調査し、国内産カオリン粘土の汚染状況を把握します。次に、窯業原料である粘土の加熱実験を行い、製品製造時における含有ダイオキシン類の挙動、マスバランスを明らかにします。以上の結果を総合し、窯業に係るダイオキシン類の環境負荷量と発生源全体に占める寄与率を明らかにします。

《研究の概要》(PDF:425KB)

 

平成24年度第2回研究審査会コメント

研究課題

カオリン及び関連粘土中のダイオキシン類分布調査と環境負荷量推定

研究審査会コメント

  • 基盤研究として学術的にも非常に貴重な成果が得られた研究として評価したい。
  • 研究の着眼点が良く、今後の発展が期待される。
  • これまで研究蓄積の少ない日本のカオリン等の粘土中のダイオキシン類の濃度分布及び環境負荷量について全国レベルの動態を解明したことは、新たな知見の獲得であり、学術的な面から新規性や重要性が認められる。
  • 従来安全な物質と考えられていたカオリンに低濃度とは言え、ダイオキシン類が含有されているという重大な研究結果が得られた。
  • どういう原因でカオリンにダイオキシン類が含有されているか、さらに研究調査を進める必要があろう。

お問い合わせ

環境部 環境科学国際センター 研究企画室

郵便番号347-0115 埼玉県加須市上種足914 埼玉県環境科学国際センター

ファックス:0480-70-2031

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